猿にまつわることわざ、慣用句
・犬猿の仲/犬と猿非常に仲が悪いことのたとえ。
・犬猿もただならず
仲が悪いとされる犬と猿より、さらに仲の悪いこと。
・猿に絵馬
猿が馬の守護神とされていたことから、取り合わせのよいもののたとえ。
・猿に烏帽子
猿に烏帽子をかぶせたように、柄にもないこと、その人にそぐわない改まった言動などのことをいう。また、見かけばかりで、中身の伴わないことのたとえ。
・猿知恵
気が利いているようでも、実は浅はかな知恵のこと。まぬけな知恵。
・猿も木から落ちる
木登りの得意な猿でも、時には落ちることがある。その道に優れた人でも、時には失敗することがあるというたとえ。
・猿の尻笑い
自分のことを棚に上げ他人を嘲笑うこと。猿は自分の尻が赤いのがわからず、他の猿の尻を笑うということから。
・見ざる聞かざる言わざる
都合の悪いことや余計なことは、見ない、聞かない、言わないほうが良いということ。
・意馬心猿(いばしんえん)
走り回る馬や騒ぎ立てる猿のように、煩悩や欲望が激しく、心の乱れを抑えられないことのたとえ。
・猿猴(えんこう)が月を取る
猿が井戸に映った月を取ろうとして水におぼれたという故事から、身の程知らずの望みを持ったばかりに、失敗することのたとえ。
沐猴(もっこう)にして冠す
沐猴とは猿のこと。猿が冠をかぶって気取っていても中身は猿だという意味から、見かけは立派だが、心が卑しく思慮分別に欠ける人物のたとえ。粗野な人間をあざけるときにいうことば。
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