マスコミ業界で活躍する法政大学の卒業生
法政大学の魅力に自由な校風と学生の自主性が挙げられます。その代表的なもののひとつとして「自主マスコミ講座」が有名です。
自主マスコミ講座はその名の通り、1988年に法政大学の教職員有志が立ち上げた自主講座で、大学の単位とは関係ありません。しかしながら、現役のマスコミ業界人や業界を志す学生にとっては有名な存在であり、自主マスコミ講座を受講したいがために法政大学を目指す学生が多数いるほどです。
自主マスコミ講座では、「アナウンサー」「新聞・報道記者」「出版」「放送」「広告」と5つのコースに分かれ、それぞれの業界を目指す学生のためのカリキュラムが組まれ、これまでに1000名以上もの卒業生をマスコミ業界に送り出してきました。
マスコミ業界を目指しているのであれば、法政大学の独自奨学金と自主マスコミ講座を詳しく調べることで、将来の展望が広がる可能性があるかもしれません。
自主性といえば、オープンキャンパスでも面白い取り組みをしています。
今ではどの大学にとっても、オープンキャンパスは重要行事となっています。
そのため、オープンキャンパスの運営業務は大学職員が中心となるのが一般的ですが、法政大学では有志学生達によるオープンキャンパススタッフが核となり、プログラムほぼ全ての企画立案、運営管理、来場者誘導等を行っています。 このような法政大学の自由な校風はどのように育まれたのか? そのヒントは創立時のキーマンの教えにあるようです。
ボアソナードが伝えた「自由と進歩」の精神
法政大学の歴史は1880年(明治13年)に創立した東京法学社に始まります。当時の日本では、自由民権運動の高揚とともに近代法の整備が急がれ、ドイツ系、フランス系、イギリス系など各国の法学に基づいた学校が設立されました。東京法学社は、フランス法学の流れをくむ金丸鉄、伊藤修、薩?正邦らの法律家によって設立され、翌年の1881年に東京法学社から分離独立する形で設立された東京法学校が後の法政大学へとつながっていきます。
東京法学校の発展に重要な役割を果たしたのがボアソナード博士です。
博士はパリ大学の文科と法科を卒業後、パリ大学法科大学で教壇に立ち、1864年に法科大学教授資格試験に首席で合格した人物であり、ときの明治政府に乞われ、法律顧問として来日しました。
博士は、政府の要職を務めながら1883年に東京法学校の教頭に就任後、帰国するまでの12年間を無報酬で門弟の教育に力を注ぎました。
「自由と進歩」の精神は、フランス法の精神につながるといわれています。
ボアソナード博士の教育の根底に流れるこの精神こそが、法政大学の自由な校風と学生の自主性につながっているのでしょう。
首都圏の大学の魅力のひとつに日本全国の学生が集っている点があります。
様々な価値観や社会観を持つ友人や先輩たちと交流することで、新鮮な発見に気付き視野も広がることでしょう。
学生の自主性を重んじ、経済支援に力を注ぐ法政大学。
法政大学を目指す受験生は、自分に合う奨学金があるならば、意欲を持ってチャレンジして欲しいと思います。