妊娠の基礎知識

9月生まれにするには?妊娠時期を出産月から逆算

9月生まれにするには、赤ちゃんの妊娠時期はいつになるのでしょう?9月生まれの赤ちゃんはおもに12月が狙い目ですが、出産予定日から逆算して、排卵日を予測し、タイミングを取ることが大切です。生理・排卵日・受精日などの計算式やタイミング法のポイントもあわせて解説します。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

9月に赤ちゃんが産みたい!9月生まれのメリットとは?

過ごしやすい季節の9月生まれ

過ごしやすい季節の9月生まれ

秋を迎える9月生まれの赤ちゃん。通常は夏と冬の両方の新生児用肌着が必要ですが、9月生まれの場合、夏用はほとんど準備しなくて良いので経済的なメリットがあります。

また、新生児期となる生後半年までが、ちょうど寒い冬の時期にかかります。暖かいお部屋で親子ゆっくり過ごすことができるでしょう。インフルエンザなどの風邪がうつる心配もありません。
 

【目次】9月生まれの赤ちゃんを産むには?

  1. 9月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表
  2. 最終月経日から計算「ネーゲレの概算法
  3. ネーゲレ概算法で気を付けたい2つのポイント
  4. 自分で排卵日を予測する方法
  5. 排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック
  6. 排卵日が予測できない時は病院へ
  7. タイミングを取るなら排卵日の2日前がベスト
  8. 出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性も
  9. 妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識
 

9月生まれを狙うなら妊娠時期は主に7月
出産予定日から逆算する最終月経日&排卵日の早見表

希望する季節、月に赤ちゃんを迎えたいと考える人はたくさんいます。9月生まれの赤ちゃんを授かるためには、何をしなければならないでしょうか? まずはこちらの「9月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」で確認してみてください。
 
出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
9月1日 11月25日 12月9日 8月11日
9月2日 11月26日 12月10日 8月12日
9月3日 11月27日 12月11日 8月13日
9月4日 11月28日 12月12日 8月14日
9月5日 11月29日 12月13日 8月15日
9月6日 11月30日 12月14日 8月16日
9月7日 12月1日 12月15日 8月17日
9月8日 12月2日 12月16日 8月18日
9月9日 12月3日 12月17日 8月19日
9月10日 12月4日 12月18日 8月20日
9月11日 12月5日 12月19日 8月21日
9月12日 12月6日 12月20日 8月22日
9月13日 12月7日 12月21日 8月23日
9月14日 12月8日 12月22日 8月24日
9月15日 12月9日 12月23日 8月25日
9月16日 12月10日 12月24日 8月26日
9月17日 12月11日 12月25日 8月27日
9月18日 12月12日 12月26日 8月28日
9月19日 12月13日 12月27日 8月29日
9月20日 12月14日 12月28日 8月30日
9月21日 12月15日 12月29日 8月31日
9月22日 12月16日 12月30日 9月1日
9月23日 12月17日 12月31日 9月2日
9月24日 12月18日 1月1日 9月3日
9月25日 12月19日 1月2日 9月4日
9月26日 12月20日 1月3日 9月5日
9月27日 12月21日 1月4日 9月6日
9月28日 12月22日 1月5日 9月7日
9月29日 12月23日 1月6日 9月8日
9月30日 12月24日 1月7日 9月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。

この早見表以外でもネットでも最終月経日、生理周期を入れると出産予定日を計算してくれる便利なツールがあります。  

9月生まれ赤ちゃんを計算!「ネーゲレの概算法」とは?

最終月経日から出産予定日を計算

最終月経日から出産予定日を計算


<28日周期で計算するネーゲレ概算法>
ネーゲレ概算法をご存知ですか。出産日・出産予定日から受精日を逆算することができます。出産予定日の日数は、生理周期が28日型の場合、最終月経開始日から数えて280日(40週)です。よくセックスをして受精したであろう日から数える人も多いのですが、最終月経日が計算式の基本となります。

出産予定日の計算法で、有名な計算式が「ネーゲレの概算法」。28日周期の生理を基本にする計算方法ですが、周期の日数を増減して計算すると28日周期以外でも簡単に出産予定日をしることができます。
 
最終月経の月+9(引けない場合は-3)=出産予定月
最終月経の日+7=出産予定日

つまり9月生まれの赤ちゃんを産みたい人は、最終月経の月+9(または-3)=9になればいい訳です。12-3=9のため、ざっくりとですが12月に子作りのタイミングを取れば9月生まれになることが分かります。
<例:最終月経日12月7日の場合>
12-3=9(出産予定月)
7+7=14日(出産予定日)
9月14日が出産予定日となります。
ただし、ネーゲレ概算法は「1ヶ月には28日・30日、31日の月がある」ことが計算できないため、実際にカレンダーで数えてみると1日ズレて9月13日となります。あくまでも概算なので、注意しましょう。
 

ネーゲレ概算法で気を付けたいポイント2つ

予定日を逆算してみよう

予定日を逆算してみよう


■カレンダーにない日が計算された場合
この計算式は概算法なので、一月の日数を加味して計算することが必要です。

例えば12月25日が最終月経日の場合、出産予定月=最終月経の12月-3=9月 出産予定日=25+7=32日 9月32日となります。9月は30日までのため、32-30=2で2日分を足して、出産予定日は10月2日となります。

■28日周期以外の人の場合
ネーゲレ概算法はとても計算しやすいのですが、月経の周期が28日で設定されています。生理周期が25日の場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が早い分の3日を引いて計算してください。反対に、生理周期が35日と長い場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が遅い分の7日を足して計算します。
 

自分で排卵日を予測する方法4つ

まずは排卵検査薬からスタート

まずは排卵検査薬からスタート


<おすすめ度別4つの方法>
ご存知の方も多いと思いますが、1回の生理周期において、妊娠可能な期間は限られています。 排卵は1回、卵子の寿命は約1日と妊娠できる期間はとても短いのです。9月生まれベビーを生むためには、排卵日を予測することがとても大切なこととなります。

【基礎体温】おすすめ度(★☆☆☆☆)
基礎体温が1カ月で最も下降した日が、排卵日と考えられている方もいらっしゃるかもしれませんが、最近では、必ずしも排卵日ではなく、この日を含めて前後1~2日の間に排卵が起こるとされています。毎日測るのが大変と感じている方、かえってプレッシャーになっている方、ストレスは妊娠の大敵です。あくまでも目安として基礎体温をつけてみるほうがよいかもしれませんね。

【おりもの】おすすめ度(★★★☆☆)
おりものの変化からも、排卵日をある程度予測することができます。排卵日のおりものの特徴についてご紹介します。排卵1週間前~排卵直前になると、おりものが普段と変わってきます。糸を引くぐらいの粘度の高い、卵白のようなおりものになったら排卵直前でタイミングの取り時。伸びるおりものが、ペタペタする伸びないおりものに変わったら、排卵は終了しています。

【排卵検査薬】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵日を特定したいという気持ちから、排卵検査薬のピークばかりに意識がいってしまい、正しい使い方ができていない方がいらっしゃるようです。排卵検査薬とは、尿に含まれる黄体ホルモン(LHホルモン)の濃度を計ります。排卵日に陽性になるのではなく、排卵直前に分泌量が急増する「LHサージ」によって排卵日を予測します。LH濃度の上昇(LHサージ)が始まってから36時間以内に排卵が起こるので、陽性が出たらすぐに子作りのタイミングを取りましょう。

だいたい14日目が排卵日となるので、前回生理開始日から数えて 11日目から排卵検査薬を開始します。LHサージは期間が短いため、1日1回の検査では捉えられない場合もあります朝・晩と2回チェックしてみるのも一案でしょう。

【次回月経予定日の16日前】おすすめ度(★★★★☆)
周期が決まっている人にしかできない方法ですが、周期が毎月同じであれば28日周期でなくても問題ありません。基本的に、排卵日から次回生理予定日までの黄体期はどんな周期の人でも約14日間と決まっています。つまり自分の月経予定日から、14日前が排卵日となります。排卵日の2日前のセックスが妊娠率が最も高くなるので、生理予定日16日前が一番のおすすめ日です。次に妊娠率が高いのが1日前(予定日15日前)、続いて3日前と排卵日当日(17日前、14日前)となります。

基礎体温や排卵検査薬などを使うことももちろん大切ですが、それに捉われてしまうとストレスが溜まり、逆に不妊の原因になってしまいます。月経予定日の16日前を目安に、適度に他の方法を組み合わせて予測していきましょう。
 

排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック!

出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
9月1日 11月25日 12月9日 8月11日
9月2日 11月26日 12月10日 8月12日
9月3日 11月27日 12月11日 8月13日
9月4日 11月28日 12月12日 8月14日
9月5日 11月29日 12月13日 8月15日
9月6日 11月30日 12月14日 8月16日
9月7日 12月1日 12月15日 8月17日
9月8日 12月2日 12月16日 8月18日
9月9日 12月3日 12月17日 8月19日
9月10日 12月4日 12月18日 8月20日
9月11日 12月5日 12月19日 8月21日
9月12日 12月6日 12月20日 8月22日
9月13日 12月7日 12月21日 8月23日
9月14日 12月8日 12月22日 8月24日
9月15日 12月9日 12月23日 8月25日
9月16日 12月10日 12月24日 8月26日
9月17日 12月11日 12月25日 8月27日
9月18日 12月12日 12月26日 8月28日
9月19日 12月13日 12月27日 8月29日
9月20日 12月14日 12月28日 8月30日
9月21日 12月15日 12月29日 8月31日
9月22日 12月16日 12月30日 9月1日
9月23日 12月17日 12月31日 9月2日
9月24日 12月18日 1月1日 9月3日
9月25日 12月19日 1月2日 9月4日
9月26日 12月20日 1月3日 9月5日
9月27日 12月21日 1月4日 9月6日
9月28日 12月22日 1月5日 9月7日
9月29日 12月23日 1月6日 9月8日
9月30日 12月24日 1月7日 9月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。
 

排卵日が予測できない時は病院へ

<正確さなら超音波検査>
エコー検査で卵巣内の卵胞の大きさを測り、排卵日を予測することができます。自己流でタイミング法を試しても、なかなか妊娠できない人は、一度エコー検査で卵胞や子宮内膜の育ち具合をみてもらうために、一度受診してみてはいかがでしょうか。またある程度自分でも予測は可能だけれど、より正確な排卵日を知って妊娠率を高めたい方にも、エコーによる卵胞チェックがおするめです。

【超音波検査】おすすめ度(★★★★☆)
排卵時期が近づいてきたら、経腟超音波検査で卵胞の直径を計って成長の度合いをチェックします。卵胞は月経が終わった頃から毎日1.5mmずつ大きくなり、卵胞の直径が12mm程度になってからは、1日あたり約2mmのペースで成長。約20mmを超えたところで排卵が起こるとされています。

タイミングよく排卵直前に受診できれば1回、まだ排卵までに時間がかかりそうだったら、後日もう1回と、月に2回程度の受診でOKです。

また一般的に時期を指導するタイミング法には、保険が適用される医院が多く、1回の治療費は、2千円~6千円が目安となります。ただし、保険適用外の場合もあるそうなので、事前に問い合わせてみてください。
 

排卵当日よりも確率が高い!排卵日から2日前がベストタイミング!

夫婦で目標に向かって楽しく子作り

夫婦で目標に向かって楽しく子作り

排卵日が予測できたからと、排卵日にだけセックスしようとするのでは、妊娠する確率を下げてしまいます。データによると妊娠率が1番高いのは、排卵日の2日前、次が前日。排卵日当日には、すでに妊娠率が低下してしまっています。精子は卵管の中で3~5日程度生存できるので、排卵前にセックスをして、排卵時には卵管から卵子が排卵されるのを待っている状態にしてあげましょう。
 

出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性もあるので注意

元気に生まれてくれることが1番大切

元気に生まれてくれることが1番大切


280日(40週)は、あくまでも予定ということで、分娩予定日ちょうどに出産する方は数パーセントにすぎません。初産・経産婦問わず実際の出産は、予定日とずれる場合がほとんどです。

妊娠37週から41週までの35日間は正産期と呼ばれ、この範囲内であれば、他に特別な問題がない限りあまり心配する必要はありません。もし出産予定日が9月20日の場合でも、37週0日出産なら8月30日生まれに、41週6日出産なら10月3日生まれとなる可能性があります。

また、初産、経産婦に関わらず、37週未満の早産の可能性は5~7%、予定日の40週0日を超える可能性が約40%、予定日から2週間遅れた42週以降の過期産が約2%となります。
 

妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識

素朴な疑問もスッキリ解消

素朴な疑問もスッキリ解消


Q:主人が頻繁にセックスしたがるのですが、妊娠率が下がりますよね
A:長期間の禁欲は逆にNGです

長く禁欲した方がいいと思われている方がいますが、精子は毎日作られていて溜めてしまうと新しい精子が作られにくくなります。さらに古い精子から出る活性酸素によって精子の質も逆に悪くなります。妊娠率を高めるには頻回の射精がよく、毎日が理想ですが、現実的には1~2日おきがいいでしょう。禁欲期間は必要ありません。

Q:射精後はどれくらい腰を上げていたらいいのですか?
A:根拠がなく、妊娠率は変わりません

射精後、ある程度じっと寝ている方がいい、腰や足を高く上げるといい、というし諸説がありますが、実際には妊娠率は変わりないので体位のことは気にしないようにしましょう。

ただし、子宮がお腹側でなく背中側に傾いている子宮後屈と言われている方は、うつ伏せが効果的とも言われています。

Q:排卵日と関係ない日にセックスする意味はありますか?
A:直接妊娠につながらなくても、子宮の状態を整えてくれます

確かに妊娠が可能な時期は、1ヶ月の内で限られています。しかし、そこでしかタイミングと取らない人と、定期的にセックスしている夫婦では、妊娠率が格段に違います。

それは精子がフレッシュであること以外に、子宮の着床する環境が整いやすいからです。排卵期前にセックスをして子宮環境を整えておき、その状態で排卵期にタイミングを取ると、妊娠率がアップします。

Q:男女の産み分け、タイミング法でできるんですか?
A:実際には証明されていません

精子の性質を活かすことで、男女の産み分けができると言われることがあり、排卵日何日前なら女の子、何日前が男の子と諸説言われていることもあります。しかし実際には、それで産み分けの可能性が上がることは証明されていません。

 

12ヶ月子作りタイミング記事一覧

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