一般的な部屋ならこの無線LANルータ
利用する環境によって最適な無線LANルータは決まってくる。とはいっても、多くのユーザは自分の部屋か隣接した部屋での利用が多いだろう。2階で利用する場合でも、軽量鉄骨や木造であれば障害物は隣接した部屋とほぼ同じ条件と考えてよい。
このような場合は、通常の電波強度で十分なので、比較的リーズナブルな機種でよい。そんな環境にズバリ最適な機種はこれだ。
最新の11acに対応し、無線LAN/有線LANともに1000BASE-Tに対応している。速度も公称値だが、867Mbps(11ac/5GHz帯利用時)/300Mbps(11n/2.4GHz帯利用時)と申し分ない。そのほかのスペックにも見劣りする面はない。
他機種でインターネット(WANポート)は1000BASE-Tに対応しているが、有線LANポートは100BASE-TXとなっている機種もある。Wi-Fiでインターネットしか利用しないような場合は、それでもよいが、たとえばPS4を有線で接続したいような場合は、有線も1000BASE-Tに対応した機種がよい。
遠距離や障害物が多い環境ならこの無線LANルータ
反面、離れた部屋でも利用することがあったり、木造でも2階の床に床暖房があったりする場合は、電波強度の強い、比較的高価格帯の機種が必要になってくる。また、「どうせ買うなら性能のよいものを……」とお考えの方もいるだろう。近隣で利用する場合でも、高出力が問題になることはない(注1)。ただし、筺体が大きくなってくるので相応の設置スペースは必要にはなる。
そんなニーズに最適な機種はこれだ。
ガイドも実際に利用しているが、低価格帯の機種では接続が難しい環境でも、安定して利用できている。スペック的にも機能的にも低価格帯にはない魅力がある。
以前紹介したWXR-2533DHPから大型アンテナの改良で5GHz帯の送受信感度がさらに強化されている。11acを主に利用しているパワーユーザには最適だろう。
(注1)
以前は、強い電波が金属やガラスなどに反射し複数の経路を通ることで電波が干渉し速度が低下することがあった。これをマルチパスという。
しかし、現在は逆にマルチパス(反射波)を積極的に通信に利用する技術(MIMO)で解消されている。
お勧めのハブはコレ
何台もコンピュータがあったり、NAS(Network Attached Storage)などのネットワーク機器がある場合は、LANポートを増やす必要が出てくる。そんなときに利用するのが、有線LANポートを増設するハブだ。
ガイドの経験上、ハブは、無線LANのように機種によって速度が違ってくるようなことはない。それならば、コンシューマユースなので価格で選んでもよいだろう。
ただし、5ポートでは少ないので、8ポートの製品を選ぼう。もちろん、1000BASE-T対応の製品をチョイスするのは当然だ。
そんなニーズにぴったりの製品はこれだ。
金属の筐体でFANレス、電源は内蔵でマグネット付き、8ポート/Giga対応と使い勝手を見ても問題のない製品だ。おまけに買いやすい価格になっている。安価な製品でも、経験上ハブが故障することは少ないので心配はない。
注目のモバイルWi-Fiルータは
モバイルWi-Fiルータとは、屋外でWi-Fi環境を実現するための機器だ。モバイルWi-Fiルータを使えば、Wi-Fi専用のタブレットや無線LAN内蔵のノートパソコンのデータ通信が屋外でも可能になる。ドコモ、UQ WiMAX(au)、Yahoo!Wi-Fi、Y!mobile(ソフトバンク)など数多くのプロバイダが提供しており、サービス内容や特典が多種多様に渡っている。
そんな中で今冬注目なのは、2016年12月2日に発売されたばかりのSpeed Wi-Fi NEXT WX03(UQコミュニケーションズ)だ。
このモバイルWi-Fiルータは、2016年12月現在、回線込みでの契約になり、ルーターのみの購入はできない。料金プランは、各種あるが、キャッシュバックや割引特典などを利用すれば、リーズナブルに抑えることができるだろう。
公称値だが、下り最大440Mbps。5GHz帯の通信可能。Bluetoothテザリング対応、スマホアプリからのリモート操作など魅力的な性能や機能を持っている。
単純に他機種と比較することは、前述のようにサービス内容や特典が多種多様に渡っているので難しいが、Wi-Fiルータを購入する予定のユーザーは、ぜひ検討対象の機種に加えて欲しい。