旅行前に観たい!香港を旅したくなる香港映画おすすめ10選

Avenue of Stars

観光名所「星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)」に象徴されるように、香港映画は注目が高い

■INDEX  

時代を映し出す映画
戦後の植民地時代の香港が舞台『慕情』

『慕情』

映画の象徴となる丘のシーンはヴィクトリアピークといわれています。今とはまったく異なる印象です。(C)2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

香港は比較的歴史の浅い街ではありますが、その短さの中で常に大きな変化を受け入れています。とりわけ、イギリス植民地時代、中国返還とその後は、香港という街を理解する上で欠かせないキーワード。まずは、香港のバックグラウンドがわかる時代を感じる作品を4本ご紹介しましょう。
『慕情』(画像はAmazonより:http://www.amazon.co.jp/dp/B00ZTN8ERE/?tag=aajg-1215-22&linkCode=as1&creative=6339)

『慕情』(画像はAmazonより:http://www.amazon.co.jp/dp/B00ZTN8ERE/?tag=aajg-1215-22&linkCode=as1&creative=6339

映画史に残る名作といわれる『慕情』は、医師で作家のハン・スーインの自伝を元に1955年に映像化されたもの。舞台は1949年、第二次世界大戦後の香港。中国国民党の将校だった夫を国共内戦で亡くした女医が、香港でアメリカ人特派員と出会い恋に落ちるも、彼には別居中の妻がいて……。

主軸を担うのは大人の切ないラブストーリーですが、一方で、印象的なのがその背景。中国本土は国共内戦の末に中国共産党が治めるようになり、陸続きの香港には共産党政治を拒んだ人たちが押し寄せた激動の時代。中国出身でありながらベルギーのハーフであるヒロインがアイデンティティについて悩む様は、常に外国の影響を受け続ける香港の街そのものにも感じられます。

また、半世紀以上昔の景色も注目したいところ。年々埋め立てが進み「そろそろヴィクトリア湾はヴィクトリア川になるのでは?」という冗談がささやかれるほど地形が変化していく香港の原型をこの映画で知ることができます。
   

ウォン・カーワイ監督が映し出す中国返還前の香港

『恋する惑星』

スタイリッシュな映像で、アジア映画ブームの火付け役となった『恋する惑星』。街で警察官を見かけるたびに、この作品のトニー・レオンを思い出す人も多いのでは?(C)1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

1994年に上映されたウォン・カーワイ監督の出世作『恋する惑星』とその続編『天使の涙』は、返還前の混沌とした香港の中ですれ違う男女たちをオムニバス調に描いた作品。広角レンズを使い、カラフルかつ臨場感たっぷりに映し出し、その映像美で香港映画界に新風を巻き起こしました。
『恋する惑星』冒頭の金城武が疾走するシーンは重慶大廈。(C)1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

『恋する惑星』冒頭の金城武が疾走するシーンは重慶大廈。(C)1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

「おしゃれ映画」とくくられがちですが、もちろんそれだけではありません。登場人物のセリフや行動、舞台となる環境に香港という街のDNAを感じられる作品としておすすめです。
『天使の涙』では茶餐店や飲茶屋など香港ならではのレストランが登場するのも魅力。(C)1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

『天使の涙』では茶餐店や飲茶屋など香港ならではのレストランが登場するのも魅力。(C)1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

両作ともテーマは「すれ違う中で生まれる恋」。香港という街は人口密度が高いものの、そこに暮らす人たちが一定の場所に定住しないのが特徴。その理由は引越しだったり(香港は家賃の高騰のせいで引っ越す率が高いのです)、海外移住だったり、留学だったり、ビジネスだったり(中には怪しい仕事も……)さまざま。さらに、元植民地だったことや国際貿易港であることから、いろいろな国籍の人が常に出入りしています。返還前の香港は、そんな人の流れがひと際多く、すれ違う人はそれこそ星の数でした。
『天使の涙』で金城武にのっとられるアイスクリームカー。ソフトクリームはHK$8(約110円)

『天使の涙』で金城武にのっとられるアイスクリームカー。ソフトクリームはHK$8(約110円)

そして、その事情を念頭に置くと、『恋する惑星』の冒頭で、警察官(金城武)と麻薬のディーラー(ブリジット・リン)がすれ違う瞬間に流れるモノローグ「そのとき、彼女との距離は0.5ミリ-57時間後、僕は彼女に恋をした。」の一文が、一層ドラマチックな響きを持って伝わってくることでしょう。
『恋する惑星』で一気に有名になったヒルサイド・エスカレーター(C)1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

『恋する惑星』で一気に有名になったヒルサイド・エスカレーター(C)1999, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

作品の主な舞台も「すれちがい」を演出するのにぴったりな、香港を象徴する多国籍なエリアが選ばれています。ひとつはインド人などアジア系人種が集まるエキゾチックな尖沙咀(チムサーチョイ)。特に重慶大廈(チョンキンマンション)が有名です。もうひとつは西洋文化の影響が強い中環(セントラル)。観光地としても人気のエリアです。

前者は『恋する惑星』では、麻薬のディーラー(ブリジット・リン)の、『天使の涙』では、殺し屋(レオン・ライ)とそのエージェント(ミシェル・リー)といった闇の仕事をする人たちの活動拠点となっています。一方、後者は警察官(トニー・レオン)とデリの娘(フェイ・ウォン)の健康的な恋の舞台として、しっくりとはまっています。中でもSOHOのヒルサイドエスカレーターは、この映画を機に注目の観光スポットとなりました。
『恋する惑星』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/02srLfE)

『恋する惑星』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/02srLfE

また、劇中の台詞も香港を知るヒントになります。たとえば、『天使の涙』の失恋娘(チャーリー・ヤン)が、恋のライバルに「今から猪年の子なんて産めるわけないでしょ!」と言い放つシーン。これは中華圏では、猪年は金運に恵まれるといわれていて、出生率がぐんと上がるという背景からの言葉。また、果たし状を書くシーンで漢字を忘れて「音が似ているから」と、近い発音の字を使うのも香港の習慣です。

さらに、宿屋の息子(金城武)が、深夜に色々な店を勝手に開けて営業するビックリな場面。「せっかく高い賃料を払っているのに昼間にしか営業しないのは不経済だ」という無茶苦茶な理由を挙げていますが、その発想は世界屈指の高さを誇る香港の家賃事情があってのこと。家賃分を補うためにも、「稼がなくちゃ!」となるのです。と言っても、モウのように勝手に人のお店を開けちゃいけませんけどね……。
『天使の涙』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/3CHRy5Y)

『天使の涙』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/3CHRy5Y

こんな風に、迷信深くて、ちょっぴり適当だけど、効率的を重視する、とってもチャーミングな香港の人たちの性格も、これらの作品からは知ることができるのです。
 

 

中国返還以降の光と影をシュールに描いた大人のおとぎ話

『ハリウッド★ホンコン』

ヒロインが住むのはショッピングモール「PLAZA HOLLYWOOD」の後ろの高層マンション。(c)2001 NICETOP INDEPENDENT LTD.+ HAKUHODO INC.+ MOVEMENT PICTURES + MEDIA SUITS INC.

1997年7月、香港がイギリスより中国へと返還された後、多くの中国人が大陸から香港に移ってきました。フルーツ・チャン監督の『ハリウッド★ホンコン』は、そんな変化を匂わせる作品です。

舞台は、香港最後の貧民街と呼ばれたダイホム・ヴィレッジ。焼豚屋を営む父と二人の息子の前に、ある日上海からやってきた美少女(ジョウ・シュン)が現れます。男たちは妖艶な魅力に取り付かれていきますが、そこには彼女のしたたかな計画があり……。
『ハリウッド★ホンコン』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/1295wQY)

『ハリウッド★ホンコン』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/1295wQY

右肩上がりの中国経済とその影響を受ける香港。貧民街は次々になくなり、高層マンションが立ち並ぶ様子は一見すると、順調に発展している街に映りますが、表面下では泥臭く生き抜くたくましい人々がいることを思い知らされます。

映画のタイトル『ハリウッド★ホンコン』の由来となったのは、ダイホム・ヴィレッジ向かいのショッピングモール「Plaza Hollywood」。華やかな要素などなかった鑽石山(ダイヤモンド・ヒル)エリアに、突如建てられたこの施設。背後にはタワーマンションがそびえ、そここそがヒロインが住む場所。貧民街と富裕層の生活地区が通り1本挟んで隣接する風景はショッキングですが、ハリウッドスターのように憧れのまなざしを送られるヒロインの居場所として、効果的に映し出されています。


ちなみに、メインのロケ地となったダイホム・ビレッジはすでに跡形もなく撤去されていますが、「Plaza Hollywood」は映画と変わらぬ姿で健在。MTR「鑽石山(ダイヤモンド・ヒル)」駅に直結しているので、ショッピングがてら足を運んでみてはいかがでしょうか。
 

ハードボイルドな男たちを描いた、手に汗握るサスペンス&アクション

インファナル・アフェア

ハリウッドや日本でもリメイクされた『インファナル・アフェア』 (C) 2002,2003 Media Asia Films(BVI)Ltd.All Rights Reserved.


裏社会に生きる香港マフィアと、それを撲滅させるべく奮闘する警察は、香港映画の題材として最もポピュラーな題材。中でも代表的なものといえば以下の3つでしょう。
 
インファナル・アフェア 三部作 Blu-ray スペシャル・パック(画像はAmazonより:http://amzn.asia/8remnOy)

インファナル・アフェア 三部作 Blu-ray スペシャル・パック(画像はAmazonより:http://amzn.asia/8remnOy)


ひとつは『インファナル・アフェア』。スパイとして警察に紛れ込んだマフィアと、潜入操作のためマフィアに成りすました警官が、緻密な策略で互いの情報を奪い合うサスペンス。練りに練られた脚本はハリウッドも魅了し『ディパーテッド』というタイトルでリメイクされ、アカデミー作品賞を受賞しました。また、日本の人気ドラマ『ダブルフェイス』のベースとなったことでご存知の方も多いでしょう。

原題は『無間道』と言い、「無間」とは仏教用語で「永遠に助からない」という意味。素性を隠しスパイとして数々の苦難を負う彼らは、まるで地獄を生きているようだと暗示するタイトルです。ミッションを達成するまでに訪れる数々の試練と孤独な戦い。そんな心の葛藤もこの映画のみどころのひとつです。
『傷だらけの男たち』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/hy5MIOz)

『傷だらけの男たち』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/hy5MIOz

『インファナル・アフェア』の大ヒットで勢いをつけた制作チームが、再びタッグを組んで創り上げた『傷だらけの男たち』。金城武とトニー・レオンのダブル主演で話題になりました。

ストーリーは、恋人が自殺したショックで警官を辞め、飲んだくれとなった私立探偵と、順風満帆な人生を送る彼の元上司が、ある殺人事件の裏に隠された復讐劇に迫っていくというもの。前作同様、手に汗握る予測不能の展開と、登場人物の繊細な心理描写に引き込まれていきます。
『香港国際警察 NEW POLICE STORY』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/6UCgd2K)

『香港国際警察 NEW POLICE STORY』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/6UCgd2K

警察ものは香港映画の十八番ですが、中でも外せないのは、ジャッキー・チェンのアクション。90年代後半よりハリウッドをメインに活躍していたジャッキー・チェンが香港に戻り本格的に撮影に挑んだ『香港国際警察/NEW POLICE STORY』は、香港映画らしさを集めた作品です。ある日銀行を襲撃した犯罪集団。彼らの目的はお金ではなく警察への報復だった。警察官のチャン(ジャッキー・チェン)は特別部隊を率いて敵のアジトへと向かうが、そこには卑劣な罠が仕掛けられていて……。香港の高層ビルや大型バスで繰り広げられる鮮やかなアクションは必見です。
百祥大廈

マフィアが取り引きをしていそうな怪しい雰囲気!? 「百祥大廈」は安宿やショップが入る雑居ビル

旅行という観点でいうと、これらの作品は日常的ではありませんが、それぞれのロケ地に足を運ぶことで、怪しくも魅力的な香港が見えてくるでしょう。 たとえば『インファナル・アフェア』で、覚せい剤の取引の場所となったのは、旺角(モンコック)の女人街近く、山東街と花園街が交差する角にある「百祥大廈」。安宿やショップ、アパートがいっしょくたになった雑居ビルで、薄暗い入り口はとても入りにくい雰囲気なので、中に入ることはお薦めできませんが、年季が入った佇まいだけでも雰囲気を感じ取れます。女人街でのショッピングのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
沙田萬佛寺

『インファナル・アフェア』の冒頭シーンで登場する沙田萬佛寺の仏像。映画のシリアスさからは想像できない、笑えるお寺です

また、おもしろい観光地としてイチオシなのが、沙田(シャーティン)エリアにある「沙田萬佛寺」。冒頭シーンで登場する金ピカの羅漢像があるお寺です。まさに映画のテーマ「無問道」を説明するカットで使用されていますが、そんなシリアスなシーンからは想像できないほど笑えるお寺なのです。境内にたどり着くまでの坂道には、金ピカに塗られた羅漢像が隙間なく並べられていて、それぞれがすべてコミカル。ある像は腕が通常の3倍くらいの長さだったり、ある像は泣き出しそうな下がり眉で見つめてきたり、またある像はサーフィンさながら波に乗っていたりと、とても「無間」を感じられませんが、思わず写真を撮りたくなることは間違いありません。
Stauntons WineBar&Cafe

SOHOの名物バー「Staunton's Wine Bar & Cafe」。『傷だらけの男たち』ではパーティーの人ごみの中、犯人を尾行するシーンで登場しました

『傷だらけの男たち』では、人であふれかえるSOHOでのドキドキの張り込みシーンに使われた「Staunton's Wine Bar & Cafe」へ。SOHOの中心にあるバー&レストランで、1階はカウンター・バー、2階はテーブル席となっています。常に窓を開放していて、特にオープンテラスは心地よく人気です。ショッピング&グルメスポットにあるので、一息つきたいときにおすすめです。

『香港国際警察/NEW POLICE STORY』は、香港島の街中でのアクションが多く、街を歩いているだけでも映画の世界観を楽しめますが、DVDのジャケットにもなっている香港コンベンション&エキシビションセンターは、背景にヴィクトリア湾が迫るロケーションで特に印象的です。


<DATA>
沙田萬佛寺
アクセス:MTR東鐵綫(イースト・レイル・ライン)「沙田」駅下車。B出口より徒歩約15分。グランド・セントラル・プラザ方面へ進み、沙田政府合署との間の道を右折すると突き当たりに看板がある。

<DATA>
Staunton's Wine Bar & Cafe
住所:G/F, 10 – 12 Staunton Street, Soho, Central, HK
TEL:+852 2973 6611
営業時間:10:00~深夜(月~金曜)、9:00~深夜(土・日・祝)
http://www.stauntonsgroup.com/

<DATA>
香港コンベンション&エキシビションセンター
1 Expo Drive , Wanchai HK
TEL:+852 2582 1111
https://www.hkcec.com/

   

迫力満点!“ザ・ハリウッド”な映画の舞台として

『トランスフォーマー/ロストエイジ』

『トランスフォーマー/ロストエイジ』の戦闘シーンで使われた太古(タイクー)の益昌大廈。夜は色とりどりの灯りがともって幻想的ですが、写真で見るよりも実際はかなり暗い場所なので訪れるには勇気が要ります。

香港は、その独特の地形と街の構造から、たびたび映画を盛り上げる舞台として選ばれることがあります。有名な例として挙げられるのが、世界中で大ヒットとなったバットマンシリーズ『ダークナイト』『トランスフォーマー/ロストエイジ』です。
 
香港の摩天楼群は『バットマン』の世界観に自然に溶け込みます。(c)2014 Warner Bros. Entertainment Inc.

香港の摩天楼群は『バットマン』の世界観に自然に溶け込みます。(c)2014 Warner Bros. Entertainment Inc.

『ダークナイト』は、ゲーム感覚で犯罪を楽しむ悪党・ジョーカーが突きつけた挑戦状にバットマンが立ち向かうストーリー。見どころはなんといってもド派手なアクションです。
『ダークナイト』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/8A1Kx62)

『ダークナイト』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/8A1Kx62

高層ビルからバットマンが飛び降りる迫力満点のシーンに選ばれたのは、香港島で最も高い「国際金融中心第二期(IFC)」。香港駅に直結していて、ショッピングモールや高級ホテル、オフィスなどが入る、香港のランドマークとしておなじみのビルです。この撮影にあたり、香港政府のテレビ・エンタテインメント事務局(TELA)が全面的に協力し、準備を進めたと話しています。撮影当日は、空撮のためのヘリがセントラル上空を旋回し注目を集めました。
『トランスフォーマー/ロストエイジ』(画像はAmazonより: http://amzn.asia/a0uGCZt)

『トランスフォーマー/ロストエイジ』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/a0uGCZt

政府を挙げてロケ歓迎モードの香港で続いて撮影されたのは、マイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によるSFアクション『トランスフォーマー/ロストエイジ』。正義と悪に分かれる機械生命体軍団の戦いの舞台となった香港。『ダークナイト』が、都会的な夜の摩天楼を舞台にしたのとは一味違い、人や車で溢れかえる昼間の香港が登場します。太古(タイクー)などの住宅街で巨大な機械たちが暴れ回ることで人々の日常に訪れた恐怖を最大限に表現しています。
 

 

 

おまけ~旅人の視点で映し出したドキュメンタリー~

『深夜特急』

旅人のバイブル『深夜特急』のドラマ版は重慶大廈の快楽招待所から始まりました。(提供:ソニー・ミュージックダイレクト)

これまで映画の話をしてきましたが、最後に香港旅行の前にぜひ観ておきたいドラマをひとつご紹介。バックパッカーの旅のバイブル、沢木耕太郎著の紀行小説『深夜特急』を映像化した『劇的紀行 深夜特急』です。1970年代前半の旅の記録を元に1996年に作られたもので、ルートや環境は小説と若干異なりますが、エネルギッシュで熱気に満ちた香港が伝わってきます。
提供:ソニー・ミュージックダイレクト

提供:ソニー・ミュージックダイレクト

そもそも滞在予定もなく、2~3日あれば十分だろうと思っていたのに、香港の魅力に取り付かれてなかなか抜け出せなくなっていく「僕」を大沢たかおが演じています。先述のウォン・カーワイ作品でもロケ地となった重慶大廈(チョンキンマンション)に泊まり、ザ・ペニンシュラ香港のロビーで無料の観光地図をもらい、プロムナードで広げながら街の雰囲気をつかんだら、スターフェリーで香港島に渡る……。このルートをまねしたことがある人も少なくないでしょう。

また、著者の鋭く独特な視線は香港を深く知るヒントになるはず。旅をする上で最もイメージしやすく予習できる作品と言えるでしょう。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。