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飛行機が欠航・遅延になる理由は?欠航に備えた対策

飛行機が台風や大雪などの理由で欠航もしくは大幅遅延になると、出張や旅行、帰省などでのスケジュールが変わってしまいます。台風や雪など、よくある欠航の理由や大幅遅延のパターンをご紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

ANA,雪

飛行機は「台風」「雪」「大雨」「霧」「雷」などによる悪天候が運航に大きく影響する。欠航などの可能性がある場合、こまめな情報収集が大事

自分が乗る飛行機が欠航になったり大幅に遅れたりして、出張や旅行、帰省などで予定していたスケジュールが変わってしまい、戸惑ったり疲れたりしたといった経験はできれば避けたいところ。しかし、予期せぬトラブルにもし遭遇してしまったら、その場で対処しないといけません。

飛行機の欠航や大幅遅延などは、自分が乗る便の出発間際でなくても、事前に分かるケースがあります。予定の変更に対応して早めに行動すると、心身ともに負担が減ります。もしもの時に備え、よくある欠航や大幅遅延のパターンをあらかじめ知っておいて損はないでしょう。
<目次>

飛行機の欠航・大幅遅延の理由は「天候」が最多

台風

毎年夏に多く発生する「台風」。飛行機の運航にも大きく影響する(出典:Yahoo! 天気・災害)

飛行機が欠航する、大幅に遅れるケースで最も多いのが「天候」です。例えば、台風、大雪、霧、ゲリラ雷雨などが挙げられます。

まず、夏から秋にかけて多いのが「台風」による欠航です。台風は、今後の進路などが天気予報で随時発表されているので参考になるでしょう。

特に、台風が最も近づく時間帯、その空港は離発着できない可能性があり、前日などに欠航がすでに決まっていて、航空会社のホームページなどで発表されてことも多いです。台風の進路上空を飛行するのはほぼ関係なく、発着する空港が大きく影響してきます。

飛行機の運航、冬は「雪」に注意。霧や雷雨による視界不良も

■JAL
JAL,運航情報

飛行機の運航状況は公式サイトで随時更新される(出典:JALホームページ)

一方、冬に多いのが「雪」です。空港での除雪作業が完了しない、除雪作業中に滑走路の運用が止まって離着陸が停滞した、雪による視界不良で離着陸に影響が出たなどで、出発や到着が大きく遅れることがあります。

■ANA
ANA,運航情報

ANAも公式サイトで運航の見通しなどを随時更新している(出典:ANAホームページ)

空港に発生する「霧」も、欠航になる理由の1つ。霧による視界不良は、飛行機の離発着に影響が出ます。

さらに近年増えているのが「雷雨」です。激しい雷だと、駐機場で作業するスタッフが屋内へ避難するため、出発遅延が発生します。厄介なのは、事前に予測しづらいことです。

飛行機の欠航・遅延でよくある「機材繰り」とは?

羽田空港

東京国際空港(羽田空港)は発着便が多いため、少しの時間でも発着が止まると遅延が発生しやすい

欠航や出発遅延で「機材繰り」が理由になることがあります。

飛行機は、1日に同じ飛行機(機材)をいくつもの便で使用して運航しています。例えば、

東京/羽田→札幌/新千歳→東京/羽田→福岡→東京/羽田

といった流れです。この中で1便でも大きく遅れたり故障が発生したりすると、後ろの便に影響してきます。

また、天気が悪くて出発した空港に引き返したり、他の空港に行き先を変更したり(ダイバート)すると、後続の便が通常通り運航できなくなって欠航、となってしまいます。これが「機材繰りによる欠航」です。

飛行機が天候以外で欠航になるいくつかの理由 

空港,出発案内

空港に到着したら、出発案内ボードを見て自分の便や搭乗ゲートなど必ずチェックすること

天候以外で欠航や遅延になるケースとしては「機材故障」があります。

いわゆる飛行機の故障で、代わりの機材を手配できない場合、「欠航」となります。地方空港での折り返し便だと、飛行機がまず到着しないことには出発する便の運航もできません。運航に支障がない程度のトラブルでも整備と点検は必ず行われ、出発がかなり遅れることもあります。

その他、大きな地震などの「災害」、トラブルや天候などによる「滑走路の閉鎖」、海外だと航空会社や空港職員の「ストライキ」などで欠航や大幅遅延に遭遇することもあり得ます。ストライキでは、予定があらかじめ発表されるので、便の変更などの案内がメールで出発前までに届きます。

飛行機の「条件付き運航」についても知っておこう

運航情報,Yahoo

飛行機の運航状況は「 Yahoo! 天気・災害 」でもまとめてチェックできる

天候が悪い中で運航が決まっても、出発した空港に引き返したり、他の空港に目的地を変更したり(ダイバート)といった可能性がある「条件付き運航」になることがあります。

条件付き運航になると、予約のキャンセルや変更でかかる手数料が「無料」になり、購入した航空券の全額払い戻しも受けられます。その時点で、新幹線など地上移動する交通手段に、速やかに変更するのも手。これはANAやJALなど大手航空会社の利用時だけでなく、LCC(格安航空会社)の場合でも同様です。

飛行機の欠航時に備える4つの対策……情報収集・早めの行動

フライトレーダー24

「Flightrader24.com」はスマートフォンやタブレットのアプリケーションも便利。無料版と有料版がある

飛行機が欠航する事態に遭遇しそうなら、大事なのは「情報収集」「早め行動」です。

航空会社のホームページはもちろん、最近は「X」などSNSで発信する航空会社、飛行する民間航空機の現在地をリアルタイムで表示するサービス「Flightrader24.com」が参考になることも。

天気予報と合わせ、こまめに確認するのが必須です。そして、欠航が決まった時点で早めに行動すること。そのために、普段よりも時間、体力とも余裕を持って動きましょう。
  • 航空会社のホームページなどで運航状況をこまめにチェックする
  • 台風の場合は、その後の進路を天気予報でチェックする
  • 出発当日はできるだけ早めに空港に行く
  • 欠航がわかった時点ですぐ代替手段の確保を。空席待ちは早い方がいい
欠航した場合の対処法については、「台風や大雪で飛行機が欠航!慌てないためのポイント」をご覧ください。

<参考>
ANA – 国内線 運航状況のご案内
ANA運航の見通し情報 (@ANA_flight_info) | Twitter
JAL - 運航状況のご案内(国内線)
JAL 運航情報【公式】 (@JAL_flight_info) | Twitter
Flightrader24.com

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