【2018年01月23日 編集部注】こちらの記事は2016年01月02日に執筆されたものであり、現在は閉館しております。



カサ・バトリョの数軒隣にあるモデル二スモ建築

外観

2013年より一般公開開始。20世紀初頭のブルジョア階級の邸宅が垣間見られる

アントニ・ガウディのべリェスグアルド、カサ・バトリョの隣にあるカサ・アマトリェーなど、長年非公開だったモデル二スモ建築が、内部まで見学できるようになりました。今回ご紹介するカサ・リェオ・モレラもその1つ。

バルセロナの目抜き通りパセジ・デ・グラシアのカサ・バトリョの数軒隣にあります。1階にはスペイン発の高級ブランドロエベが入っている建築物です。

カサ・リェオ・モレラは、1870年頃に建てられたものを、建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネールが当時流行していたモデル二スモ様式の建物に設計し、再築したもの。1902年~1905年にかけてリフォーム工事が行われました。

リュイス・ドメネク・イ・モンタネールは、カタルーニャ音楽堂、サン・パウ病院などのデザインをしたモデル二スモ建築の有名建築家です。

この建築物はバルセロナでも最も美しいとされる建物の1つで、1906年には市の賞を受賞しました。当時はリフォームを依頼したリェオ・モレラ一家がメインフロアとその上階に住み、その他の階は貸し出していたそう。現在は上階はオフィスになっています。

では内部の見所に注目してみましょう。

内部の見所

食堂

見所の1つ、家族の応接間。応接間に面して夫婦の寝室がある

カサ・リェオ・モレラの印象は、「華やか!」の一言につきます。まずエントランスから私たちを驚かせてくれることでしょう。当時のブルジョア階級の家の特徴は、プライベートゾーンと客を招く公のスペースが区切られていたこと。この建築物も2スペースから成る構造で、エントランスからパセジ・デ・グラシア通り側は、客間。一方エントランスから続く廊下を抜けると寝室や、食堂などプライベートなスペースがあります。

中庭

中庭。夜にはステンドガラスが彩色を放ち、幻想的な美しさがある

まず目を引くのがエントランスや廊下の上部にたくさん施された巧妙な彫刻の数々。内装を豪華な印象にしているものの1つですが、これには悲しいエピソードが。実はリフォーム工事中に夫婦の子供の1人が亡くなってしまい、その子を思って、カタルーニャ地方に古くから残る亡くなった子供が生き返る……という物語を彫刻にして飾ったということです。

パセジ・デ・グラシア通りに面する客間はシックな雰囲気なものの、寄木細工の床板や天井、壁の模様など細部まで見所が満載。20世紀初めの優雅な社交の場が想像できます。

もう1つの見所は、廊下の突き当たりにある食堂です。曲線を描いたガラス窓いっぱいに家畜などのガラス細工がほどこされており、カラフルでとてもかわいらしいのです。そのガラス戸の向こうには中庭が広がります。壁にはモザイク画がふんだんに施され、床のモザイクタイルも素敵です。残念なのは、家具がいっさいないこと。家具はカタルーニャ美術館に展示されているそうです。

とても優雅で素敵な建築物なので、ぜひ内部をのぞいてみてください。

<DATA>※2018年現在、閉館しております。
Casa Lleó Morera (カサ・リェオ・モレラ)
住所:Passeig de Gràcia 35, Barcelona
TEL:(34) 93 6762 733
開館時間:10:00~18:30
入館料:12ユーロ(30分)、15ユーロ(60分)英語、スペイン語などのガイド付き見学のみ
閉館日:月曜
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