見所多彩なトルコの世界遺産「エフェソス/エフェス」
左が世界遺産「エフェソス」のランドマーク、セルシウス図書館。右はマゼウスとミトリダテスの門
エフェソスはヘレニズム~ローマ時代の都市遺跡の中でも抜群に美しいうえに、聖母マリアが晩年住んでいたというパワースポット・聖母マリアの家なんていう場所もあり、近郊の町セルチュクやクシャダスはエーゲ海を見下ろす避暑地としても有名だ。今回はいまトルコいち押しの世界遺産「エフェソス(トルコ語でエフェス)」を紹介する。
美しき古代都市遺跡エフェソス
ハドリアヌス神殿とクレテス通り。美しく、どこかもの悲しい景色
セルシウス図書館。世界中探してもこれほど美しい遺跡はなかなかない
周囲の山々は草や低木が生えるだけの禿げ山で、所々にポツリポツリと糸杉や松。エフェソスの遺跡はこの荒涼たる景色と見事に調和して、人と自然の営みの不思議を物語る。
ギリシア~ヘレニズム~ローマ時代の遺跡は世界遺産だけでも数十を数えるが、これほど破壊されていながら美しい遺跡はなかなかない。個人的にはこの「エフェソス」とシリアの「パルミラの遺跡」が筆頭だ。
テラスハウスの床に描かれたライオンのモザイク画。ローマ時代の住宅装飾の一部だ
■構成資産
- 古代都市エフェソス
- アヤスルクの丘、アルテミス神殿および中世の住居群
- 聖母マリアの家
- チュクリチ古墳