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Buffaloの無線LAN、最上位2機種をみっちり比較する

最速機種としてBuffalo社は、WXR-1900DHPとWXR-2533DHPを発売している。後発のWXR-2533DHPの方が高価で、実売価格の差は、2,000~3,000円程度。さて、その性能の差はどのくらいだろうか。あまり変わらなければWXR-1900DHPで十分。目に見えて変われば、多少高くてもWXR-2533DHPだろう。今回のレビューでは、生データを含めその全貌をレポートしたい。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

比較する機器の概要

sdふぁ

WXR-1900DHP(左)と
WXR-2533DHP(右) 中央は、比較用にiPhone5を配置してみた。

まずは、WXR-1900DHPとWXR-2533DHPの概要を紹介しよう。

(凡例)
左の値:WXR-1900DHP
右の値:WXR-2533DHP

  • CPU:1GHzデュアルコア / 1.4GHzデュアルコア
    CPUの処理速度が速いと、多人数で同時に使用しても通信速度の低下が少ない。
     
  • アンテナ:3×3アンテナ / 4×4アンテナ
    送受信に使われるアンテナの数。多いほど広範囲に電波を配信/受信できる。

  • 対応規格:11ac/11n/a(5Ghz)+11n/g/b(2.4GHz) 11ac/11n/a(5Ghz)+11n/g/b(2.4GHz)
    対応規格は、共に同じだ。
     
  • 公称速度:1300Mbps+600Mbps / 1733Mbps+800Mbps
    WXR-2533DHPの方が一回り上だが、あくまでも理論値なので、実際に測定して検証してみたい。
     
  • 筺体の大きさ
    下の写真で確認して欲しい。WXR-1900DHPもアンテナを含めると大きいがWXR-2533DHPは、さらに大きい。設置スペースに余裕が必要。

xc

左:WXR-1900DHP               右:WXR-2533DHP


速度測定の方針

さて、次のページで速度計測の結果を提示しよう。速度を測定するにあたり、次のように考えた。

子機:ZenFone 2 (ZE551ML)11ac対応、2.3GHz/4GB というスペックのスマートフォンを利用

最高の実効速度を計測するには、同じ無線LANルータを子機モードで利用する必要がある。これは、あまり一般的な使い方ではない。実際には、スマホをWi-Fiで利用する場面が多いだろう。今回は、実使用上でどの程度速度に違いがでるかを検証するため、スマホを使い以下のような方法で測定した。

測定アプリ:RBB TODAY SPEED TEST

測定アプリ:RBB TODAY SPEED TEST

測定アプリ:RBB TODAY SPEED TESTを利用

実使用上の速度を計測してみた。しかし、インターネット回線経由の測定なので、測定時の混雑状況で速度にむらがでやすい。そこで、10回連続して測定し、今回はそのすべての測定値を公開する。

測定場所:以下の4地点で測定

測定A地点→同じ部屋内。
測定B地点→1つ壁を隔てた隣室。
測定C地点→2つ壁を隔てた隣室の隣室。
測定D地点→2階の南側。2階の床には、金属製の床暖房シートがひいてあるので、非常に電波が届きにくい場所。ミドルクラスの無線LANルータでは、接続すらできない場所。親機の設置場所は、1階の北側。窓からは1.5m程離れた場所。

さて、次のページで、まずはC地点とD地点での測定結果を公開する。

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