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谷桃子バレエ団 三木雄馬×永橋あゆみ インタビュー!(5ページ目)

2016年の谷桃子バレエ団新春公演『眠れる森の美女』で、主役を務める三木雄馬さんと永橋あゆみさん。意外にも同団が『眠れる森の美女』を上演するのは初めてのこと。故・谷桃子代表のかねてからの念願であり、60年以上に及ぶバレエ団の歴史のなかで満を持して初演を迎える本ステージ。主演を担うおふたりに、作品と舞台への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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本番に向けて、何か体調管理はされていますか?

永橋>禁酒してます。お酒を分解するのは肝臓であり、筋肉の疲れを取るのも肝臓なので、最高のパフォーマンスをしたいならお酒を辞めなさいと治療の先生に言われて。お酒は好きなんですけど、やっぱりそれよりもバレエが好きなので。あとは、エネルギーになるものをたくさん食べるようにしています。あの先生についていくには、体力とエネルギーがないとダメ。むしろ、食べないとどんどん痩せてしまうので、しっかり食べてしっかり動いています。

三木>彼女は酒豪ですから(笑)。僕は普段とあまり変わらないですね。ただ、オン・オフの切り替えはさらにはげしくなります。家で筋トレとストレッチくらいはやりますけど、オフは全くバレエに関わらないようにしています。プライベートでは僕は妻のサポーターであり、自分のことはしてないですね。そうすることが自分のためにもいいので。

永橋>ケンカもしないしね。

三木>基本的にないですね。たいてい僕が謝ります。やっぱりこの歳になって怒られたくないですもん。

永橋>女性が強い方が上手くいくよね。ウチの旦那はバレエダンサーではないけれど、私が大変になると送り迎えをしてくれたり、応援してくれているので、だからこそバレエに集中できるんだと思います。私もオン・オフははっきりするタイプ。稽古場で力を出し切って、家に帰ったらオフ。いっぱい食べて、いっぱい遊びます。

三木>プライベートを大事にしないひとが、こういう夢を売る舞台で素晴らしいものは絶対にできないと思う。心情というのは作品づくりに関わってくるし、そういう意味でもプライベートが充実してなきゃいけないですよね。

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(C) TOKIKO FURUTA


永橋>特に『眠れる森の美女』はハッピーな物語なので、きらきら輝いていないといけない。姫がギスギスしてたらイヤじゃないですか。ただ美しさに関しては私より雄馬君の方がうるさくて、よく厳しく言われます。さっきもレオタード一枚でウロウロしてたら、それはよくないよって注意されました(笑)。

三木>女子力が高いんです(笑)。僕はオフがあるとすぐエステに行っちゃいます。ツアー中もそう。この前ツアーで九州に行ったとき、宿泊先のホテルでアロママッサージが受けたかったんですけど、男性はダメだという。だったらとおかまキャラを演じてみたら、受けさせてもらえました(笑)。

永橋>おかまだったらいいのね(笑)。

三木>“もう、私、お肌痛んじゃって……”って言ったら、すぐ察してくれましたよ(笑)。フロントの方が電話で担当者と話していて、“バレエダンサーで、男性なんですけど……。ええ、そうだと思います”って(笑)。そうまでしてマッサージを受けてます。というのも、舞台に立つ以上は美しくいたいから。先日も一泊三日で海外で踊ってきたんですけど、帰ってきてすぐ妻と一緒に岩盤浴に行ってデトックスしてきました(笑)。

永橋>私もエステは行くし、この前のツアー中はマッサージも受けました。もちろんメンテナンスの意味もありますし、見られる職業なので、バレエダンサーとしても女性としてもキレイでいたい。やっぱり、キレイな方が観てても楽しいですよね。

三木>僕はパートナーのためにもキレイでいたいという気持ちがあります。例えば手がカサカサだったら相手も一緒に踊りたくないと思うんです。だからいつもキレイにしていたいし、鏡に映った自分がそんな状態だったら自分でもイヤだし、僕がお客の立場だったらそんなダンサーは観たくないですから。

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(C) TOKIKO FURUTA



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