1歳でも年上なら敬語?!

 
韓国では初対面の人にも、遠慮なく年齢を聞きます

韓国では初対面の人にも、遠慮なく年齢を聞きます



具体的な呼び方に入る前に、韓国の人間関係の基本を押さえておきましょう。韓国は年長者を敬うという儒教精神が根強く、相手の人の年齢によって、言葉遣いをがらっと変えたりします。

初対面の人には、「몇 살이에요? (ミョッサリエヨ/何歳ですか)」、「나이가 어떻게 되세요?(ナイガ オットケ テセヨ/お歳はおいくつですか)」と聞き、相手に対しどういう言葉遣いをしたらよいのかを判断します。

年下なのにいつまでも敬語を使っていると、「말을 놓으세요(マルル ノウセヨ)、말을 낮추세요(マルル ナッチュセヨ)」と、「言葉を低めてください(敬語を使わないでください)」と言われたりします。敬語が必要のない相手に対しいつまでも敬語を使っていると、相手にとっても負担なのですね。とても仲良くなったら年上でも敬語を使わなくなるなどの例外は出てきますが、まずはこの基本を知っておきましょう。

【目次】  

友達、年下の人の呼び方

日本語では、親しい友達や年下の人を呼ぶとき、「~ちゃん」、「~くん」をつけたり、さらには呼び捨てにすることもありますね。韓国の場合はどうでしょうか。

例えば「수미(スミ)」さんという人がいたとしましょう。呼び捨てにできるほど仲の良い人がスミさんを呼ぶときでも、「수미(スミ・Sumi)」とは呼ばず、「수미(スミ・Sumiya)」と呼びます。名前に「야(ヤ)」をつけるのですね。日本語の感覚の呼び捨てで韓国の人の名前を呼んでしまうと、少し不自然なのです。

また、この「야(ヤ)」ではなく、「아(ア)」を付けるときもあります。どんなときに「아(ア)」をつけるかというと、名前が子音で終わるときです。子音、母音ってなんだっけ? と思ったらこちら。例えば、「지훈(ジフン・Jifun)」という名前の人がいます。名前が「Jifun」と、子音で終わっていますね。その場合、「지훈(ジフ・Jifuna)」となります。なぜ「ジフンア」ではなくて、「ジフナ」になるかというと、名前の最後の「n」と、人を呼ぶときの「a」をつなげて「na(ナ)」となるからです。
 

年上の人、先輩の呼び方

日本語の「~さん」にあたる韓国語は「~씨(シ)」です。フルネーム、もしくは下の名前につけます。金スミ(キムスミ)さんという人がいたとしましょう。その場合は、「김수미 씨(キムスミ シ)」もしくは、「수미 씨(スミ シ)」となります。この「~씨(シ)」は、名字だけにつけると大変失礼な呼び方になりますので、注意しましょう(×김 씨/キムシ)。

この「~씨(シ)」は、年上の人に用いるということはもちろん、年齢に関係なく、会って間もない人や会社関係の人など、少し距離がある人に対して用いることができる敬称です。日本語の「~さん」と似ていますね。

それでは、親しい年上の人はどう呼べばよいのでしょう。親しい年上の人は、家族に用いるような呼び方で呼びます。例えば貴方が女性の場合、お姉さんのことを「언니(オンニ)」、お兄さんのことを「오빠(オッパ)」と呼び、貴方が男性の場合、お姉さんのことを「누나(ヌナ)」、お兄さんのことを「형(ヒョン)」と呼びます。血縁関係のあるお姉さん、お兄さんはもちろんのこと、学校や会社の親しい先輩をこう呼ぶこともできるのです。韓国ドラマをよく観る方は、これらの呼び方をよく耳にするかもしれません。また、日本語の「先輩」にあたる、「선배님(ソンベニム)」を使う人も少なくありません。