日本人で三人目のABT団員に!
2012年
「ダニール・シムキンやジュリアン・マーフィーもいました。レベルも高いし、みんなきれいすぎる。“わー、シムキンだ、一緒にレッスンしてる!”って、オーディションのことを忘れちゃうくらい興奮してましたね(笑)」
しかし、見てもらわねばはじまらないと、前方に陣取りしっかりアピール。審査にあたったのはディレクターとバレエミストレス、オーディションを受けていたのは相原さんだけ。クラスが終わると「良かったよ」と声をかけられた。入団はほぼ確定だ。
ドイツに戻りしばらく後、ディレクターから改めて入団許可のメールが届く。
「本当に嬉しかったです!」
2013年
「みんなすごくフレンドリーで、わからないことをいろいろ教えてくれたり、とても優しくしてくれました。たぶん、私が子供っぽく見えるからというのもあったと思う。舞台ではメイクで誤魔化してるけど、もともとすごい童顔なんです。23歳なのに、アメリカだと16歳くらいに見られちゃう。年齢を言うと、よくびっくりされます(笑)」
確かに、幼く見られがちな日本人のなかでも素顔は実に若々しく愛らしい。だが、“小柄”が決め手となったという割には、背丈は思いのほかすらりと高い。
「そうなんです、小さくないんです。162cmあるので、日本では普通かちょっと大きいくらい。アメリカではみんな高いから小さく感じるけど、日本に帰ってくると、“あれ、私って実は大きいかも!”って思います(笑)」
2013年
「みんな何年も踊ってるから振付を知ってるけど、私は初めて。家でDVDを繰り返し見たりと、もう必至でした。初日は緊張でばくばく。でも十数回踊るのでだんだん慣れてきて、最後の方は楽しめました。何回も踊ることができるのは、やっぱり日本と違うところですね」
さらに、幸運にも入団後初のツアー先が日本に決定。2014年2月、『マノン』と『くるみ割り人形』でABTのメンバーとして来日を果たしている。