セキュリティテストで日本人が16ヶ国中最下位という結果
ウイルス対策ソフトを出しているカスペルスキーが行ったセキュリティテストで日本人の平均得点がなんと最低でした。インターネットライフを安全におくる上で必要な知識があるかどうか測定するテストで、ネットでの常識力が問われます。全世界から1万8千人の回答を得られたところで集計したところ、日本人が16ヶ国中最下位という結果になりました。ドメインとホストの違いをまず覚えましょう
問題の一つがドメインに関するもの。Gamecityという架空のサイトに入るためにIDとパスワードを入力しますが、表示されている4つの画面のうち、どの画面を選びますかという問題。4つともブラウザーに表示されている画面は同じで、違っているのは画面の上に出ているURLだけ。カスペルスキーによると本物のウェブサイトを選んだのがわずか24%。つまり4人のうち3人が偽物のウェブサイトを選んだことになります。
従業員にこんなことをされたら、会社のサーバーやパソコンがウイルス感染し、個人情報漏えい事件が発生することになります。ドメインの知識をしっかり教育しましょう。
ドメイン名とは
例えばAll Aboutのドメイン名は「allabout.co.jp」です。世界に一つだけしかありません。ドメインは3つに分かれていて一番最後の「jp」は国をあらわしています。「jp」はもちろん日本で、イギリスなら「uk(United Kingdom)」、お隣の韓国は「kr」です。
真ん中の「co」は企業(営利法人)をあらわしており、commercial(商用、営利目的)の略になっています。他には団体を表す「or(organizationの略)」、学校を表す「ac(academicの略)」などがあります。先頭の「allabout」が株式会社オールアバウトを表しています。
オールアバウトのドメイン名は「allabout.co.jp」となっており、これは株式会社日本レジストリサービス(JPRS)というjpドメインを管理している組織に申請して、ドメイン名を割り当ててもらいます。
ホスト名とは
よく先頭にwwwがついたURLを見かけます。例えばヤフーは「www.yahoo.co.jp」となっていますが、先頭のwwwはホスト名と呼ばれ、ヤフーが自分で勝手につけたものです。JPRSに申請する必要はありません。つまり「www.yahoo.co.jp」は「ホスト名(www)+ドメイン名(yahoo.co.jp)」から構成されています。オールアバウトはホスト名なしで「allabout.co.jp(ドメイン名)」だけで構成されています。
一つの会社で複数のサービスを展開する場合、サービスごとにドメイン名をとってもかまいませんが、一つのドメイン名で複数のホスト名を使い、サービスごとのホームページを作ることもよく行われています。例えばオールアバウトのいろいろな事業を紹介するページは「corp.allabout.co.jp」となっておりcorpというホスト名をつけています。
ところでインターネットの発祥地であるアメリカでは、あまり国をあらわすドメインを使いません。例えばアメリカのヤフーは「www.yahoo.com」となります。「com」は「co」と同様にcommercial(商用)をあらわし、企業などで使います。同様に組織を表す「org」、大学を表す「edu(educationの略)」があります。例えばUCLAは「www.ucla.edu」となります。
「com」ドメインなどは日本の企業も簡単に取得することができます。日本の企業のドメインは「co.jp」だけでなく「com」もあります。
問題です
「allabout.co.jp.xyz.com」というURLがブラウザーの上に表示されている時、IDとパスワードを入力する画面が出ていたらオールアバウトのサイトだと思って、あなたはIDやパスワードを入力しますか?答えは次ページです!