海外ではバレエダンサーと言えども他ジャンルのダンスが踊れるのが当たり前になりつつあります。

海外ではバレエダンサーと言えども他ジャンルのダンスが踊れるのが当たり前になりつつあります。

ロイヤル・バレエ団プリンシパルのスティーヴン・マクレイさんは2003年のローザンヌ国際バレエ・コンクールで第1位を獲得されていますが、その審査のフリー・ヴァリエーションでタップ・ダンスを披露しています。

オーストラリア出身のマクレイさんは、バレエをダンスの一部として習ってきたと、おっしゃいます。いろんなジャンルのダンス、例えば、ヒップホップも習ったそうです。


芸達者なプリンシパル

マクレイさんは、クラシックでもタップ・ダンスでも超一流の踊りを見せてくれます。先日開催された「World Ballet Day 2015」 で披露したタップ・ダンスの動画は、ロイヤル・オペラ・ハウスのHPでもご覧いただくことが出来ます。

2’00’00ごろからマクレイさんのタップ・ダンスがご覧いただけます。

クラシック・バレエではターン・アウト、タップ・ダンスではパラレルやターン・インも加わって、身体を自由自在にコントロールしています。すごい身体能力です。


昔は一芸で済んだ?

0年ほど前までは、クラシック・ダンサーはクラシック・バレエ、コンテンポラリー・ダンサーはコンテンポラリー・ダンスだけ。といった具合に、ダンサーは一つのジャンルを極めれば問題ありませんでした。ダンス・カンパニーもジャンル分けされていました。しかし、現代ではそうも言っていられません……。


芸達者なダンサーが好まれる時代到来!

最近のバレエ団では、芸術監督がコンテンポラリー・ダンス出身だったりします。必然的にコンテンポラリー・ダンスを踊る機会が増えますので、バレエ・ダンサーであってもコンテンポラリー・ダンスがクラシック同様に踊れないと、舞台に立つ機会が限られてきてしまいます。

特にヨーロッパの主要バレエ団では、クラシック作品よりコンテンポラリー作品の公演回数が上回ってきています。最近はコンテンポラリー・ダンスだけでなく、ヒップホップ・ダンスやジャズ・ダンスなども振り付けに取り入れられているので、ジャンルを問わず踊れないとダンサーとして仕事にありつけない……、なんて状況になりつつあります。


様々なジャンルのダンスを学ぶことが世界のスタンダード!

海外にはコンテンポラリー・ダンスはもちろんのこと、ジャズ・ダンス、ヒップホップ・ダンスなどを教えるダンス教室が数多くあります。そもそも、バレエが他のダンスと切り離されているわけでなく、ダンス教室に通って、バレエを始め複数のジャンルのダンスを学ぶことが、あたりまえの事として行われています。

バレエという括りの中だけでも、クラシック・ダンスの他に、キャラクター・ダンス、デュエットなど、学ばなくてはいけないジャンルがありますが、それ以外のダンスを学ぶのですから、生徒は大変ですね。


ダンサーのバックグランドを知るのも楽しみのひとつ

ダンサーがどのようなバックグランドを持っているのかを調べるのも、楽しみの一つ。マクレイさんはタップ・ダンスでしたが、私の知り合いの日本人バレエ・ダンサーの中には、日本舞踊がバックグラウンドという方がいて、今でも第一線の方達と一緒に日本舞踊の公演に出演されたりしています。

こういったことが分かってくると、他のダンサーでも、クラシック・バレエ以外でどんな得意な踊りを持っているのか、見つけるのも楽しみになりますね。


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