LAN・無線LAN・Wi-Fi/LAN・無線LAN関連情報

有線ルータ BBR-4HG試用記(3ページ目)

今回はBBR-4HGでセキュリティを高度に確保するとどの程度速度に影響するかを調査してみます。また、同ルータを利用してサーバを立てるときの設定例についても触れたいと思います。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

●セキュリティの確保方法

さて、この状態で先ほど測定したスループットを再度測定してみましょう。

セキュリティ高での実測

平均が約5866bytes/sec.ですから、46.8Mbpsになってしまっています。

92.4Mbps→46.8Mbps

という速度の低下は、無視できないレベルです。それでは、セキュリティ項目の1つである「アタックブロック」をオフにして再度測定してみましょう。アタックブロックは、初期状態ではOFFでセキュリティレベルを上げるとONになります。

ここの設定を「使用しない」に戻す。

さてどうでしょうか?

実効速度が少々上がった!

約6718bytes/sec.ですから、53.7Mbpsに上がっています。 これで速度低下の原因がアタックブロックにあることが分かりました。

アタックブロックとは、コンピュータをダウンさせるDoS攻撃や侵入可能なポートを調査するPortScanなどをガードする機能です。このほかに、TCPステルスFINスキャン、TCPステルスXmastreeスキャン、TCP ACKスキャン、TCP FIN/synスキャン、syn flood、land、UDP port loopback、IP spoofingなどをブロックします。反面、困ったことに、この調査で利用したFTP転送も、不正なアタックとして検出されてしまうことになります。

もちろん、アタックブロックをOFFにしセキュリティレベルを落とせばそれだけ、実効速度が上がりますが、この辺りは、使用者の判断となるでしょう。ちなみに、Windowsアップデートを確実にしてWindowsの脆弱性を無くしておけば、ローカルネットワーク内のIPアドレスは、ローカルIPアドレスなのですから、それほど不正なアタックを心配することは無いと筆者は感じています。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます