妊娠の基礎知識

11月生まれにするには?妊娠時期を出産月から逆算

11月生まれにするには、赤ちゃんの妊娠時期はいつになるのでしょう?11月生まれの赤ちゃんはおもに1月が狙い目ですが、出産予定日から逆算して、排卵日を予測し、タイミングを取ることが大切です。生理・排卵日・受精日などの計算式やタイミング法のポイントもあわせて解説します。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

11月に赤ちゃんが産みたい!11月生まれのメリットとは?

産後も過ごしやすい11月生まれ

産後も過ごしやすい11月生まれ

つわりの時期は春、動きやすい安定期は夏、お腹が大きくて大変な時期は秋と、妊娠期間の体調の変化に合わせて過ごしやすい季節なのが11月生まれです。年末の忙しい時期より少し早めなので、ゆったりと出産準備や産後を過ごすことができます。

園では、背格好やできることなどのペースがちょうど平均辺りになるため、周りから過度に干渉されにくく、のびのびと過ごすことができるでしょう。
 

【目次】11月生まれの赤ちゃんを産むには?

  1. 11月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表
  2. 最終月経日から計算「ネーゲレの概算法」
  3. ネーゲレ概算法で気を付けたい点2つ
  4. 自分で排卵日を予測する方法
  5. 排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック
  6. 排卵日が予測できない時は病院へ
  7. タイミングを取るなら排卵日の2日前がベスト
  8. 出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性も
  9. 妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識
 

11月生まれを狙うなら妊娠時期は主に2月
出産予定日から逆算する最終月経日&排卵日の早見表

11月生まれの赤ちゃんを授かるためには、いつ妊娠したらいいのでしょうか? まずはこちらの「11月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」で確認してみてください。
 
出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
11月1日 1月25日 2月8日 10月11日
11月2日 1月26日 2月9日 10月12日
11月3日 1月27日 2月10日 10月13日
11月4日 1月28日 2月11日 10月14日
11月5日 1月29日 2月12日 10月15日
11月6日 1月30日 2月13日 10月16日
11月7日 1月31日 2月14日 10月17日
11月8日 2月1日 2月15日 10月18日
11月9日 2月2日 2月16日 10月19日
11月10日 2月3日 2月17日 10月20日
11月11日 2月4日 2月18日 10月21日
11月12日 2月5日 2月19日 10月22日
11月13日 2月6日 2月20日 10月23日
11月14日 2月7日 2月21日 10月24日
11月15日 2月8日 2月22日 10月25日
11月16日 2月9日 2月23日 10月26日
11月17日 2月10日 2月24日 10月27日
11月18日 2月11日 2月25日 10月28日
11月19日 2月12日 2月26日 10月29日
11月20日 2月13日 2月27日 10月30日
11月21日 2月14日 2月28日 10月31日
11月22日 2月15日 3月1日 11月1日
11月23日 2月16日 3月2日 11月2日
11月24日 2月17日 3月3日 11月3日
11月25日 2月18日 3月4日 11月4日
11月26日 2月19日 3月5日 11月5日
11月27日 2月20日 3月6日 11月6日
11月28日 2月21日 3月7日 11月7日
11月29日 2月22日 3月8日 11月8日
11月30日 2月23日 3月9日 11月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。

ウェブサイトでも、最終月経日、生理周期を入れると出産予定日を計算してくれる便利なツールがありますのでそちらで計算するのもおすすめです。  

11月生まれ赤ちゃんを逆算!「ネーゲレの概算法」とは?

最終月経日から出産予定日を計算

最終月経日から出産予定日を計算


<28日周期で計算するネーゲレ概算法>
分娩は、統計学的に、最終月経の第1日に280日を加えた日に起こる確率が高いということから、この280日目を分娩予定日としています。ですから、出産予定日の日数は、生理周期が28日型の場合、最終月経開始日から数えて280日(40週)です。よくセックスをして受精したであろう日から数える人も多いのですが、最終月経日が計算式の基本となります。

出産予定日の計算法で、有名な計算式が「ネーゲレの概算法」です。あくまでも月経周期が規則正しく、28日周期の人で、14日目に排卵があることが大前提となります。
最終月経の月+9(引けない場合は-3)=出産予定月
最終月経の日+7=出産予定日

つまり11月生まれの赤ちゃんを産みたい人は、最終月経の月+9(または-3)=11になればいい訳です。2+9=11のため、ざっくりとですが2月に子作りのタイミングを取れば11月生まれになることが分かります。
<例:最終月経日2月7日の場合>
2+9=11(出産予定月)
7+7=14日(出産予定日)
11月14日が出産予定日となります。
ただし、ネーゲレ概算法は「1カ月には28日・30日、31日の月がある」ことが計算できないため、実際にカレンダーで数えてみると数日ズレることもあります。あくまでも概算なので、注意しましょう。
 

要注意!ネーゲレ概算法で気を付けたい点2つ

カレンダーと照らし合わせてみて

カレンダーと照らし合わせてみて


■カレンダーにない日が計算された場合
この計算式でちょっと気をつけたいのは、この算出方法は概算なので実際にはカレンダー上にない日にちが出てしまうこともあります。

例えば2月25日が最終月経日の場合、出産予定月=最終月経の2月+9=11月 出産予定日=25+7=32日 11月32日となります。11月は30日までのため、32-30=2で2日分を足して、出産予定日は12月2日となります。

■28日周期以外の人の場合
ネーゲレ概算法はとても計算しやすいのですが、月経の周期が28日で設定されています。生理周期が25日の場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が早い分の3日を引いて計算してください。反対に、生理周期が35日と長い場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が遅い分の7日を足して計算します。
 

自分で排卵日を予測する方法4つ

自宅で予測するために排卵検査薬

自宅で予測するための排卵検査薬


<おすすめ度別4つの方法>
1回の生理周期において、排卵は1回、卵子の寿命は約1日と妊娠できる期間は限られています。限られた期間しか妊娠しないということを考えると、いろいろな方法で排卵日を見つけることが大切です。11月生まれベビーを生むために、排卵日を予測して受精するタイミングを取っていきましょう。

【基礎体温】おすすめ度(★☆☆☆☆)
妊活の基本のきとも言われる、基礎体温ですが、最近では以前ほど推奨されていません。基礎体温が1か月で最も下降した日が、排卵日と言われていました。しかし最近では、必ずしも排卵日ではなく、この日を含めて前後1~2日の間に排卵が起こるとされています。そのため予測も難しく、また毎日計測・記録するということがストレスになってしまうことも。あくまでも目安として続けると良いと思います。

【おりもの】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵期になると、おりものが変化する仕組みを利用して排卵期を知ることができます。排卵1週間前~排卵直前になると、おりものが普段と変わってきます。糸を引くぐらいの粘度の高い、卵白のようなおりものになったら排卵直前でタイミングの取り時。伸びるおりものが、ペタペタする伸びないおりものに変わったら、排卵は終了しています。

【排卵検査薬】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵検査薬を使うと、高い精度で排卵日を予測できます。排卵検査薬は、排卵日に陽性になるのではなく、排卵直前に分泌量が急増する「LHサージ」によって排卵日を予測します。排卵検査薬で陽性反応が出たら排卵が起こる直前なので、その後24~48時間が最も妊娠しやすい期間です。陽性反応が出たら排卵日を待つことなく、その日から性交渉を続けておけば妊娠率を高められます。

28日周期の場合、だいたい14日目が排卵日となるので、前回生理開始日から数えて 11日目から排卵検査薬を開始します。LHサージは期間が短いため、捉えるのは時間との勝負。1日1回の検査では捉えられない場合もあります。確実性を狙うなら、朝・晩と2回チェックをするようにしましょう。

【次回月経予定日の16日前】おすすめ度(★★★★☆)
これは周期が決まっている人にしかできない方法ですが、周期が毎月同じであれば28日周期でなくても問題ありません。基本的に、排卵日から次回生理予定日までの黄体期はどんな周期の人でも約14日間と決まっています。つまり自分の月経予定日から、16日前が排卵日となります。排卵日の2日前のセックスが妊娠率が最も高くなるので、生理予定日16日前が一番のおすすめ日です。次に妊娠率が高いのが1日前(予定日15日前)、続いて3日前と排卵日当日(17日前、14日前)となります。

妊娠に悪影響を及ぼすものは、ストレスです。基礎体温や排卵検査薬などを使うことももちろん大切ですが、それに捉われてしまうとストレスが溜まり、逆に不妊の原因になってしまいます。月経予定日の14日前を目安に、適度に他の方法を組み合わせて予測していきましょう。
 

排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック!

出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
11月1日 1月25日 2月8日 10月11日
11月2日 1月26日 2月9日 10月12日
11月3日 1月27日 2月10日 10月13日
11月4日 1月28日 2月11日 10月14日
11月5日 1月29日 2月12日 10月15日
11月6日 1月30日 2月13日 10月16日
11月7日 1月31日 2月14日 10月17日
11月8日 2月1日 2月15日 10月18日
11月9日 2月2日 2月16日 10月19日
11月10日 2月3日 2月17日 10月20日
11月11日 2月4日 2月18日 10月21日
11月12日 2月5日 2月19日 10月22日
11月13日 2月6日 2月20日 10月23日
11月14日 2月7日 2月21日 10月24日
11月15日 2月8日 2月22日 10月25日
11月16日 2月9日 2月23日 10月26日
11月17日 2月10日 2月24日 10月27日
11月18日 2月11日 2月25日 10月28日
11月19日 2月12日 2月26日 10月29日
11月20日 2月13日 2月27日 10月30日
11月21日 2月14日 2月28日 10月31日
11月22日 2月15日 3月1日 11月1日
11月23日 2月16日 3月2日 11月2日
11月24日 2月17日 3月3日 11月3日
11月25日 2月18日 3月4日 11月4日
11月26日 2月19日 3月5日 11月5日
11月27日 2月20日 3月6日 11月6日
11月28日 2月21日 3月7日 11月7日
11月29日 2月22日 3月8日 11月8日
11月30日 2月23日 3月9日 11月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。
 

排卵日が予測できない時は病院へ

確実性を上げるなら超音波検査

確実性を上げるなら超音波検査


<正確さなら超音波検査>
生理不順、基礎体温をはかっても2層にならない、排卵チェッカーが陽性にならない、など排卵時期が自分で分からない方は、一度受診をおすすめします。またある程度自分でも予測は可能だけれど、より正確な排卵日を知って妊娠率を高めたい方には、エコーによる卵胞チェックが適切です。

【超音波検査】おすすめ度(★★★★☆)
排卵時期が近づいてきたら、経腟超音波検査で卵胞の直径を計って成長の度合いをチェックします。卵胞は月経が終わった頃から毎日1.5mmずつ大きくなり、卵胞の直径が12mm程度になってからは、一日に約2mmずつ成長するため、医師は卵胞の大きさと成長速度を考慮したうえで、タイミングを取る日を指導してくれます。

タイミングよく排卵直前に受診できれば1回、まだ排卵までに時間がかかりそうだったら、後日もう1回と、月に2回程度の受診でOKです。

また一般的に時期を指導するタイミング法には、保険が適用される医院が多く、1回の治療費は、2千円~6千円が目安となります。保険外の医院もあるため、事前に問い合わせるようにしてください。
 

排卵当日よりも確率が高い!排卵日から2日前がベストタイミング!

排卵日が予測できたからと、排卵日にだけセックスしようとするのでは、妊娠率を下げてしまいます。データによると妊娠率が1番高いのは、排卵日の2日前、次が前日。排卵日当日には、すでに妊娠率が低下してしまっています。卵子は24時間、精子は3~5間程度生存しているので、排卵した時にすでにセックスが終わっていて精子が卵管の中でスタンバイしている状態がよいとされます。
 

出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性もあるので注意

元気に生まれてくれることが1番大切

元気に生まれてくれることが1番大切


280日(40週)は、あくまでも分娩予定日は予定の日であって、ちょうどその日に産まれる人は数パーセントにしか過ぎません。ですから、実際の出産はこの日とは異なるということを覚えておきましょう。

妊娠37週から41週までの35日間は正産期と呼ばれ、この範囲内であれば、他に特別な問題がない限りあまり心配する必要はありません。もし出産予定日が11月20日の場合でも、37週0日出産なら10月30日生まれに、41週6日出産なら12月3日生まれとなる可能性があります。

また、初産、経産婦に関わらず、37週未満の早産の可能性は5~7%、予定日の40週0日を超える可能性が約40%、予定日から2週間遅れた42週以降の過期産が約2%となります。

 

妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識

そのウワサ、本当?

そのウワサ、本当?


Q:どれくらいのペースでセックスしたらいいのでしょうか?
A:禁欲は必要ありません

長く禁欲した方がいいと思われている方がいますが、精子は毎日作られていて溜めてしまうと新しい精子が作られにくくなります。さらに古い精子から出る活性酸素によって精子の質も逆に悪くなります。妊娠率を高めるには頻回の射精がよく、毎日が理想ですが、現実的には1~2日おきがいいでしょう。禁欲期間は必要ありません。

Q:射精後、すぐに動いても問題ありませんか?
A:動いてもじっとしていても、妊娠率は変わりません

射精後、ある程度じっと寝ている方がいい、腰や足を高く上げるといい、というし諸説がありますが、実際には妊娠率は変わりないので体位のことは気にしないようにしましょう。

ただし、子宮がお腹側でなく背中側に傾いている子宮後屈と言われている方は、うつ伏せが効果的とも言われています。

Q:排卵日以外は妊娠しないので、無駄な気がしてしまいます…
A:直接妊娠につながらなくても、子宮の状態を整えてくれます

確かに妊娠が可能な時期は、1ヶ月の内で限られています。しかし、そこでしかタイミングと取らない人と、定期的にセックスしている夫婦では、妊娠率が格段に違います。

それは精子がフレッシュであること以外に、子宮の着床する環境が整いやすいからです。排卵期前にセックスをして子宮環境を整えておき、その状態で排卵期にタイミングを取ると、妊娠率がアップします。

Q:男女の産み分け、タイミング法でできるんですか?
A:実際には証明されていません

精子の性質を活かすことで、男女の産み分けができると言われることがあり、排卵日何日前なら女の子、何日前が男の子と諸説言われていることもあります。しかし実際には、それで産み分けの可能性が上がることは証明されていません。

 

12ヶ月子作りタイミング記事一覧

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