LAN・無線LAN・Wi-Fi/おすすめLAN・無線LAN機器レビュー

Buffaloの無線LAN、最上位2機種をみっちり比較する(3ページ目)

最速機種としてBuffalo社は、WXR-1900DHPとWXR-2533DHPを発売している。後発のWXR-2533DHPの方が高価で、実売価格の差は、2,000~3,000円程度。さて、その性能の差はどのくらいだろうか。あまり変わらなければWXR-1900DHPで十分。目に見えて変われば、多少高くてもWXR-2533DHPだろう。今回のレビューでは、生データを含めその全貌をレポートしたい。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

近隣は速度が逆転!?

「離れた部屋でWXR-2533DHPの速度が上回れば、近隣でも同じ」と思って測定してみた。一挙にグラフで示す。測定の際に利用した規格や測定場所は、図のキャプションを参照して欲しい。

赤線:WXR-1900DHP 青線:WXR-2533DHP 単位:Mbps  10回測定

11acundefinedA地点での測定値

11acのA地点での測定値


11acundefinedB地点での測定値

11acのB地点での測定値


11nundefinedA地点での測定値

11nのA地点での測定値


11nundefinedB地点での測定値

11nのB地点での測定値


【考察】
11acのA地点やB地点は、体感的にすぐ分かるような差はないが、数字だけを見ると安価なWXR-1900DHPの方が上だ。

11nの場合、障害物に強いという特性から、全体的に数値が安定している。しかし、11acと同じようにWXR-1900DHPの速度が方が上回っている。

これは、どういうことだろうか。狭い部屋の中で強力な電波を出すと反射によって干渉が起き速度が遅くなってしまうのだろうか。

そこで、Buffalo社に直接問い合わせたところ、以下の回答を得た。

同一室内でWXR-1900DHPとWXR-2533DHPで反射による実測結果の違いがでるとは考えにくい。
おそらくは子機の無線LANを制御するチップベンダーと、親機のチップベンダーの相性によって速度に差がでるのではないだろうか。

「子機として利用したZenfone2の無線LANチップのチップベンダーは、公表されてはいないが、CPUと同じintel製ではないだろうか。それと親機側との相性なのか?」と思いさらに調査を続けることにした。

今度は、子機側にBuffalo社の子機WI-U3-866Dをノートパソコンに設置して調べてみることにした。

測定ツールは、いつも利用しているiperfだ。また、サーバー側のコンピュータをLANのサブネット内に立てるので、インターネット回線の影響は受けない。

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