妊娠の基礎知識

4月生まれにするには?妊娠時期を出産月から逆算

4月生まれにするには、赤ちゃんの妊娠時期はいつになるのでしょう? 4月生まれの赤ちゃんはおもに7月が狙い目ですが、出産予定日から逆算して、排卵日を予測し、タイミングを取ることが大切です。生理・排卵日・受精日などの計算式やタイミング法のポイントもあわせて解説します。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

4月に赤ちゃんが産みたい!4月生まれのメリットとは?

春の日差しに祝福される4月生まれ

春の日差しに祝福される4月生まれ

4月生まれは、同じ学年の中で一番お兄さん・お姉さんです。幼少期は、ほんの数カ月で成長に差が出るため、保育園や幼稚園にデビューする時、入園前のトイレトレーニングや受験対策を焦る必要がなく、ゆったりと子育てすることができます。4月復職で保育園に入れようと考えているママにとっては、長く一緒に過ごせることもメリットなのではないでしょうか。

ちなみに勘違いされやすいのですが、4月1日は「早生まれ」で1個上の学年になります。4月2日以降が「遅生まれ」となります。たった1日でも、学年が1つ違ってしまうので注意が必要です。
 

【目次】4月生まれの赤ちゃんを産むには?

  1. 4月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表
  2. 最終月経日から計算「ネーゲレの概算法」
  3. ネーゲレ概算法で気を付けたい点2つ
  4. 自分で排卵日を予測する方法
  5. 排卵日を逆算したいなら早見表をチェック
  6. 排卵日が予測できない時は病院へ
  7. タイミングを取るなら排卵日の2日前がベスト
  8. 出産予定日がずれる可能性もある
  9. 妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識
 

4月生まれを狙うなら妊娠時期は主に7月
出産予定日から逆算する最終月経日&排卵日の早見表

出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
4月2日 6月26日 7月10日 3月12日
4月3日 6月27日 7月11日 3月13日
4月4日 6月28日 7月12日 3月14日
4月5日 6月29日 7月13日 3月15日
4月6日 6月30日 7月14日 3月16日
4月7日 7月1日 7月15日 3月17日
4月8日 7月2日 7月16日 3月18日
4月9日 7月3日 7月17日 3月19日
4月10日 7月4日 7月18日 3月20日
4月11日 7月5日 7月19日 3月21日
4月12日 7月6日 7月20日 3月22日
4月13日 7月7日 7月21日 3月23日
4月14日 7月8日 7月22日 3月24日
4月15日 7月9日 7月23日 3月25日
4月16日 7月10日 7月24日 3月26日
4月17日 7月11日 7月25日 3月27日
4月18日 7月12日 7月26日 3月28日
4月19日 7月13日 7月27日 3月29日
4月20日 7月14日 7月28日 3月30日
4月21日 7月15日 7月29日 3月31日
4月22日 7月16日 7月30日 4月1日
4月23日 7月17日 7月31日 4月2日
4月24日 7月18日 8月1日 4月3日
4月25日 7月19日 8月2日 4月4日
4月26日 7月20日 8月3日 4月5日
4月27日 7月21日 8月4日 4月6日
4月28日 7月22日 8月5日 4月7日
4月29日 7月23日 8月6日 4月8日
4月30日 7月24日 8月7日 4月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。

4月生まれの赤ちゃんを授かるためには、いつ妊娠したらいいのでしょうか? まずはこちらの「4月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」で確認してみてください。

また、最近では、出産希望日から受精日を逆算してくれるサイトや、最終月経日を入れると出産予定日を計算してくれるサイトもあるので、そちらで計算するのも簡単でおすすめです。  

4月生まれ赤ちゃんを狙う!「ネーゲレの概算法」とは?

最終月経日から出産予定日を計算

最終月経日から出産予定日を計算

<28日周期で計算するネーゲレ概算法>
出産予定日の日数は、生理周期が28日型の場合、最終月経開始日から数えて280日(40週)です。よくセックスをして受精したであろう日から数える人も多いのですが、最終月経日が計算式の基本となります。

出産予定日の計算法で、有名な計算式が「ネーゲレの概算法」。あくまでも月経周期が規則正しく、28日周期の人で、14日目に排卵があることが大前提となります。
最終月経の月+9(引けない場合は-3)=出産予定月
最終月経の日+7=出産予定日
つまり4月生まれの赤ちゃんを産みたい人は、最終月経の月+9(または-3)=4になればいい訳です。7-3=4のため、ざっくりとですが7月に子作りのタイミングを取れば4月生まれになることが分かります。
<例:最終月経日が7月7日の場合>
7-3=4(出産予定月)
7+7=14日(出産予定日)
4月14日が出産予定日となります。
ただし、ネーゲレの概算法は「1カ月には28日・30日、31日の月がある」ことが計算できないため、実際にカレンダーで数えてみると1日ズレて4月13日となります。あくまでも概算なので、注意しましょう。
 

要注意!ネーゲレ概算法で気を付けたい点2つ

ネーゲレ概算法はここに注意!

ネーゲレ概算法はここに注意!

■カレンダーにない日が計算された場合
この計算式でちょっと気をつけたいのは、実際にはカレンダー上にない日にちが出てしまった場合です。

例えば7月25日が最終月経日の場合、出産予定月=最終月経の7月-3=4月 出産予定日=25+7=32日 4月32日となります。4月は30日までのため、32-30=2で2日分を足して、出産予定日は5月2日となります。

■生理周期が28日以外の人の場合
ネーゲレ概算法はとても計算しやすいのですが、月経の周期が28日で設定されています。生理周期が25日の場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が早い分の3日を引いて計算してください。反対に、生理周期が35日と長い場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が遅い分の日を足して計算します。

添付の「4月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」でも、同様に周期によって日数を増減して計算してください。
 

自分で排卵日を予測する方法4つ

自宅で予測するために

自宅で予測するために

<おすすめ度別4つの方法>
1回の生理周期において、排卵は1回、卵子の寿命は約1日と妊娠できる期間は限られています。4月生まれベビーを生むためには、排卵日を予測して確実にセックスのタイミングを取ることが大切です。

【基礎体温】おすすめ度(★☆☆☆☆)
以前までは基礎体温が1カ月で最も下降した日が、排卵日と言われていました。しかし最近では、必ずしも排卵日ではなく、この日を含めて前後1~2日の間に排卵が起こるとされています。そのため予測も難しく、また毎日測るのもプレッシャーになってしまうので、あくまでも目安として続けると良いと思います。

【おりもの】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵1週間前~排卵直前になると、おりものが普段と変わってきます。糸を引くぐらいの粘度の高い、卵白のようなおりものになったら排卵直前でタイミングの取り時。伸びるおりものが、ペタペタする伸びないおりものに変わったら、排卵は終了しています。

【排卵検査薬】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵検査薬は、排卵日に陽性になるのではなく、排卵直前に分泌量が急増する「LHサージ」によって排卵日を予測します。LH濃度の上昇(LHサージ)が始まってから36時間以内に排卵が起こるので、陽性が出たらすぐに子作りのタイミングを取りましょう。

28日周期の場合、だいたい14日目が排卵日となるので、前回生理開始日から数えて 11日目から排卵検査薬を開始します。LHサージは期間が短いため、捉えるのは時間との勝負。1日1回の検査では捉えられない場合もあります。確実性を狙うなら、朝・晩と2回チェックをするようにしましょう。

【次回月経予定日の16日前】おすすめ度(★★★★☆)
これは周期が決まっている人にしかできない方法ですが、周期が毎月同じであれば28日周期でなくても問題ありません。基本的に、排卵日から次回生理予定日までの黄体期はどんな周期の人でも約14日間と決まっています。つまり自分の月経予定日から、14日前が排卵日となります。
排卵日の2日前のセックスが妊娠率が最も高くなるので、生理予定日16日前が一番のおすすめ日です。次に妊娠率が高いのが1日前(予定日15日前)、続いて3日前と排卵日当日(17日前、14日前)となります。

基礎体温や排卵検査薬などを使うことももちろん大切ですが、それに捉われてしまうとストレスが溜まり、逆に不妊の原因になってしまいます。月経予定日の16日前を目安に、適度に他の方法を組み合わせて予測していきましょう。
 

4月生まれを狙う排卵日を逆算したいなら早見表をチェック!

出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
4月2日 6月26日 7月10日 3月12日
4月3日 6月27日 7月11日 3月13日
4月4日 6月28日 7月12日 3月14日
4月5日 6月29日 7月13日 3月15日
4月6日 6月30日 7月14日 3月16日
4月7日 7月1日 7月15日 3月17日
4月8日 7月2日 7月16日 3月18日
4月9日 7月3日 7月17日 3月19日
4月10日 7月4日 7月18日 3月20日
4月11日 7月5日 7月19日 3月21日
4月12日 7月6日 7月20日 3月22日
4月13日 7月7日 7月21日 3月23日
4月14日 7月8日 7月22日 3月24日
4月15日 7月9日 7月23日 3月25日
4月16日 7月10日 7月24日 3月26日
4月17日 7月11日 7月25日 3月27日
4月18日 7月12日 7月26日 3月28日
4月19日 7月13日 7月27日 3月29日
4月20日 7月14日 7月28日 3月30日
4月21日 7月15日 7月29日 3月31日
4月22日 7月16日 7月30日 4月1日
4月23日 7月17日 7月31日 4月2日
4月24日 7月18日 8月1日 4月3日
4月25日 7月19日 8月2日 4月4日
4月26日 7月20日 8月3日 4月5日
4月27日 7月21日 8月4日 4月6日
4月28日 7月22日 8月5日 4月7日
4月29日 7月23日 8月6日 4月8日
4月30日 7月24日 8月7日 4月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。

ネーゲレの概算法と同じく生理周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。
 

排卵日が予測できない時は病院で超音波検査を

確実性を上げるなら超音波検査

確実性を上げるなら超音波検査

生理不順、基礎体温をはかっても2層にならない、排卵チェッカーが陽性にならない、など排卵時期が自分で分からない方は、一度受診をおすすめします。またある程度自分でも予測は可能だけれど、より正確な排卵日を知って妊娠率を高めたい方には、産婦人科のエコーによる卵胞チェックが適切です。

【超音波検査】おすすめ度(★★★★☆)
排卵時期が近づいてきたら、経腟超音波検査で卵胞の直径を計って成長の度合いをチェックします。卵胞は月経が終わった頃から毎日1.5mmずつ大きくなり、卵胞の直径が12mm程度になってからは、1日あたり約2mmのペースで成長。約20mmを超えたところで排卵が起こるとされています。

タイミングよく排卵直前に受診できれば1回、まだ排卵までに時間がかかりそうだったら、後日もう1回と、月に2回程度の受診でOKです。

また一般的に時期を指導するタイミング法には、保険が適用される医院が多く、1回の治療費は、2千円~6千円が目安となります。保険外の医院もあるため、事前に問い合わせるようにしてください。
 

排卵日当日よりも確率が高い!2日前のセックスがベストタイミング

排卵日2日前がベストタイミング

排卵日2日前がベストタイミング

排卵日が予測できたからと、排卵日にだけセックスしようとするのでは、妊娠率を下げてしまいます。データによると妊娠率が1番高いのは、排卵日の2日前、次が前日。

排卵日当日には、すでに妊娠率が低下してしまっています。卵子は24時間、精子は3~5日間程度生存しているので、排卵した時にすでにセックスが終わっていて精子がスタンバイしている状態がベストです。
 

出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性もあるので注意

元気に生まれてくれることが1番大切

元気に生まれてくれることが1番大切

280日(40週)は、あくまでも予定の日でちょうどその日に産まれる人は5%もありません。初産・経産婦問わず実際の出産はこの日とはずれる場合が大多数であると心得ておきましょう。

妊娠37週から41週までの35日間は正産期と呼ばれ、この範囲内であれば、他に特別な問題がない限りあまり心配する必要はありません。もし出産予定日が4月20日の場合でも、37週0日出産なら3月30日生まれに、41週6日出産なら5月3日生まれとなる可能性があります。

また、初産、経産婦に関わらず、37週未満の早産の可能性は5~7%、予定日の40週0日を超える可能性が約40%、予定日から2週間遅れた42週以降の過期産が約2%となります。
 

妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識

気になるそのウワサ、真相は?

気になるそのウワサ、真相は?


Q:精子は長く禁欲したほうが濃くなるので妊娠の確率があがるの?
A:長期間の禁欲は逆にNGです


長く禁欲した方がいいと思われている方がいますが、精子は毎日作られていて溜めてしまうと新しい精子が作られにくくなります。さらに古い精子から出る活性酸素によって精子の質も逆に悪くなります。妊娠率を高めるには頻回の射精がよく、毎日が理想ですが、現実的には1~2日おきがいいでしょう。禁欲期間は必要ありません。

Q:射精後は足を高く上げていると、妊娠率が上がるって本当ですか?
A:根拠がなく、妊娠率は変わりません

射精後、ある程度じっと寝ている方がいい、腰や足を高く上げるといい、というし諸説がありますが、実際には妊娠率は変わりないので体位のことは気にしないようにしましょう。

ただし、子宮がお腹側でなく背中側に傾いている子宮後屈と言われている方は、うつ伏せが効果的とも言われています。

Q:排卵日と関係ない日に性交しても、意味がないですよね?
A:直接妊娠につながらなくても、子宮の状態を整えてくれます

確かに妊娠が可能な時期は、1ヶ月の内で限られています。しかし、そこでしかタイミングと取らない人と、定期的にセックスしている夫婦では、妊娠率が格段に違います。

それは精子がフレッシュであること以外に、子宮の着床する環境が整いやすいからです。排卵期前にセックスをして子宮環境を整えておき、その状態で排卵期にタイミングを取ると、妊娠率がアップします。

Q:男女の産み分け、タイミング法でできるんですか?
A:実際には証明されていません

精子の性質を活かすことで、男女の産み分けができると言われることがあり、排卵日何日前なら女の子、何日前が男の子と諸説言われていることもあります。しかし実際には、それで産み分けの可能性が上がることは証明されていません。
 

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