エンジンフラッシングとは?

カーショップなどに行くと、オイル交換と同時にフラッシングのサービスを勧められたり、効果能書きを書いたボードを見かけることがあります。「エンジンOH(オーバーホール)効果!」や「エンジン内部の汚れを一掃!」などの見出しで、パワーや燃費の回復をうたっていますが、今回はこのフラッシングについて考えてみたいと思います。

エンジン内の汚れを落とすのが主目的

フラッシングの目的は、エンジン内にたまった汚れを外に排出すると言うことです。確かな語源は調べてないので分かりませんが、英和辞典では、水をさっと流すこと、 (トイレの)水洗, 洗浄という意味がありますので、エンジン内をすすぐということなのではないかと思います。一口にエンジン内部などといいますが、エンジンはいくつかの部屋があります。フラッシングでキレイにしようとしているのは、オイルが循環する部分だけで、燃焼室の内部やエア通路内などは基本的に隔離されているので効果がありません。

エンジンオイルは使っているうちに汚れてきますが、オイルに吸収できない汚れはスラッジなどと呼ばれるヘドロや固形分となってエンジン内部に堆積してきます。この量が多くなりすぎると、オイル通路のつまりや、軸受け部の潤滑不良、放熱性の悪化などを招いて、エンジンノイズの増大やパワーダウン、燃費悪化などの悪影響が出てきます。これらの汚れをオイル交換時にスッキリ落としてしまおうというのがフラッシングの目的というわけです。

汚れはたまる前にためないのが基本ですが・・・

オイルフィルターの様子

オイルフィルターの様子

エンジンオイルの交換時期は自然吸気(NA)で10000~15000キロか1年、ターボ車で5000キロか半年というのが標準的なメーカー指定距離です。ターボは洗浄性からすると有利なのですが、10000キロを越えるとエンジン内に茶色の汚れが付着してくることがあります。それでも、規定の距離で交換しているなら、変色してもエンジン性能に遜色ないとメーカーの技術者は言っています。もし、この茶色のオイル焼けすら気になるというなら、8000キロで換えるというように交換スパンを短くしてやってもいいでしょう。このように、適切なオイル交換をしていれば必ずしもフラッシングが必要とは言えなくなってしまいます。

また、低質なオイルやオイル交換をさぼって黒いヘドロがたまったような場合は、エンジンを分解して洗浄液に浸け置きしてブラシでこすってようやく落ちるというレベルですから、すすぎ程度でどこまで落ちるかという疑問もあります。確かに、ヘドロ状で流動性のあるスラッジなら流れ落ちますし、オイル交換だけでは排出しきれない古いオイルもすすげるので、新しいオイルの汚れが少なくなることは期待できるでしょう。