歌舞伎観劇の幕間に外に出てみよう
歌舞伎俳優たちがすすめるお店はおいしい。それはそうですね。歌舞伎俳優たちは、毎日のように歌舞伎座に通い、しっかりと身になるものを食べ英気を養っているわけですから、おいしいものをよく知っているのです。「でも、歌舞伎を見に行った時には、お弁当を持ち込むか中で食べるかしか選択肢はないのでは」と思っていませんか?
実は、歌舞伎座のチケットは再入場可。ですから、幕間に外の空気を吸いに外に出てもいいのです。もっと言えば、「真ん中のこの演目は見なくてもいい」と思えば、ゆったりとお昼を堪能して、新たな気持ちで後半の歌舞伎を見ることだってできるのです。
ゆったりランチとの組み合わせで歌舞伎を楽しんでみるのもいいですね。
それではさっそくご紹介していきましょう。
すべての歌舞伎俳優が好き?「ナイルレストラン」
なんといっても有名なのは、ナイルレストランです。今更ガイドが紹介するまでもありません。歌舞伎座の昭和通りを隔てた前にあるナイルレストラン
ナイルレストランの創業者は、A・Mナイルさん。インドの独立運動にも大きく寄与し、インド以外のアジア各国の独立のためにも奔走した方です。創業は、1949年。日本初のインド料理専門店として開業しました。
現在の店主は3代目の善己ナイルさん。その大きい目が市川海老蔵似のため「小海老ちゃん」と言われているとか。
「歌舞伎俳優で『ナイルレストラン』のカレーが嫌いな人間はまずいない」と言うのは中村七之助。父の故中村勘三郎はインドから帰ってきて「ナイルよりうまいカレーはなかった」と言ったとか。
また、市川海老蔵は「まあとにかくはまる味」「どれほどナイルに生涯(お金を)かけているのかというくらい歌舞伎座と新橋演舞場のときは頼んでいます」とブログで語っていますし、その父故市川團十郎の好きなお店ベスト3にも入っているそうです。
お店に入ります。
ムルギランチは混ぜて食べるのがお約束
ええっと何にしようかなと、店内をキョロキョロしながら考えていると
「ムルギランチでいいね~」と声がかかります。
「は、はい」端から品良く食べていると、
「お嬢さん。全部混ぜてたべて。混ぜれば混ぜるほど美味しい」
とご指南の声。ご指南役は、ナイルレストラン2代目店主のG・M・ナイルさんです。確かに、カレー風味のマッシュポテト、よく煮込まれたキャベツ、鶏肉など、お口の中で融合して、美味しいのです。お嬢さんと言われて、気分良く完食です。
■主なメニュー
ムルギランチ 1500円
チキンマサラ 1450円
チャンナマサラ 1250円
<ナイルレストラン>
住所:中央区銀座4-10-7
電話:03-3541-8246
定休日:火曜
営業時間:11:30~21:30 日・祭日11:30~20:30
次は銀の塔をご紹介します