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フリーデマン・フォーゲル インタビュー!(5ページ目)

シュツットガルト・バレエ団が、この冬3年ぶり10度目の来日を実現! 『ロミオとジュリエット』と『オネーギン』全3幕、そして豪華ガラ公演『シュツットガルトの奇跡』を披露します。ここでは、同団プリンシパルであり日本でも絶大な人気を誇るフリーデマン・フォーゲルにインタビュー! 来日公演への意気込みをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


来日の機会も多く、これまで数々の舞台を日本のファンに披露してきました。日本での思い出深いエピソードはありますか?

フォーゲル>最初に来日したのは17歳のときです。あれから数え切れないくらい日本で踊ってきました。8月1日が僕の誕生日なんですが、ここ何年かずっと夏になると世界バレエフェスティバルに出演しているので、毎年日本で誕生日を祝っている気がします(笑)。

日本の観客はいつでも温かく迎えてくれるし、バレエへの愛に満ちている。私たちの芸術をとても深く理解してくれる。だから僕個人はもちろんカンパニーでもいろいろな国へツアーに行きますが、日本はとりわけ楽しみにしている場所です。

世界バレエフェスティバルのときは毎日公演があるのでフリータイムもほとんどなくて、終演後に遊び歩くことはまずできない。しかも今年は挑戦的なプログラムだったし、それを毎晩踊るということで、なかなか気が抜けない部分がありました。今度カンパニーで来日するときの方がもう少し自由な時間が取れると思うので、どこかへ出かけてみたいですね。ただみんなより僕の方が圧倒的に来日経験が多いので、カンパニーで日本に来たら必ずツアーガイドをさせられると思います(笑)。

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『ロミオとジュリエット』 (C)Stuttgart Ballet


シュツットガルト出身のフォーゲルさん。まさに生え抜きのダンサーでありプリンシパルですね。フォーゲルさんにとってシュツットガルト・バレエ団の魅力とは?

フォーゲル>自分にとっては、戻ってくる場所という感覚があります。ツアーに出ることが多いので、帰ってくる場所でもあり、何か問題が起こればカンパニー全員でケアをする。公演中も常にそういう雰囲気で、とても貴重な場所です。ただ経験を持ち寄って共有することはありますが、リーダーとして引っ張っていこうという感覚ではなく、みんなと同じ立ち位置にいます。

カンパニー内ではドイツ語ではなく、英語が共通語になっています。リハーサルも英語です。アリシアはドイツの学校に通っていたので彼女と話すときはドイツ語と英語で話しますが、みんなとはほとんど英語ですね。シュツットガルト出身はたしか自分だけ。しかもドイツ人の男性は僕だけかもしれない。女性はいますけど、ドイツ人ダンサーは本当に少ないですね。ダンサーは世界中から来ていて、ヨーロッパはもちろん、南米もすごく多いし、ブラジル人や日本人もいる。とてもインターナショナルです。

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(C)Youn Sik Kim



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