バーンアウトをもたらす3つの症状とは?

食卓に立つ女性

楽しかった家事育児にも、最近気持ちが向かわない・・・・・・

まず最近「お母さん」としての自分を楽しめない、疲れきってしまって何もやる気がないと感じる場合、バーンアウトの可能性を考えてみましょう。

アメリカの心理学者マスラックによると、バーンアウトには、「情緒的消耗感」「脱人格化」「個人的達成感の低下」という3つの症状があるとされています。

つまり、子育てを通じて情緒がすり減りつつあり、機械的に「母親としてやるべきこと」をやっているだけ、そして、子育てに充実感を感じられなくなっている場合には、母親業を通じてバーンアウト化に向かっている可能性が考えられます。

「細切れのオフタイム」がバーンアウト化を防ぐ

では、「お母さん」という感情労働によるバーンアウト化を防いでいくには、どうしたらいいのでしょう?

一般的な感情労働者のストレスケアでは、仕事とプライベートのオン・オフを切り替え、オフタイムを充実させることが勧められます。また、仕事の不満や不安を誰かに聞いてもらい、気持ちを受け止めてもらうことも必要です。こうして自分のこころをいたわることによって、安定したおだやかな感情が保たれ、オンタイムの仕事に向かうことができるのです。

しかし、「お母さん」という役割には、オンとオフの境目がありません。四六時中子どものことを考え、年中家族の世話をし続けるのが、お母さんの日常です。土日祝日も関係なく、母親業は続きます。だからこそ、意識して毎日の中に「細切れのオフタイム」をつくっていくことが大切なのです。

「愚痴を聞いてもらう」ことは、とても大切な感情ケア

たとえば、子どもが寝ついた後、幼稚園や学校や送りだした後の時間こそ、大切なオフタイムです。このときこそ、家事の手を緩めて、思い切り自分の好きなことをやりましょう。雑誌を眺めながらダラダラ過ごすのもよし、ゲームに興じるのもよし。「子どもがいないうちに、家事をすべて片づけておかなきゃ!」などと、まじめに考える必要はありません。多少散らかっていたって、汚れていたって、かまわないではありませんか。「完璧な家事・育児」を目指すことこそ、こころにとっては大きなリスクなのです。

また、子育てを通じてムシャクシャやイライラがたまってきたと感じたら、誰かにその気持ちを聞いてもらいましょう。「愚痴など吐いてちゃいけない!」などと、まじめに考える必要はありません。たまった感情は適度に排出していかなければ、いずれ大きなストレスになり、自分の健康を傷つけてしまうでしょう。身近に話し相手がいないなら、地域の子育てサロンなどを利用するのも、一つの方法です。

子どもに安心・安全を与えるためにも、感情ケアは必要

子どもに安心と安全を与えるのが、お母さんの日常。でも、お母さんのこころが満ちていない状態で、子どもに安心・安全を与えることなどできるでしょうか? 子どもはいつも、お母さんのこころの状態を敏感に感じています。つまり、お母さんがこころから笑えていないと、子どもの安心・安全感は揺らぎ、無邪気に笑うことができないのです。

したがって、子どもに安心と安全を与え続けるには、お母さん自身の感情がケアできていることが必要です。ぜひ、「細切れのオフタイム」を上手に取り入れ、適度に愚痴を聞いてもらいながら、「お母さん」という感情労働を末永く続けていきましょう。
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