見られているのは「外見」ではない? 服も男の履歴書だ!

ニット織りのカジュアルジャケット。その色合いも含め堅苦しさはまったくない!こういうタイプのジャケットがファストファッションはじめどこでも買える時代です。

ニット織りのカジュアルジャケット。その色合いも含め堅苦しさはまったくない!こういうタイプのジャケットがファストファッションはじめどこでも買える時代です。


平日スーツスタイルは型が決まっているので、どんなにファッションに自信がなくても、それなりに見えるのではないでしょうか? 

一方、週末カジュアルスタイルは着こなしのルールが曖昧だからこそ、その服を選んだ背景・理由を勘ぐられ、着る人の思慮・配慮の度合いを見抜かれやすいのです。

「顔は男の履歴書だ!」という言葉がありますが、「服も男の履歴書だ!」と私は考えます。

会社の週末イベントで私服を着るシチュエーションを迎えたとき、社内・取引先の人間から「残念……」と思われない「デキる男の私服ファッション」の共通点について教えます。
 
 

1.自分が着たい服より、相手が期待する服を選べる

おしゃれを象徴する!オン・オフ兼用の白いボタンが特徴的なブルーのスプリングコート。

青と白のコントラストがおしゃれさを象徴。こうしたオン・オフ兼用できる、ブルーのスプリングコートなども持っておくと便利です。


各アイテムには、何かしら象徴するイメージがついて回ります。

たとえば、ジャケットは大人を象徴します。子供はジャケットを着用しないからです。

また、白いパンツは清潔感を象徴します。汚れが付きやすい下半身に、汚れが目立ちやすいホワイトをもってくることで、清潔さに自信があるよう映るからです。

それらの象徴するイメージをまとうことで、仕事相手があなたに期待するイメージをカスタムして見せられるのが、デキる男の私服選びだと私は考えます。

逆に、普段パリッとしたスーツを着ている30代のビジネスマンが、年齢にそぐわない子供っぽいカジュアル服で現れたらどうでしょうか?

「私服に趣味がにじみ出ていて、オンもオフも充実している人」と良い風に捉えられればいいのですが、一歩間違えると、「意外と平日はだらしない人なんだな……」というマイナスの印象にもなりかねません。

とくに、アメカジやミリタリー系などのカジュアル色が強い服を好む場合、自分はこだわりがあって着ていても、すでに年齢にそぐわなくなっていたり、相手にこだわりが伝わらずくたびれた印象に見えてしまうケースもあります。

もちろん、青春時代に苦楽をともにした学生時代の友人に会う分には良いでしょうが、会社関係の相手と会うような場面では、場違いに映るかもしれません。

だからこそ、まずお薦めしたい服は「カジュアルジャケット」です。

ただ、のべ4000人近い男性の買い物に同行してきたメンズファッション ガイドである私の所見では、カジュアルジャケットに苦手意識をもつ男性が多いのも事実。

「ジャケットは堅いシチュエーションに着る服だ!」という認識が強く、週末に着こなすコーディネートが思いつかないという理由からでした。

そこで、次の内容を取り入れてみてください。
 

2.週末ジャケットの苦手意識を変える「着くずし」ができる

ジャケットのインナーをTシャツに変えることで、ジャケットの着くずしが成立します。

ジャケットのインナーをTシャツに変えることで、ジャケットの着くずしが成立します。


カジュアルジャケットは、合わせるインナーひとつでその印象が180度変わります!
 

ルールが曖昧なカジュアルスタイルですが、服のジャンルを問わず、共通する考え方に「着くずし」があります。

学生時代の制服の着こなしを思い出してください。学ランのホックと第一ボタンをはずして、おしゃれを意識したことはありませんか? これが「こなれ感」です。

では、カジュアルジャケットの着くずしを考えましょう!

このとき大切なことは、ジャケットに合わせるインナーです。普段スーツスタイルでは、インナーに襟付きシャツを着ますが、春夏ならばTシャツ・秋冬ならばセーターのように襟がない服をジャケットに合わせることで、カジュアルジャケットの着崩しが成功します。

「ジャケットに襟付きシャツを合わせる!」という固定概念を超えた着こなしが、大人のこなれ感を生み出すからです。

 

3.着崩すと言っても、リスキーなダメージデニムは避ける

ダメージジーンズはカッコいいけれども、会社関係者にはそのワイルド感を主張する必要はない。むしろ、誤解を生むリスクもある。

ダメージジーンズはカッコいいけれども、会社関係者にはそのワイルド感を主張する必要はない。むしろ、誤解を生むリスクもある。

着崩しについて説明しましたが、避けた方がいい「着崩し」アイテムもあります。

それは、ユニクロなどのプチプラブランドでも発売されているダメージデニムです。

多少色落ち加工されている程度であれば問題ありませんが、明らかに穴が開いているクラッシュ系ダメージデニムは会社関係の人たちと会う分にはリスクしかありません!

リペアが施されているタイプであったとしても、そのワイルド感が知らぬ間に誤解を与えてしまうかもしれないからです。

前述の白いパンツのほか、ネイビー系のチノパンをおすすめしています。どちらの色の場合も、ユニクロのウルトラストレッチスキニーチノは、スタイリングにもよく使用しています。

通常のジーンズは伸縮ストレッチ素材、ポリウレタン2%のところ、
こちらは4%。つまり、ストレッチジーンズの2倍伸縮するチノパンなので、シルエットをピタッとしていても窮屈な印象がありません。
 

「人からどう見られるか?」を意識できるのがデキる男

以上がデキる男の週末ファッションの法則です。これらに共通するものは何でしょうか?

時・場所・機会によって着るものを選ぶTPO(Time/Place/Opportunity)という考え方がありますが、私はこれにPerson(誰と)という軸を付け加えています。

つまり、「人からどう見られるか?」という視点をもった私服選びは、その思慮深さが伝わり、結果的に「この人は仕事ができるな!」という印象を与えることができるのではないでしょうか?

私服から読み取れる情報は想像以上にたくさんあります。ぜひ私服選びの参考にしてみてください。