好立地の見分け方

住戸からの眺望

住戸からの眺望

「四神相応」は都市開発における風水の一種である。京都の平安京や平城京、そして江戸もこれにならって選ばれたとする説がある。「東に川、南に海(または平原)、西に大道、北に山(または台地)が都市に相応しい地理」とした。それぞれの神が青龍(東)・朱雀(南)・白虎(西)・玄武(北)。江戸五街道のひとつ、東海道の玄関口「虎ノ門」は現代も引き継がれる地名であるが、「虎ノ門ヒルズ」(森ビル)のイメージキャラクター「トラのもん」が白いのは、西の神「白虎」がモチーフだからである。

古来、東アジアにまつわるこの伝承は、住まいに適した立地選びに多いなるヒントを与えていると考える。例えば「山の手」。都心部にはじまり、城南地区から西方に広がっていった住宅の好適地を指すこの言葉は、武蔵野台地の先端が人の手のような形をしていることがその語源だ。かねがねそれは俯瞰してみれば、南あるいは南東向き斜面の高燥地(高台の乾燥した土地)にあたる。どこよりも早く陽が照らす、見晴らしの優れたロケーションである。

では、東京湾岸から低地がはじまり、地面が大きく隆起しはじめる場所はどこか。赤坂・虎ノ門、芝・麻布、そして千代田・九段などがその代表例であろう。今回のリフォーム事例取材「九段坂ハウス」の立地はまさにそのゾーンにあたる位置であり、風水のいわれを実感できるものである。上の画像参照。

「ヴィンテージルームズ」第一弾

洗面室

洗面室

マンションデベロッパー大手「三菱地所レジデンス」は、中古マンションを買い取ってリフォーム後再販するリノベーション事業を展開している。仕入れ済案件は60物件近く。そのうち半数ほどが市場に売り出されているという。

カテゴリーは4つ。新築マンションの主戦場である、都心部と郊外部のボリュームゾーン2種に、ナチュラルなテイストを意識した「プレーンルームズ」、ハイライン「ヴィンテージルームズ」である。「ヴィンテージルームズ」は、都心好立地のヴィンテージマンション(または将来のヴィンテージマンション)に限定し、「ザ・パークハウス」最高峰「グラン」で採用する部材や「ザ・パークハウスグラン」同様メックデザイン社によるカラースキームを取り入れたインテリア(内装)など同社のノウハウを結集したリノベーションマンションである。

その第1号となる「九段坂ハウス」は千代田区九段北2丁目、東京メトロ半蔵門線、東西線他「九段下」駅から徒歩6分である。2000年2月築、14階建て。当該住戸は13階。専有面積143.29m2(約43.34坪) 、間取り3LDK。価格は2億6000万円。坪単価にして@約600万円である。

南方向には千鳥ヶ淵が、西方向には新宿の超高層ビル群や富士山が望める。

キッチン

キッチン

春の千鳥ヶ淵(2011年4月撮影)

春の千鳥ヶ淵(2011年4月撮影)



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