自然が育んだ豊かな食文化、カナダ料理
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西海岸のバンクーバーにはシーフードレストランが多い |
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サーモンのグリル。シンプルな調理が素材の旨味を引き立てる |
カナダには、カナダ料理といえるものはほとんどありません。それにも関わらず、カナダのグルメは一般的に高評価。その理由はなんといっても、圧倒的な大自然とそれが育む豊かな食材のおかげでしょう。特筆すべきはシーフードで、サーモン、ムール貝、牡蠣、さらに東海岸のアトランティック・カナダで獲れるロブスターなどが有名です。
移住者の多いカナダでは世界中の料理が味わえるのも嬉しいところ。なかでもカナダ最大の街トロントは、人口の約半数を移住者が占め、チャイナタウン、ポルトガルビレッジ、リトルイタリー、コリアンタウン、リトルインディア、リトルポーランドなど、100近くものエスニックコミュニティがあります。
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アルバータ牛のステーキ |
カナディアンロッキーのあるアルバータ州では、大平原で育ったアルバータ牛のステーキが名物です。その柔らかな食感と豊潤な旨味は格別。また、フランス語を公用語に持つケベック州では、豆料理やミートパイなど素朴なケベック料理が味わえます。
英エコノミスト誌系の調査機関(EIU)によるランキングで、「世界で一番住みやすい街」に6年連続で選ばれ続けているバンクーバーでは、オーガニックや地元の食材にこだわるレストランが急増中。街なかにはオーガニック食品を扱うスーパーもあるので、一風変わったお土産探しにもおすすめ。定番のお土産といえば、やはりメイプルシロップやスモークサーモンです。