コスパ最高! だけどお財布に優しいワケ
民宿と聞いて思い出すのは、夏休みに子供の頃に行った海や山の小さな宿でしょうか。風呂やトイレは共同、鍵もなく襖で仕切られた部屋は、 隣の音が丸聞ごえ。そんなイメージを覆し、この夏、大人も楽しめる民宿を3軒ご紹介しましょう。民宿の代名詞といえば料理! 家族経営だからこそできる高いコスパ。一度、体験してみれば二度三度。旅慣れた大人だからこそ民宿の虜になってしまうはず。index
料理屋もビックリ!「淡路島民宿 いづみ丸」
兵庫県南あわじ市
海に囲まれ温暖な気候から食材の宝庫「淡路島」。「淡路島民宿 いづみ丸」があるのは島の南部に位置する南あわじ市丸山漁港。兵庫県ではありますが、徳島阿波踊り空港から車か高速バスで約20分! 四国は目と鼻の先。宿は、大鳴門海峡を望む丸山漁港の湾沿いにあり、部屋の窓からは、きらめく海やダイナミックな夕焼けを眺めることができます。
「いづみ丸」を営む代々続く漁師の家系で、館内には大漁旗がたなびきます。
料理は魚を知り尽くした家族で分担。新鮮な魚を確かな技術で仕上げる刺身はもちろんのこと、驚くのは「鳴門鯛の宝楽焼き」。
「宝楽焼き」とは、淡路島の伝統料理の一つで、熱々に焼かれた石の上に鯛をのせ蒸し焼きにしたもの。宝楽とは素焼きの鍋を表す「焙烙(ほうろく)」が変形したようで、昔は浜辺にある石使って、昆布で包んだ鯛の上に砂を掛けて焼き上げていたそうです。
そして、いづみ丸のものは、鯛が立って出てくるのです! お腹に石を抱えています。聞けば、立てることで余分な熱が身を傷めず、フンワリと仕上がる、と言います。その絶妙な塩加減とジューシー感がたまりません!
実は、鯛そのものも特別。丸山港でとれた鯛は「献上鯛」といわれ、大正・昭和・平成と三代にわたって天皇陛下に献上されたことで有名なのです。漁港内に浮かび、島を丸ごと釣り場にした「弁天島」に渡ると、献上鯛の碑を見ることができます。
そして、食事はもちろんのこと、大人を満足させてくれるもう一つのポイントが温泉大浴場!民宿の風呂とは思えない大きさの湯船。手足を伸ばして伸び伸びと。半露天風呂までついています。
とどめは泉質。触ってビックリ!トロトロの美容液に浸かっているようです。この「うずしお温泉」の泉質は、ナトリウム‐炭酸水素塩泉。アンチエイジングの効果があるとされる炭酸水素イオンが日本屈指の含有量であり、肌の表面を柔らかくし、古い角質や汚れを落とす弱アルカリ性。正真正銘、美人の湯なのです。
肌も喜ぶ泉質が楽しめ、期待を裏切らない魚のうまさ。有名観光地にはない贅沢がここにあります。宿のブログでは季節の食材ニュースがアップされているのでチェックしてみてくださいね。
■兵庫県・南あわじ市 「淡路島民宿いづみ丸」
■住所:兵庫県南あわじ市阿那賀丸山港
■電話:0799-39-0147
■宿泊料金:1泊2食11,000円~(税込/2名1室利用時)
※詳しくは宿へご確認ください。
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