「声をかけても、無視された / 無視されそう」
挨拶をしたけれど、返ってこない。「すみません」「ちょっとお願いがあるんですが」と声をかけたのに、無視されたという経験は誰にでもあると思います。このような経験があると、声をかけようと思った時に、「声をかけて、無視されたら嫌だな」という考えが出てきます。しかし、実際に声をかけられた相手は無視しようとしたわけではなく、気がついていない場合がほとんどなのです。例えば、仕事が忙しいときは、歩いていても考え事をしてしまいますね。そうすると、声をかけられたことに気がつかないこともあるかもしれません。同じように、作業中であれば目の前の作業に、人と会話をしていれば会話にと集中しているため、声をかけられたことに気がつかないのです。
そのため、相手に声をかけるときは、「相手に気がつかれるように」声をかけることが、とても大切です。気づかれるためには、声の大きさや、相手の視界に入って目を合わせる、最初に「こんにちは」「すみません」などの言葉で自分に注意を引き付けることが大切になってきます。
「話しかける前に緊張してしまう」
声をかける前には、色々なことで緊張してしまいます。今まで見てきたこと以外にも色々なことで緊張が起こってしまうかもしれません。例えば、「もし、怖い人だったらどうしよう」「拒否されたらどうしよう」「社交辞令だけで終わってしまったらどうしよう」「怒られたらどうしよう」など様々な不安・緊張が出てくるかもしれません。このように声をかける前に色々と考えていると、考えているだけで不安が高まることが分かっています。あなたが、このような不安を持っているならば、声をかけても良いと思える人を認識して、3秒以上経つと声をかけることができなくなる可能性が高まります。
「シミレーションをしてから……」「なんて言うか整理してから……」と考える時間は、実は不安を高めるだけです。実際の会話では、しどろもどろであったり、整理できていなくても伝わります。勇気を出して声をかけることを増やしていけば、話しかける前の緊張も少しづつ減っていきます。