プロ塾講師が薦める!中学受験の国語苦手を克服できる参考書・問題集

中学受験の国語に効く参考書・問題集

やみくもに子どもに問題集を与えても、あまり効果は出ません。中学受験の国語に効く参考書・問題集をチェック!

私は自分の塾で生徒たちの指導に当たっておりますので、生徒たちのために、あるいは自己研さんを兼ねて、さまざまな参考書や問題集を購入しています。すると中に「これは!」と思えるような素晴らしい本にめぐりあうこともあります。

今日はそんなすてきな本を中学受験生をお持ちの保護者の皆様にご紹介します。中学受験に効く参考書・問題集の国語編です。

【INDEX】
国語が苦手な子どもが増えている?!
国語を鍛えないと他の科目にも影響が
STEP1:語彙力が増える国語参考書
STEP2:読解力を鍛える国語問題集
STEP3:中学受験の国語に効く問題集
保護者におススメ国語本

 

国語が苦手な子どもが増えている?!

インターネット検索エンジンGoogleで「中学受験+科目」で検索すると、国語は約1950万、算数は約1010万、理科は約1580万、社会は約2280万ヒットします。一方「中学受験+科目+苦手」と検索をかけると、算数が約63万、理科が約112万、社会が663万とその数を激減させるのに対し、国語は約2750万と他の科目を圧倒しています。(Google 2019/01調べ)

つまり「国語」の場合、科目名単独検索ではなく「苦手」というワードをくっつけて検索する人が非常に多いということになります。それだけ子どもが国語を苦手にしていて何とかしたいと考えている保護者の方が多いということでしょう。しかも3年前の調査に比べ、検索数が60倍以上にもなっています。算数は約2倍、理科は約3倍、社会は約19倍の伸びであることを考えると、「うちの子、国語ができない」と感じる家庭が異様に伸びていることがわかります。これは異常事態だと考えざるを得ません。

 

国語を鍛えないと他の科目にも影響が

私はもう塾講師を30年以上やっているのですが、昔に比べて国語が苦手な生徒が激増していると肌で感じます。科目としての国語ももちろんですが、そもそも言語としての「日本語力」が低下しているとさえ感じます。たとえば「人の話をしっかり聞けない(聞かない)」「短い文章であってもきちんと読めない(読まない)」といったことが、多くの生徒や多くの場面で起こっているのです。短い文章であってもしっかり読むことができませんので、国語のみならず他の科目においても成績が上がりにくいという状況が起こってきます。

では国語という科目を伸ばすには、一体どうしたらよいのでしょう。そもそも国語が苦手な生徒は、文章を読むのが不得意なわけですから、たとえば問題集のようなものを与えて「さぁやってごらん」と言っても、なかなかやり進めることができません。なぜならそもそもの問題として文章が読めないわけですから、読み進めようにも読み進めることができないのでは、実力を伸ばしようがありません。

そこで今回はみっつの段階に分けて、国語力を伸ばすためのステップアップ教材をおススメしたいと思います。

 

中学受験 国語の参考書・問題集
ステップ1 語彙力を増える編

まず最初の段階は、とにかく語彙を増やすことです。国語の学習というのはいってみれば「日本語」の学習なわけですから、私たちが一番最初に英語を習った時に単語を暗記したように、日本語の学習においても日本語の単語を覚えないことには何も始まりません。

そこでおススメしたいのがこの本です。
中学受験に効く国語の参考書・問題集『中学受験 ここで差がつく! 同音異義語・対義語・類義語300』

中学受験に効く国語の参考書・問題集『中学受験 ここで差がつく! 同音異義語・対義語・類義語300』画像提供Amazon

言葉を覚えさせる本はたくさん出ていますね。難しい言葉とその意味が並んでいるような非常にとっつきにくいものから、有名キャラクターによる学習漫画まで様々あります。その中でもこの本は異彩を放っています。全編筆者のオリジナルキャラクターで、かつコント台本形式となっているため大変読みやすくなっています。一和一輪が短いうえにきちんとオチまでついていますので、飽きることなく最後まで読むことが可能です。語彙力を高め、文章読解の基礎訓練もできる、一石二鳥の本となっていますので、是非ご活用ください。
   

中学受験 国語の参考書・問題集
ステップ2 読解力を鍛える編

国語のみならず、算数や理科・社会など、日本で学ぶすべての教科は、日本語で書かれています。ゆえに日本語をきちんと読めるようにならなければ、どの科目であっても成績が上がっていくことはありません。こんな風に書くと、保護者の皆様の中には「日本人なんだから日本語なんて読めるに決まっているでしょう?」と思われる方も少なくないと思います。しかし残念ながら子ども達は、日本語をかなりいい加減に読んでいるものです。

私の塾でも多くの塾生が学んでいますが、その中にはなかなか成績が上がっていかない生徒が存在します。そういう生徒がたとえば算数の問題を説いている時に「わからない」といって質問に来たりしますが、私は三回目くらいまでは質問には答えずに「問題文をもう一度よく読むように」という指示だけを出します。するとだいたいの生徒が「あ!わかった!」といって正解を導き出せるのです。つまりその生徒は「問題文をよく読む」ことをしただけで、問題を解くことができたわけです。こうした例はほぼ毎回の授業時に起こります。子ども達がいかに日本語をきちんと読んでいないかがわかりますね。

この「読む」という訓練をきちんと積まないと、いくら立派な国語の問題集を与え、いくら実績の出ている塾に通わせても、成果が上がることは決してありません。「読む」訓練を誰かがきちんと積ませる必要があるのです。

そこでこの本を紹介したいと思います。
中学受験に効く国語の参考書・問題集『読書力がラクラク身につく名作ドリル『一房の葡萄ほか一編』

中学受験に効く国語の参考書・問題集『読書力がラクラク身につく名作ドリル『一房の葡萄ほか一編』画像提供Amazon

これはシリーズものになっていて、「おじいさんのランプ」「一房の葡萄」「トロッコ・蜘蛛の糸」の三冊あります。いずれも名作でしかも読んでいて内容的のも面白いので、読解の入門編としては最適です。そしてところどころに空所補充や接続詞の問題などもついていますので、よい訓練となるでしょう。はっきり言っておススメの三冊です!
       

中学受験 国語の参考書・問題集
ステップ3 国語の問題練習編

語彙力が増え、読解力も身についてきたら、いよいよ問題集に取り組ませましょう。といってもいきなり塾で扱っているレベルの問題ですと「難しい!」となって取り組むことができず、結局国語の弱点克服にならなかったりします。

そこでおススメなのがこの問題集です。
中学受験に効く国語の参考書・問題集『中学入試国語のつまずきを基礎からしっかり「文章読解」』

中学受験に効く国語の参考書・問題集『中学入試国語のつまずきを基礎からしっかり「文章読解」』画像提供Amazon

この問題集では本文にあら予め「読みのポイント」が書き込まれており、問題を解くために本文をどう読んでいったらよいかがわかる仕組みとなっています。国語の苦手な子ども達は、そもそもが文章の読み方がわからないので、こうした誘導は大変有効なのです。これを一日に1課ずつやり進めればだいたいひと月で完了しますので、是非頑張らせてください。
   

中学受験 保護者の方が読んでおくとよいおススメ国語本

最後に、保護者の方の絶対に読んでおいて欲しい1冊をおススメします。これを読むと、現代の子ども達の国語力がいかに低下しているか、そしてそれが未来の社会においていかに危険なことであるかがよくわかります。私がこの本に出会った時は、教育現場で強く強く抱いていた危機感と全く同じ内容に大変驚き、筆者の新井紀子先生にすぐさま連絡を取ったほどです。中学受験生を抱える保護者の方のみならず、すべての保護者の方に絶対に読んでいただきたい一冊です。
中学受験に効く国語の参考書・問題集『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

中学受験に効く国語の参考書・問題集『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』画像提供Amazon

国語という科目は、成績が伸びるまでにかなりの時間がかかります。私は「社会1ヶ月・算理3ヶ月、国語半年」と保護者の方によく言います。弱点を克服するのに一朝一夕にはいかないのが国語です。根気よくつきあってあげてください。
 

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