毎回、先月までに発表されたニュースの中から今後の動向が気になるトピックスを厳選してお届け。今回は2015年10月分です。
【今回注目したニュースはこれ!】
■英検が進化!全級でスピーキングテスト導入へ
■新資格「認知症予防アドバイザー検定」誕生!
英検が進化!全級でスピーキングテスト導入へ
「仕事に活かせる資格」として、ますますニーズが高まっている実用英語技能検定(英検)。7月には、来年2016年度から、「2級」で「ライティングテスト」が導入されることが発表されたばかりですが、今度は、「4級」「5級」で「スピーキングテスト」が導入されることが発表されました。
なぜ今、相次いで新試験の導入が進められているかといえば、文部科学省による次期学習指導要領改訂の動きに、そのカギがある様子。それによれば、小、中、高の英語学習においては、「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」という4技能の総合的な育成が求められており、入試などでも4技能試験の導入が急ピッチで進められているのです。
ビジネスパーソンの活用度も上がってきているとはいえ、学習指導要領の内容に基づく英検の主要ターゲットは小、中、高校生。そのため、英検全級を4技能化させる準備が進められてきました。今回の、「4級」「5級」の「スピーキングテスト導入」もその一環というわけです。
これにより、2016年度以降は全級(「1級」・「準1級」・「2級」・「準2級」・「3級」・「4級」・「5級」)で「スピーキングテスト」の受験が可能に。
また、「ライティング」は、「2級」での導入に続けて、「準2級」「3級」でも早期実現に向けた準備が進んでいるそうです。
従来の「リーディング」中心の学校英語から、より実践に役立つ4技能化へのこの動き、当然ビジネスシーンにも波及していくことでしょう。
雇用市場ではまだまだTOEICに差をつけられている英検ですが、今後の「進化」に注目です。
新資格「認知症予防アドバイザー検定」誕生!
今や、深刻な社会的な課題となっている「認知症」。高齢化とともに、診断される方の数も増えており、平成22年度時点で、65歳以上の高齢者の4人に1人が「認知症」もしくは「認知症予備軍」という数字も出ています。とはいえ、「認知症」は予防が可能な病気。そこで必要になってくるのが早期発見、早期治療なのです。そんな時代のニーズを反映して誕生するのが、新資格「認知症予防アドバイザー」。
行政機関やサポートプログラムの利用方法、効果的な非薬物療法による予防方法などを網羅することによって、地域社会における「認知症」予防への関心と知識を広げ、支援活動の中心となる人材育成を目指しています。すでに2015年11月15日に第1回試験を実施。詳細はまだわかっていませんが、またご紹介できる情報があれば追ってみたいと思います。