妊娠の基礎知識

10月生まれにするには?妊娠時期を出産月から逆算

10月生まれにするには、赤ちゃんの妊娠時期はいつになるのでしょう?10月生まれの赤ちゃんはおもに1月が狙い目ですが、出産予定日から逆算して、排卵日を予測し、タイミングを取ることが大切です。生理・排卵日・受精日などの計算式やタイミング法のポイントもあわせて解説します。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

10月に赤ちゃんが産みたい!10月生まれのメリットとは?

ハロウィンもお祝い10月生まれ

ハロウィンもお祝い10月生まれ

保育園の競争が激しいエリアでは、育休を切り上げて0歳児クラスを狙うことになります。その際、入園する4月時点で生後半年を経過している必要があるため、10月生まれはそのギリギリのラインとなります。10月生まれは、復帰までの6カ月、赤ちゃんとゆっくり過ごし、かつ保育園も確保できることがメリットです。

 

【目次】10月生まれの赤ちゃんを産むには?

  1. 10月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表
  2. 最終月経日から計算「ネーゲレの概算法」
  3. ネーゲレ概算法で気を付けたい点2つ
  4. 自分で排卵日を予測する方法
  5. 排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック
  6. 排卵日が予測できない時は病院へ
  7. タイミングを取るなら排卵日の2日前がベスト
  8. 出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性も
  9. 妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識
 

10月生まれを狙うなら妊娠時期は主に1月
出産予定日から逆算する最終月経日&排卵日の早見表

10月に出産!そのためには、まずはこちらの「10月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」で排卵日を逆算してみましょう。
 
出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
10月1日 12月25日 1月8日 9月10日
10月2日 12月26日 1月9日 9月11日
10月3日 12月27日 1月10日 9月12日
10月4日 12月28日 1月11日 9月13日
10月5日 12月29日 1月12日 9月14日
10月6日 12月30日 1月13日 9月15日
10月7日 12月31日 1月14日 9月16日
10月8日 1月1日 1月15日 9月17日
10月9日 1月2日 1月16日 9月18日
10月10日 1月3日 1月17日 9月19日
10月11日 1月4日 1月18日 9月20日
10月12日 1月5日 1月19日 9月21日
10月13日 1月6日 1月20日 9月22日
10月14日 1月7日 1月21日 9月23日
10月15日 1月8日 1月22日 9月24日
10月16日 1月9日 1月23日 9月25日
10月17日 1月10日 1月24日 9月26日
10月18日 1月11日 1月25日 9月27日
10月19日 1月12日 1月26日 9月28日
10月20日 1月13日 1月27日 9月29日
10月21日 1月14日 1月28日 9月30日
10月22日 1月15日 1月29日 10月1日
10月23日 1月16日 1月30日 10月2日
10月24日 1月17日 1月31日 10月3日
10月25日 1月18日 2月1日 10月4日
10月26日 1月19日 2月2日 10月5日
10月27日 1月20日 2月3日 10月6日
10月28日 1月21日 2月4日 10月7日
10月29日 1月22日 2月5日 10月8日
10月30日 1月23日 2月6日 10月9日
10月31日 1月24日 2月7日 10月10日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。

最終月経日、生理周期を入れると出産予定日を計算してくれる便利なサイトがあり、インターネット上でも調べることができます。10月出産の第一歩は、正確なタイミングを知ることです。  

10月生まれ赤ちゃんを逆算!「ネーゲレの概算法」とは?

最終月経日から出産予定日を計算

最終月経日から出産予定日を計算


<28日周期で計算するネーゲレ概算法>
まずは「ネーゲレの概算法」を使ってみましょう。簡単に出産予定日を計算することができます。生理周期が28日型の場合、出産予定日の日数は、最終月経開始日から数えて280日(40週)です。子作りをして受精したであろう日から数えるのではなくて、最終月経日が計算式の基本になります。

月経周期が規則正しく、28日周期の人で、14日目に排卵があることを想定した計算方法です。
最終月経の月+9(引けない場合は-3)=出産予定月
最終月経の日+7=出産予定日

つまり10月生まれの赤ちゃんを産みたい人は、最終月経の月+9(または-3)=10になればいい訳です。1+9=10のため、ざっくりとですが1月に子作りのタイミングを取れば10月生まれになることが分かります。
<例:最終月経日1月7日の場合>
1+9=10(出産予定月)
7+7=14日(出産予定日)
10月14日が出産予定日となります。

ただし、ネーゲレ概算法は「1ヶ月には28日・30日、31日の月がある」ことが計算できないため、実際にカレンダーで数えてみると数日ズレることもあります。あくまでも概算なので、注意しましょう。
 

要注意!ネーゲレ概算法で気を付けたい点2つ

カレンダーから逆算して計算

カレンダーから逆算して計算


■カレンダーにない日が計算された場合
ネーゲレ計算法は概算なので、実際にカレンダー上にない日にちが計算されてしまうことがありますが、簡単に修正できます。

例えば1月25日が最終月経日の場合、出産予定月=最終月経の1月+9=10月 出産予定日=25+7=32日 10月32日となります。10月は31日までのため、32-31=1で1日分を足して、出産予定日は11月1日となります。

■28日周期以外の人の場合
生理周期が25日の場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が早い分の3日を引いて計算してください。反対に、生理周期が35日と長い場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が遅い分の7日を足すことが必要となります。

添付の「10月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」でも、同様の計算が必要となります。簡単な計算なので、試してみてください。
 

自分で排卵日を予測する方法4つ

まずは自宅でできる予測法から

まずは自宅でできる予測法から


<おすすめ度別4つの方法>
10月生まれベビーを生むためには、排卵日を確実に予測し、セックスのタイミングを合わせることが必須です。1回の生理周期において、排卵は1回、卵子の寿命は約1日と妊娠できる期間は限られています。

【基礎体温】おすすめ度(★☆☆☆☆)
毎日体温を測定、記録するのは大変手間がかかります。その上、排卵日は基礎体温が最も下降した日とは限らず、その前後であると言われていて予測が難しいことも。もし、基礎体温を毎日測定、記録するのがストレスになるようでしたら、あくまで目安と考えてみるとよいですね。

【おりもの】おすすめ度(★★★☆☆)
おりものとは、頸管粘液と、膣壁の古い細胞などが混ざり合った分泌物のことをいいます。通常は、少し粘り気のある透明な液体です。排卵1週間前~排卵直前になると、おりものが普段と変わってきます。おりものが糸を引くぐらいの粘度の高い、卵白のようになったら排卵直前のサイン。タイミングを取りましょう。伸びるおりものが、ペタペタする伸びないおりものに変わったら、排卵は終了しています。

【排卵検査薬】おすすめ度(★★★☆☆)
よくある勘違いとして、排卵検査薬が排卵日に陽性になるというものがあります。排卵直前に分泌量が急増する「LHサージ」によって排卵日を予測して陽性になるので、陽性が出たらすぐに子作りのタイミングを取りましょう。LH濃度の上昇(LHサージ)が始まってから36時間以内に排卵が起こると言われています。

28日周期の場合、だいたい14日目が排卵日となるので、前回生理開始日から数えて 11日目から排卵検査薬を開始。LHサージは期間が短いため、1日1回では捉えることができない場合があります。朝・晩と2回チェックしてみるのも効果的です。

【次回月経予定日の16日前】おすすめ度(★★★★☆)
周期が毎月同じであれば、28日周期でなくても簡単に排卵日を予測することができます。基本的に、排卵日から次回生理予定日までの黄体期はどんな周期の人でも約14日間。つまり自分の月経予定日から、14日前が排卵日と分かります。排卵日の2日前のセックスが妊娠率が最も高くなるので、生理予定日16日前が一番のおすすめ日です。次に妊娠率が高いのが1日前(予定日15日前)、続いて3日前と排卵日当日(17日前、14日前)となります。

基礎体温や排卵検査薬などを使うことももちろん大切ですが、ストレスが溜まり、不妊の原因になってしまっては本末転倒です。月経予定日の16日前を目安に、適度に他の方法を組み合わせて予測していきましょう。
 

排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック!

出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
10月1日 12月25日 1月8日 9月10日
10月2日 12月26日 1月9日 9月11日
10月3日 12月27日 1月10日 9月12日
10月4日 12月28日 1月11日 9月13日
10月5日 12月29日 1月12日 9月14日
10月6日 12月30日 1月13日 9月15日
10月7日 12月31日 1月14日 9月16日
10月8日 1月1日 1月15日 9月17日
10月9日 1月2日 1月16日 9月18日
10月10日 1月3日 1月17日 9月19日
10月11日 1月4日 1月18日 9月20日
10月12日 1月5日 1月19日 9月21日
10月13日 1月6日 1月20日 9月22日
10月14日 1月7日 1月21日 9月23日
10月15日 1月8日 1月22日 9月24日
10月16日 1月9日 1月23日 9月25日
10月17日 1月10日 1月24日 9月26日
10月18日 1月11日 1月25日 9月27日
10月19日 1月12日 1月26日 9月28日
10月20日 1月13日 1月27日 9月29日
10月21日 1月14日 1月28日 9月30日
10月22日 1月15日 1月29日 10月1日
10月23日 1月16日 1月30日 10月2日
10月24日 1月17日 1月31日 10月3日
10月25日 1月18日 2月1日 10月4日
10月26日 1月19日 2月2日 10月5日
10月27日 1月20日 2月3日 10月6日
10月28日 1月21日 2月4日 10月7日
10月29日 1月22日 2月5日 10月8日
10月30日 1月23日 2月6日 10月9日
10月31日 1月24日 2月7日 10月10日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。
 

排卵日が予測できない時は病院へ

クリニックで妊娠率を上げよう

クリニックで妊娠率を上げよう


<正確さなら超音波検査>
もし、不安があるようでしたら 病院に相談するのもよいでしょう。エコーによる卵胞チェックであれば、毎月バラバラの排卵日もきちんと把握することできます。自分でも排卵日の予測はできるけれど、より正確な排卵日を知って妊娠率を高めたい方にもおすすめです。

【超音波検査】おすすめ度(★★★★☆)
排卵時期が近づいてきたら、経腟超音波検査で卵胞の直径を計って成長の度合いをチェックします。卵胞は月経が終わった頃から毎日1.5mmずつ大きくなり、卵胞の直径が12mm程度になってからは、1日あたり約2mmのペースで成長。約20mmを超えたところで排卵が起こるとされています。

タイミングよく排卵直前に受診できれば1回、まだ排卵までに時間がかかりそうだったら、後日もう1回と、月に2回程度の受診でOKです。

費用は、保険が適用される場合は1回、2千円~6千円が目安です。一般的に時期を指導するタイミング法には、保険が適用される医院が多いでしょう。ただ、保険外の医院もあるため、確認してみてください。
 

排卵当日よりも確率が高い!排卵日から2日前がベストタイミング!

夫婦でしっかりと話し合って

夫婦でしっかりと話し合って

せっかく排卵日を知ることができても、妊娠する可能性が高い時期を知らなければよい結果に結びつきません。データによると妊娠率が1番高いのは、排卵日の2日前、次が前日。排卵日当日には、すでに妊娠率は下がります。排卵日よりも、2日前がベストタイミングと言えるでしょう。

卵子は24時間、精子は3~5日程度生存しているので、排卵した時にすでにセックスが終わっていて精子が卵管の中でスタンバイしている状態、さらに排卵日にもう一度セックスをすると妊娠率がさらに上がります。
 

出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性もあるので注意

元気に生まれてくれることが1番大切

元気に生まれてくれることが1番大切

280日(40週)は、あくまでも分娩予定日です。予定の日でちょうどその日に産まれる人は5%もありません。初産・経産婦問わず実際の出産は予定日でないことのほうが圧倒的に多いのです。

妊娠37週から41週までの35日間は正産期と呼ばれ、この範囲内であれば、他に特別な問題がない限りあまり心配する必要はありません。もし出産予定日が10月20日の場合でも、37週0日出産なら9月29日生まれに、41週6日出産なら11月2日生まれとなる可能性があります。

また、初産、経産婦に関わらず、37週未満の早産の可能性は5~7%、予定日の40週0日を超える可能性が約40%、予定日から2週間遅れた42週以降の過期産が約2%となります。主産予定日にこだわらず、元気な赤ちゃんが生まれることが1番大切です。
 

妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識

そのウワサ、本当?

そのウワサ、本当?


Q:妊娠率を上げたいから、しばらく主人には禁欲してもらっています
A:長期間の禁欲は逆にNGです

実は、禁欲期間はまったく必要がありません。精子は毎日作られていて、溜めてしまうと新しい精子が作られにくくなります。さらに古い精子から出る活性酸素によって精子の質も逆に悪くなります。妊娠率を高めるには頻回の射精がよく、毎日が理想ですが、現実的には1~2日おきを心がけてください。

Q:射精後は足を高く上げていると、着床しやすいって本当ですか?
A:根拠がなく、妊娠率は変わりません

射精後、ある程度じっと寝ている方がいい、腰や足を高く上げるといい、というし諸説がありますよね。実際には妊娠率は変わりません。体位のことは気にせず、通常通り生活して頂いてOKです。

ただし、子宮がお腹側でなく背中側に傾いている子宮後屈と言われている方は、うつ伏せが効果的とも言われています。

Q:排卵日2日前をピンポイントで狙えばいいんですか?
A:直接妊娠につながらなくても、子宮の状態を整えてくれます

確かに妊娠が可能な時期は、1ヶ月の内で限られています。中でも排卵日2日前がベストタイミングです。しかし、そこでしかタイミングと取らない人と、定期的にセックスしている夫婦では、妊娠率が格段に違います。

それは精子がフレッシュであること以外に、子宮の着床する環境が整いやすいからです。妊娠率をアップさせるためにも、排卵期前にセックスをして子宮環境を整えておきましょう。

Q:男女の産み分けの真実が知りたい!
A:タイミングでは証明されていません

精子の性質を活かすことで、男女の産み分けができると言われることがあります。排卵日何日前なら女の子、何日前が男の子と諸説ありますが、実際には、それで産み分けの可能性が上がることには根拠がありません。

 

12ヶ月子作りタイミング記事一覧

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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