オイル交換のやり方・所要時間
オイル交換にかかる時間とは? 自宅で簡単にオイル交換できるキットもある!
オイル交換はディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどでやってくれます。ディーラーでは予約が必要な場合もあるので要確認のこと。カー用品店やガソリンスタンドでは予約なしで、その場でオイルを買って交換してくれるのが一般的です。待ち時間を除いてオイル交換にかかる時間は20~30分以内で、オイルフィルターも交換する場合は+5~10分程度見ていれば良いでしょう。
なお、オイル交換を自分で行うためのキットも販売されています。オイルレベルゲージに細い管を通してオイルを吸い上げる方法なのでジャッキアップする必要がなく誰でも簡単に交換することができます。しかし、クルマによっては完璧にオイルを抜くことができない場合(オイルパンなどの形状)もあるので事前に確認しましょう。
オイル交換の費用
エンジンオイルはエンジンの潤滑油。量が減っていればまず補充を
オイル交換をするには、エンジンオイル代+交換工賃が必要で、汎用のエンジンオイルよりもメーカー純正オイルのほうが高額になるのが一般的です。同じ汎用オイルでもディスカウントストアとガソリンスタンドでは値段が大きく異なる場合があります。
工賃はカー用品店など安いところで500円~。ディーラーなど高いところでは2000円前後となるようです。カー用品店の中には「オイル会員」は交換工賃無料となるサービスがあったり、点検キャンペーンとしてエンジンオイルの交換や補充を無料にするサービスを行うディーラーもあります。これらのサービスを賢く利用してリーズナブルにエンジンオイル交換を行いたいですね。
オイル交換の適切な時期・間隔の目安
上記はJAFが推奨している国産車のオイル交換の目安です。昔に比べるとずいぶん長くなっている印象です。エンジンオイルの大幅な性能向上やエンジンの加工精度の向上によって近年ではエンジンオイルの交換サイクルはぐんと伸びています。
しかし、ターボ車やディーゼル車など過給器付きのエンジンは高回転、高負荷になりやすくオイルの消耗も激しくなるため、自然吸気のガソリン車に比べると交換サイクルが短くなっています。反対にハイブリッド車などエンジンの負荷が少ない車では、交換サイクルはさらに長くなり、少なくとも2万キロ程度まで交換不要とされています。
シビアコンディションとは「悪路走行が多い、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行が多い」という意味なので、使い方によってもオイル交換の時期が異なってきます。高速道路を使って通勤するなど高速走行の機会が多い車もオイルの減りには注意しましょう。
輸入車はオイル交換のサイクルが長い?
専用の純正オイルを使えば交換時期はさらにアップ?
ドイツ車を中心とする輸入車では国産車のおよそ2倍の交換サイクルを推奨しています。燃費だけではなく、エンジンオイルの交換サイクルを長くして、環境保全に貢献するという考え方も日本よりはるかに進んでいます。
例えばフォルクスワーゲンでは専用開発したロングライフオイルを使用することによって、最長2年・3万キロまではオイル交換を不要としています。交換サイクルが長くなれば、オイル交換の手間と負担を軽減するのはもちろん、廃棄オイルを減らせるため環境保全の観点からも有益です。
オイル交換の時期・すべきサインは車両に表れるか?
一般的な乗用車であればどんな車にもオイルランプの警告灯がついています。しかしこの警告灯は「オイルの量が減っている」ことを示すもので「オイルが汚れている」ことの警告ではありません。この警告灯がついたらまずはオイルを補充しましょう。
また、オイルの量は「オイルレベルゲージ」で確認することができます。その際、オイルの色も確認して黒く汚れているようならオイル交換をおすすめします。頻繁にオイルが減る(警告灯がつく、駐車場の床面にオイルのしみがある~など)場合は、オイル漏れの可能性があります。ディーラーや整備工場に点検をお願いしましょう。
また、BMWやメルセデスベンツなどの高級輸入車を中心に、メンテナンス時期を車両内のインジケータで教えてくれるサービスもあります。単に距離だけでなく、走行状態、使用状態などから総合的に判断してオイル交換の時期を教えてくれる優れたシステムです。
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