今年こそ! 「○○したい」から「○○になる」宣言へ

考える女性

新年会の「今年の抱負」をあなどるなかれ!

新年の抱負に限らず、先々の計画を立てたり、仲間と夢や目標を分かち合うのは楽しいものです。しかし、「今年こそ英語が話せるようになりたい!」「今年中に結婚したい!」などと、いつも同じような目標をもつことを繰り返し、なかなか結果が出せずにいる人も多いのではないでしょうか?

そんな人は、ぜひこれからの目標や抱負を「○○したい」という希望ではなく、「○○になる」という宣言に替えてみましょう。心理学には、「未来はこうなるだろう」と明確に予言するだけで、その予言が現実になる効果を説明する理論があります。これを「自己成就予言」と呼びます。

ネガティブな自己成熟予言に注意! 「風評被害」が発生する人間の心理

たとえば、この自己成就予言をネガティブな方向に使うと、現実がその予言どおりにネガティブな方向へと導かれてしまいます。代表的な例が、1973年のオイルショックや2011年の東日本大震災で発生した「風評被害」です。

当時は、人々が物不足になることを心配してスーパーに駆け寄り、生活必需品が店の棚からあっという間になくなってしまいました。実際には、商品が流通しなくなる心配などなかったのに、人々が「そうなるに違いない!」とネガティブに予測したことで、その状況を回避するために買い占めが発生し、本当に物不足になってしまったのです。

このように、未来をある方向に明確に予言すると、人々の意識がその方向にとらわれ、行動がその方向に向かってしまう。これが「自己成就予言」のネガティブな心理効果です。

次ページでは「自己成熟予言の影響やこれからの抱負の語り方」について、解説しています。