地方料理の集合体、イタリア料理
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パスタやピザも種類の多彩さや味の奥深さに驚く |
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牛の胃袋をトマトと煮込んだ「トリッパ」はクセもなく食べやすい |
「イタリア料理は存在しない」という人がいます。それは各地の郷土料理に強い個性があり、一言では語れないということ。その言葉のとおり、イタリアの地方には豊かな食があふれています。
一般的に北部では米・生パスタ・バターがよく登場し、南部では乾燥パスタ・トマトソース・オリーブオイルが好んで使われます。日本でも人気のピッツアの本場は南イタリアのナポリ。薪窯で焼き上げた芳ばしい香りやコルニチョーネと呼ばれる縁の部分のふっくら感がたまりません。
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街歩きのお供にも最適なジェラート |
パスタは正式なコースではアンティパスト(前菜)に続くプリモピアット(第一皿)として供されます。メインとなるのはセコンドピアット(第二の皿)。フィレンツェならキアナ渓谷で育ったキアナ牛を塩とコショウでシンプルに焼いた「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」(フィレンチェ風Tボーンステーキ)、ミラノなら「コトレッタ・アラ・ミラネーゼ」(ミラノ風カツレツ)など各地の定番メニューを試すのもよいでしょう。もちろんメインのあとにはドルチェ(デザート)もお忘れなく。