韓国の正月の過ごし方から学ぶ韓国語~新年の挨拶やイベントを紹介~

韓国の正月の過ごし方から学ぶ韓国語~新年の挨拶やイベントを紹介~


アンニョンハセヨ? お隣韓国ではお正月をどのように過ごすのでしょう。隣の国とはいえ、日本とは違う面が多いようですよ。私の韓国留学時代のお正月体験と併せて、ご紹介したいと思います。それでは、韓国のお正月の風習と、お正月に使われる韓国語を一緒にみてみましょう!

<目次:韓国の正月の過ごし方から学ぶ韓国語>  

韓国の正月の過ごし方から学ぶ韓国語……正月はいつ?

韓国のお正月。西暦の1月1日、旧暦の1月1日を別に祝うのですね

韓国のお正月。西暦の1月1日、旧暦の1月1日を別に祝うのですね


韓国の西暦1月1日は、『신정(シンジョン/新年)』といい、一応お正月扱いではあるものの、単なる年の初めという位置づけで、1月1日のみが祝日でお休み。よって、例えば12月31日も1月2日も、会社などはお休みになりません。

しかし、新年を祝う雰囲気は街中に溢れていて、12月末から1月頭にかけて『크리스마스 카드(クリスマスカドゥ/クリスマスカード、グリーティングカード)』『연하장(ヨナチャン/年賀状)』を送ったりもします。

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また、「세해 복 많이 받으세요(セヘ ポン マニ パドゥセヨ/良いお年をお迎え下さい、明けましておめでとうございます)」と声を掛け合ったりもします。

さて、韓国にはお正月の大型連休はないのでしょうか。いえ、もちろんあります。韓国の『お正月(설날/ソルラル)』として忘れてはならないのが、『구정(クジョン/旧正月)』です。『추석(チュソッ/秋夕)』とならぶ、国民的大イベントですね。

韓国では、旧暦の1月1日を『구정』とし大々的に祝います。前後の日も合わせて三日間がお休みになります。この『구정』には、田舎に帰って家族や親戚と過ごす人が多く、飛行機、特急、高速道路は大混雑となります。最近は海外旅行に出かける人々も多いと聞きます。

 

韓国の正月の過ごし方から学ぶ韓国語……正月の準備とお墓参り

全国から親類が集まる『구정』。韓国の人々はどう過ごすのでしょうか。韓国留学時代、私が『구정』のときにおじゃました友人宅での体験を元に、お届けしたいと思います!

まず、私が友人宅に到着したのは、3連休の初日。そう、大晦日とでもいいましょうか、明日が旧暦の1月1日という日で、家族総出で準備をしていました。準備といっても、ほとんどは『차례(チャレ/茶禮)』と呼ばれる祭祀(さいし)の供え物などの準備や、家に集まる何十人もの家族、親戚の胃袋を満たすためのお酒や食べ物の準備です。
 
 お雑煮作り
お正月料理『떡국(トックッ/餅スープ、お雑煮)』に入れる餃子を作りました!

 
韓国文化を体験するために、と私は早々に『떡국(トックッ/餅スープ、お雑煮)』を作るお手伝いをしました。旧正月は、どの家も『떡국』を食べます。友人宅の『떡국』には、必ず『만두(マンドゥ/餃子)』を入れるとのことで、私は餃子作りを手伝いました。韓国の餃子の包み方は、日本の餃子とまた違います。丸く平たい皮に、たねを入れ包みます。このときヒダは作りません。私たちのイメージする餃子のような形になるのですが、そのご両端を合わせ、くっつけます。すると、可愛いまん丸餃子のできあがり。これが、韓国式の『만두』で、これを『떡국』に入れるのです。『떡(トッ/餅)』も、日本でイメージする切り餅のようなものでなく、棒状の餅を、斜め切りのスライスにして入れます。すると、口にツルンと入り、食べやすいです。
 
 クンジョル
「これでいいんですか?」 と自信のなさそうな私。クンジョルって、結構難しい!

 
さて、旧正月の朝がやってきました。私は、韓国の正装『한복(ハンボッ/韓服、チマチョゴリ』を貸してもらい、初めて着てみました。ふわっとしてなかなかの着心地。朝一番に行うのが、先祖様を敬い奉るための『차례(チャレ/茶禮)』です。この日の為に用意した供え物や果物などが所狭しと並べられ、親族全員が厳かに、先祖様に『큰절(クンジョル/最も丁寧なお辞儀)』をします。友人のお父さんは長男だったのですが、まず友人のお父さんが『큰절』を行い、次に弟さん、と続きました。お母さん、子供はその後に続きます。私も見よう見まねで『큰절』を行いましたが、意外と難しい! なんだかギクシャクしてしまいました。

 
 韓国のお墓の風景
裏山のお墓の景色。こんもりお墓が盛り上がっていますね。韓国は土葬が多いのです。

 
その後、『성묘(ソンミョ/お墓参り)』に行きました。友人の実家は京畿道で、割と田舎。お墓は家から歩いて7、8分程度の裏山にありました。韓国は昔から土葬が良いとされていて、お墓はこんもりと盛り上がっています。ここに代々の先祖様が眠っているんだ、と思うと、なんだか感慨深かったです。さて、お墓の前にシートを引き、また親族が『큰절』を行います。とても厳粛で、ピンと身が引き締まるような思いがしたのを覚えています。




 
 お年玉
子供達がお祖父さんとお祖母さんに『クンジョル』をし、『세뱃돈(セベットン/お年玉)』をもらいます

 

韓国の正月の過ごし方から学ぶ韓国語……挨拶とお年玉

お墓参りから帰ってきたら、『세배(セベ/新年の挨拶)』の開始。友人のおじいさんとおばあさんが並んで座ります。すると、おじいさんとおばあさんに、長男、次男に始まり、親族全員が交代でこれまた『큰절』を行います。このとき、おじいちゃん、おばあちゃんに向かって、「건강하세요(コンガンハセヨ/健康でいらしてください)」「오래오래 사세요(オレオレ サセヨ/長生きしてください)」などと言います。ちびっ子達も『큰절』がとても上手!


そして、子供達が楽しみにしているのが……そう、この時の『세뱃돈(セベットン/お年玉)』! おじいさんが孫達に「공부 잘 하라(コンブ チャララ/勉強頑張りなさい)」「어머니 도와줘라(オモニ トワジョラ/お母さんの手伝いをしなさい)」などと言いながら、『세뱃돈』を渡してくれるのです。すると、孫達は「감사합니다(カムサハムニダ/ありがとうございます)」と、また深くお辞儀をしながら『세뱃돈』を受け取ります。

これらの儀式が終わったら、大宴会の開始! しかし……友人のお母さん、お母さんの妹さん、次男さんの奥さん、そして私の友人などは、みんな台所で宴会の支度に追われていました。おじいさん、おばあさん、そして男性陣が客間で豪華なテーブルにいっぱいの食事とお酒を囲みます。私はお客さんということで、この中に入れてもらいましたが、台所で働いている女性の皆さんには申し訳ない気がしました。彼女たちは、食事も台所に『상(サン/食膳)』を広げて済ませていました。

韓国の旧正月を体験したのは、韓国に留学して間もない頃のことだったので、宴会の際に、息子達がおじいさんの前で口元を隠してお酒を飲んでいたり、タバコを吸う時は寒い外に出て吸ったりする場面を見て、とても新鮮でした!

 

韓国の正月の過ごし方から学ぶ韓国語……正月の遊び

 ユンノリ
『윷놀이(ユンノリ)』は、韓国のお正月遊びの代名詞!

 
韓国のお正月の遊びとしてまず挙がるのは『윷놀이(ユンノリ)』。4つの細長いコマを投げ、出た数だけ進んでいきます。そう、すごろくのようなものですね。韓国語の学校で一度やってみたことがありますが、結構おもしろい! 意外と白熱して、大騒ぎになり、隣のクラスから苦情が来たりも(笑)。

また、家によっては『화투(ファトゥ/花札)』をする家もありますよ。私も友人宅で行いました。絵柄など、日本で慣れ親しんだものとほとんど一緒でした!

また、他には、『연날리기(ヨンナルリギ/たこ揚げ)』『팽이(ペンイ/こま回し)』『제기차기(チェギチャギ/羽子蹴り)』『널뛰기(ノルティギ/ぎったんばっこん)』『투호(トゥホ/投壺)』などもあります。これらはお正月遊びとしてはもちろん、韓国の伝統的な遊びとしても知られています。家ではなかなかできないものもあり、今では民族村などに行くと体験することができますよ。

いかがでしたか? お隣韓国のお正月。日本と似ていることもあれば、全然違うこともありますよね。韓国にお友達がいる方は、一度おじゃまさせてもらうと良いと思います。韓国人のお正月の過ごし方を知って、韓国・韓国語への理解をもっと深めたいですね!

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