休日、何をしたらよいのかわからない…どうリフレッシュすべき?

退屈そうな人

せっかくの休日も、何をしたらよいのかわからない……。「無趣味な人」はどんな方法でリフレッシュすればよいのでしょうか?

産業医の仕事を通じてビジネスパーソンと話をしていると、良く出てくる質問があります。

「先生、気分転換が大切ということはわかるのですが、リフレッシュのためにどんなことをしたら良いですか? 私、無趣味でして……」

どうですか? 皆さんの中にも当てはまる方がいるのではないでしょうか?

リフレッシュの必要がないくらいに仕事が大好きという人はともかく、ほとんどのビジネスパーソンにとってリフレッシュは重要です。しかし、リフレッシュほど何気なく無意識にやってしまうと効果が出ないものはありません。無趣味なビジネスパーソンでも気軽にできるリフレッシュ法を実践して、メリハリのある生活を送りましょう。

ストレスを「良いもの」と考えることもリフレッシュの1つ

「ストレスは避けて、なるべくリフレッシュを心がけた方がよいですよね?」

世の中でストレスがこれだけ悪者扱いされると、ストレス解消の手段としてのリフレッシュが非常に良いものと考えられます。「リフレッシュする」ということは、一言でいうと「思考をリセットする」作業のことです。上手にリフレッシュできる人は仕事と遊びの切り替えがスマートで、できるビジネスパーソンの代表例とされています。しかし、趣味がない自分は上手にリフレッシュできないのではと考える人も多く、前述の質問になるわけです。

そもそも、なぜリフレッシュが必要なのかと言えば、「うまくいっていない時にリフレッシュすることで、ものごとがうまくいく」という前提があるからです。月曜から金曜まで、アタマの中で仕事の事ばかり考えている人も多いでしょう。強いストレスを抱えると視野が狭くなり、ものごとの捉え方や考え方に偏りを生み出します。そうなると本来解決できる課題も解決できないと思い込むようになり、ますますストレスを感じるサイクルに入ってしまいます。このような悪いサイクルを遮断するのが、リフレッシュの役割です。リフレッシュすることでアタマをリセットし、より広い視点からものごとを捉えられるようになることで、解決できないと思っていた問題が意外と簡単に解決されることがあるのです。

みなさんも、もうダメだと思ったまま週を跨いでしまった案件が、週明けになるとあっさり解決できた経験などが一度や二度はあるのではないでしょうか?

ストレスは、避けるとより感じやすくなるものです。ストレスを上手に受け入れながら、過剰な場合はリフレッシュするという手段でバランスよく回していくことが大切です。

リフレッシュで大切なのは、「夢中になって」「意識する」こと

「リフレッシュって、やっぱり旅行したり、好きなアイドルのコンサート行ったりですよね?」

では、無趣味な人は本当にリフレッシュできないのかというと決してそうではありません。休日に自宅で簡単にできるリフレッシュ法を知れば、月曜からの仕事もうまくいくはずです。それでは、どんなものがリフレッシュに相当するのでしょうか? また、無趣味なビジネスパーソンが一人でもできるようなリフレッシュ法はあるのでしょうか。

リフレッシュに関して、重要なキーワードは2つです。

ひとつ目のキーワードは、「夢中になること」です。人は夢中になると、今まで囚われるように考えていたことから別のことでアタマを満たし始めます。とにかく没頭して夢中になり、もともと囚われた対象から「時間的・距離的・思考的」にどれだけ離れられるかが重要となります。旅行は時間的、距離的に離れることができリフレッシュになりますし、コンサートに行くことも時間的、距離的、思考的に離れることができるため、とても有効なリフレッシュになります。

もうひとつの重要なキーワードは、「意識すること」です。効果的なリフレッシュ法を達成するためには、無意識に実践するのではなく、「意識して」リフレッシュ法を行うことが重要です。何となくやっている、気がついたらやっているでは、効果は半減です。「昨日まで仕事のことをいっぱい考えて、乗り越えてきたけど、あの問題が残っているな。来週からどうしよう!?」と頭をよぎったならば、それをきっかけに「問題を解決するためにも、土日は○○をしてリフレッシュしよう」と切り替えを意識することが重要です。このように意識的にリフレッシュすることで、アタマも「リフレッシュした!」という状態になり、行ったことに対して満足感が高まります。

ひとりでも出来るオススメのリフレッシュ法は「掃除」と「片づけ」

掃除、片づけ

ひとりで出来るリフレッシュは、掃除と片づけ

それでは、無趣味なビジネスパーソンができる休日の簡単なリフレッシュ法をご紹介します。

リフレッシュ法というと、みんなで集まって話をしたり、スポーツをしたりというイベント的なものを想像しがちですが、身の回りの家事も非常に効果的です。

料理、掃除・片づけ、洗濯、買い物といった行動は、とてつもなく効果の高い身近なリフレッシュ法なのです。家事の中でも割と簡単にできるのが、「掃除・片づけ」。生活する場が片付く、汚かった場所がキレイになるというのは、気持ちの整理にも有効ですし、何より片付ける・モノを捨てる・キレイにするという行為には、「捨てるか?捨てないか?」という選択が含まれるため、集中する(夢中になる)ことができます。だからこそ、「掃除・片づけ」はリフレッシュにもってこいなのです。もちろんアタマを使うという意味では、料理も同じです。何から切って、何を炒めてという作業は、その動作に夢中になれるのでリフレッシュに最適です。

とは言うものの、部屋全体の掃除は面倒だという方もいるでしょう。めんどくさくて片付けなかったから今まで汚かったわけですから、それはそうですよね。そのような場合、ある区画(台所、トイレ、窓ガラス、化粧台など1つだけ)を自分で決めて、そこだけを徹底的に集中してキレイにすることで、リフレッシュに繋がります。

家事のように自分一人で行うリフレッシュは、とても気軽にできる方法です。生活する環境に変化をつけることで、リフレッシュにつながるのです。まずは、小さな片づけから始めてみるとよいでしょう。

リフレッシュの基本…「カラダとココロとクチに変化をつける」

読書

リフレッシュの基本はカラダとココロとクチに変化

自宅でできるその他のリフレッシュ法として効果的なものは、自分のカラダとココロとクチに変化をつける方法です。


■カラダに変化をつける方法
・自宅で筋トレ、ストレッチを行う(身体的な波を発生させる)

■ココロに変化をつける方法
・読書や映画、テレビを見て笑う、泣く(感情的な波を発生させる)

■クチに変化をつける方法
・家族や友人に電話をする、話しかける

カラダとココロに変化をもたらすものは家事同様一人でできるので、簡単に実践できます。しかし、ここで注意したいのは、前述したとおり「リフレッシュするぞ!」というマインドでこれらに臨んで欲しいのです。繰り返しになりますが、何となく惰性でやってしまうとリフレッシュ効果は半減します。筋トレやストレッチもテレビを見ながらではなく、意識を集中させ、アタマを使って実践することが大切です。

究極のリフレッシュ法は、睡眠・食事・セックスの基本的欲求にあり

睡眠

究極のリフレッシュはよく寝ること

そして多くの人が意外に忘れがちかもしれませんが、究極のリフレッシュ法は、基本的欲求を満たすことであることは言うまでもありません。基本的欲求とは、睡眠欲、食欲、性欲の3つです。

中でも睡眠は、極めて重要な位置づけです。イライラしていたが寝たらスッキリしたという経験は誰しもありますよね。睡眠の質を高め、睡眠時間をしっかりと取ることで、リフレッシュ効果は極めて高いものとなります。朝起きた時に、「しっかり寝たぞ!」という熟睡感を得られる時間が、最適な睡眠時間です。

食事もリフレッシュには最高です。食事をするという毎日のルーティンに少しだけ変化を加えてみると良いでしょう。例えば、焼きそばを作って食べる時に、焼きそばから出てくる湯気や香りに注目したり、一気に食べるのではなく麺一本だけ箸でつまんでみて唇に当ててみたり、舌の上で絡めてみたりしてください。何事も意識を向ける、集中して実践することが大切です。いつも以上に、様々な気づきが得られる食事になることで、リフレッシュ効果が高まるでしょう。

セックスは、交感神経後に発生する副交感神経の波によって安らぎを得ることができます。また、行為の最中は意識を集中させているためリフレッシュに繋がりますし、相手とのコミュニケーションも発生するため効果は増大します。

休日のリフレッシュは、誰でも簡単にできるもの

今回は、これといった趣味のない人でも簡単にできるリフレッシュ法をご紹介しました。繰り返しますが、「夢中になること」と「意識すること」はリフレッシュの際に、とても重要なポイントです。家事、食事、読書などを行う際に、いつもと違う意識を向け、夢中になるだけで、いつもの行動がリフレッシュ法に変わるわけです。日常の中でも意外と多くのリフレッシュ法があるのだと気付かされると思います。「趣味がないから上手にリフレッシュができない…」などと思い込まず、是非、今日からできることを実践してみてください。
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