頑固なステッカーは温めて剥がすのが基本!ヒートガンを活用

ヒートガンで頑固なシール剥がし。ステッカー、エンブレム跡を一掃
頑固なステッカーは、ヒートガンで温めて粘着力を低下させてから剥がすと、簡単に取り除くことができる

古くなったステッカーやエンブレム、それにモール類を外した後のノリ跡は、いざ剥がそうとしてみると、ボロボロとくずれたり、ガッチリとボディに張り付いてなかなかきれいに剥がれないものです。小さなものなら、爪でガリガリ削ることもできるかもしれませんが、こんなものを手作業で行っていたのでは、完全に時間と労力の無駄です。

 
ヒートガン
ヒートガンは、いわばドライヤーの強力版。価格は製品によっても異なるが、数千円~2万円だ
そこで今回はこうした頑固なステッカー類をきれいに、効率的に剥がすことができる工具を紹介します。まずはステッカー剥がしの定番アイテム、ヒートガンです。これは言ってみれば強力なドライヤーみたいなもので、ステッカーを温めることで剥がしやすくすることができます。特に寒い日に作業する場合や古くなって硬化してきたステッカーを剥がすのに効果的です。
 
ステッカー
剥がれにくかったステッカーも、温めてやることで素直に剥がれるようになる
使い方はいたって簡単です。剥がしたいステッカーを軽く温めて、ステッカーの粘着力が低下してきたところで、端から手で剥がしてゆくというものです。硬化したステッカーはすぐに切れてしまい、なかなか剥がれないものですが、温めてやることで切れにくくなり、とても簡単に剥がれるようになります。
 
ヒートガンはドライヤーで代用できないこともありませんが、熱を発生する能力を考えると間違いなく専用品の方が効率的に作業できます。ステッカーを剥がすときだけでなく、カッティングシートやウィンドーフィルムを張るときなどにも使えますので、その手の作業をやる機会がある人なら、ひとつ持っておくと便利だと思います。

剥がした後には、ノリ跡が残ることもありますが、実はこれも結構厄介なものです。こうしたノリ跡には、シリコンオフやブレーキクリーナーなどを吹きかけ、しばらく放置した後に樹脂製のヘラやペーパーなどで拭き取るように取り除くといいでしょう。一度で取れない場合は、何度か同様の作業を繰り返すのがコツです。
 

ヒートガンの他にも……ステッカーを擦り落とすトレーサー

 トレーサー作業例
電動ドリルの先に付けて、まるで巨大な消しゴムのようにステッカーを剥がしていくのがトレーサーだ

 
 
トレーサー
トレーサーは円盤状のゴムで、価格も数百円程度ととてもリーズナブルです
トレーサーは、電動ドリルの先端に取り付けるアタッチメントの一種で、材質はゴムに近いものです。製品によって、色や硬さが異なりますが、初めて使う場合は柔らかいものを選んだ方が作業がしやすいようです。色はそれほど気にする必要はないようですが、なるべくボディカラーに近いものを選んだ方がいいでしょう。

 
使い方は、トレーサーを電動ドリルの先端に装着し、ステッカーを削り取るように擦るというものです。ボディの塗装まで剥がれてしまうのでは? と思うかもしれませんが、これが見事にステッカーだけ削り取れるのです(ただし、樹脂製バンパーなどでは塗装を傷めやすいようです)。

作業のコツとしては、トレーサーの角の部分をうまく使って、一か所に集中してトレーサーを当てないように動かします。イメージ的には、電動ポリッシャーでボディを磨く作業に近いものです。トレーサーを強く当てすぎたり、一か所に集中してしまうと、本当に塗装まで削ってしまいますから、慣れないうちは確認しながら、少しずつ作業を進めるようにするといいでしょう。
 
トレーサー作業例2
トレーサーで作業をすると削りカスが出るほか、作業面にゴムのカスが付着することも
トレーサーは本来、板金屋さんなどプロ向けのツールですから、扱いに注意は必要ですが、その分素早く広い面積を作業することができます。ヒートガンと違って、ステッカーを取り除いた後にノリも残りませんから、より効率的に作業できます。ただし、作業時には細かい削りカスがたくさん出るのが難点でしょうか。
 

「ステッカー剥がし」という溶剤もあるけど…

その他、ステッカーを剥がすには「ステッカー剥がし」なるケミカルもあります。こちらは溶剤ですので、塗装の状態によっては塗装にまでダメージが及ぶこともありますから、使うときは目立たない部分などで確認してから、使用した方がいいでしょう。ただし、古くなったステッカーなどにはあまり効果的ではないようです。

【関連記事】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。