お腹が出てきた原因……実はそれ、加齢のせいだけじゃないかも?
お腹と便秘だけ気にしていると、余計ひどくなりませんか?
「代謝が落ちたのかお腹ばかり出てしまって、痩せても凹まなくなりました。運動不足が原因でしょうか?」(50歳・女性)
「歳をとったらお腹って痩せないんですよね。ホルモンバランスもあるし……」(40歳・女性)
このように年齢を重ねるごとに、お腹まわりが太ってきた、という人は少なくありません。年をとるとお腹が出てくるというのはよくいわれることで、それがホルモンバランスや代謝の低下だと話す人も多いです。しかし、それだけではないかもしれません。
身体が今より楽になって、習慣を大きく変えなくても、お腹まわりも自然とスッキリしたらとてもいいですよね。今から簡単にできることを順に紹介します。
お腹が痩せない原因は? セルフチェックをしてみよう!
お腹まわりが気になる人によくある盲点を挙げますので、セルフチェックしてみましょう。1.気づくと肩が上がっている。あわせて肩コリもある。
2.首の動きが悪い。特に、上を向くのが辛い。
3.耳の後ろあたりに両腕を上げてみると、肘が伸びていない。
4.気づくと呼吸をしていないのではないかと思うほど呼吸が浅いときがある。
5.足腰が硬く、柔軟性に乏しい。
チェックはいくつありましたか? 5つに近いほど、身体全体が硬くなっていることで、結果上半身と下半身の中間であるお腹まわりが痩せづらくなっていることが考えられます。
以上からわかるのは、仕事や家事などに忙しい40代以上の方は、人のために頑張りすぎて、自分自身のケアがおろそかになっている結果がボディラインに表れている場合があるということ。ときには自分自身をねぎらい、悪いところばかり見つけるのは控えて、気持ちも身体もゆっくりと休めてみるのもひとつの手です。
それでは、身体が今より楽になってお腹まわりをすっきりさせる方法を3つ紹介します。
お腹まわりをほっそりとさせて、身体も楽にする3つのポイント
1. 短すぎない? 睡眠時間を増やしてみる!
お腹まわりが気になる人の生活習慣について聞いてみると、単純に睡眠時間が極端に短いことが多いです。身体は寝ている時間に解毒するため、睡眠不足の人は時間が作れるなら、まずは今よりたくさん寝てみましょう。眠るときに身体の力を抜いて気持ちのいい呼吸を行うと、入眠しやすくなります。
2. 便秘が気になるなら、呼吸でリラックスを
かといって、「便通がない、だから下腹が出てしまう!」と焦り、「便通のためにはこの食事や運動をしなければ」……と考えすぎるのは、逆効果になることも。焦っていると呼吸も浅くなりがちで肩に力が入ります。普段から忙しい人は、緊張感を持つ日とリラックスする日のメリハリをつけるのもひとつの手です。
自分が思っているより頑張っているのかも……?
3. 太ももの筋肉をストレッチして、周辺のコンディションケア
お腹が凹まないとお悩みの人に、「腹筋を使ってお腹を凹ませてみてください」と言うと、まったくお腹が動かない、凹まないことが多いのです。そうなるとついつい腹筋や背筋を鍛えて……と思ってしまいがちですが、実際は「腰や背中が硬くなって、胴まわりが全体的に動きにくくなっている」ということのほうが重要だとお見受けします。
運動生理学や整体の観点では、気になるところをダイレクトにケアするよりも、まずは周辺からお手入れすることが大切。
そこでおすすめなのが身体で一番大きい筋肉である「太もものストレッチ」です。実際、ももの表側のストレッチを指導すると、「翌日調子がよくなった」という声を多数聞きます。脚は身体の土台であり、お腹だけでなく上半身にも影響するのです。まずは周辺のコンディションケアからはじめてみてはいかがでしょう。
気になるところ以外のケアがものをいいます
くわしいストレッチのやり方はこちら≫太ももの表をストレッチする方法
お腹が出やすい人は、身体が硬くなっている人かも
思い当たる節はありませんか
子どもの頃や20代の頃はそんなことはなかったのに、という方もいるでしょう。当然、いつまでも子どもの身体ではないので、年齢に応じて身体は変化していきます。しかし、よくお話を伺ってみると、若いときからその気配がある方も多いようです。「代謝が下がる、ホルモンバランス」などももちろん一因になりますが、「年齢のせいと言いますが、若いころも油断するとお腹が出やすくありませんでしたか?」とお尋ねすると、「そういわれてみれば……」と答える方がほとんど。つまり、年齢のせいと言っていますが、その片鱗は以前からあって、生活習慣の積み重ねで身体が硬くなり、さらに手強く戻りにくくなっているということがわかります。
また、年齢を重ねた人ほど、痩せたいと思っているものの食事の偏りや食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足などの生活習慣を簡単には変えられない……という人が多いようにもお見受けします。いきなり習慣をガラッと変えようとする前に、疲れや緊張を抜くために、簡単なことから取り入れてみましょう。
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