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『En Piste』ダニエル・ラリュー インタビュー!(3ページ目)

ドミニク・ボワヴァン、パスカル・ウバン、ダニエル・ラリュー。1980年代にフランスで生まれたヌーヴェル・ダンスを牽引してきた3者が、『En Piste-アン・ピスト』をもって来日を実現! お馴染みのフレンチ・シャンソンとともに、かつてないエスプリの世界を描きます。ここでは、出演者のひとり、ダニエル・ラリューにインタビュー。作品への想いについてお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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3者における作業のすみ分けは? 方向性を同じくするために、何かテーマなど設けたのでしょうか?

ダニエル>私たち3人の間には昔からの暗黙の了解がありますから、特別テーマを決めるようなことはしませんでした。なにしろ、1980年代からの知り合いです。いろいろな場面で一緒に踊る機会があり、これまでも自分たちの仕事、役割、振付というアートがどうあるべきかということを随分話してきました。この作品のために私たちが集まったきっかけは、私のカンパニー・ASTRAKANの30周年を祝うためでしたが、そのおかげで以前より議論することができたし、共に踊る時間を持つことができました。

今回使用した曲は一緒に選びましたが、それぞれの仕事、ダンスのスタイル、どういったものを選択するか、など3人とも全然違います。ただ、互いに評価しているし、リスペクトしています。シャンソンは私たちを若返らせ、40年のキャリアを経た私たちに当初と変わらない活き活きとした希望を共有させてくれる。私たちはかつての感覚や、青春時代に持っていた夢や願望を思い出したかったのです。

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『En Piste-アン・ピスト』(C)Frank Boulanger


シャンソンで踊る上で苦心された点はありますか?

ダニエル>『En Piste-アン・ピスト』については苦労したとは言えないですね。ダンサーたちは成すべきことを知っていますし、繰り返したり、検討したり、話し合ったり、やり直したりといった作業について特に心配する必要もありません。それぞれが振付けた曲をどのように並べていくか、アイデアを出す過程やリハーサルにはそれなりの時間が必要でしたけど。でも今思えば、本当にあっという間でした。とても楽しい時間でしたよ。

シャンソンを選ぶこと自体はそれほど厄介ではありませんでしたが、個々のシャンソンに関係性を持たせ、それらをつなげていく作業は時間がかかりました。詩の意味を抽出したり、それぞれのシャンソンの間にあるつながりを考えていきました。あるひとつのシャンソンにダンスを描きたいという欲求がありましたが、それをより全体的な文脈の中で試そうと考えたときは、かなり複雑な作業になりました。

また、『Il patinait merveilleusement(彼はスケートが上手い)』は振付家のベアトリス・マサン(バロック・ダンスの専門家)に振付けてほしいとお願いしましたが、彼女は私たち3人を完全にダンサーとしてポジショニングしていたので、振付家という立場でもある身としては我慢のいるものでした。ただ、大きな苦労はなかったですね。

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『En Piste-アン・ピスト』(C)Frank Boulanger


長い間第一線で舞台に立ち続けるために普段行っているトレーニングとは?

ダニエル>作品によります。『En Piste-アン・ピスト』のときは、フェルデンクライスのメソッドやゴムを使ったエクササイズ、ピラティス、バレエ・バーを使ったクラシックなエクササイズなどをミックスしました。歌うときや演技をする必要がある場合には、ボイス・トレーニングも行います。



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