元気に働けるのも「こころの健康」があってこそ!
人間関係のストレスは、どんな職場でも経験するもの
しかし、新社会人の方々に、仕事を覚えることと同じくらい大切にしてほしいこと――、それは自分自身の「メンタルヘルス」です。近年の労働者のうつ病の増加については、報道などでも目にすることが多いと思います。「自分の健康は自分で守る」――これは、社会人が最低限心がけたいことなのです。
労働者のストレス第1位は、「人間関係」!
新社会人には、さまざまなストレスが降ってきます。入社当初には、初めて知る仕事やルールへの戸惑い、理想と現実のギャップなどが大きなストレスになるでしょう。入社後しばらくして、持続的に感じるストレスに「人間関係」のストレスがあります。厚生労働省の調査によると、労働者が仕事や職業生活を通じて感じるストレスの中で、最も多いのが「職場の人間関係」の問題なのです(平成24年「労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)」による)。
職場で働く人は、さまざまな価値観や行動スタイルを持ち、年齢層もさまざまです。相性が合わない人、苦手なタイプの人もいるでしょう。そうした人々と毎日顔を突き合わせて生活していくのですから、不愉快に感じたり、誤解や感情のもつれが生じるのも当然です。いちいち過剰に反応していては、社会人は務まりません。ケースによって受け流すべきか向き合うべきかを判断し、行動していかなければならないのです。
ここでは、職場の人間関係のストレスを、「受け流すべきもの」と「じっくり向き合うべきもの」の2つに分けてみました。まず、受け流すべき人間関係ストレスについて、次のページでお伝えします。