バレエ/大人バレエのテクニック解説

大人バレエの技術解説24 バットマン・スートゥニュ

バットマン・スートゥニュは、バットマン・フォンデュのように、切れ目なく弱めることなく行う柔らかい動きです。次の動きへ移っていくための動きですので、どこも止まらないように、柔らかい音楽を奏でるように行う必要があります。ごまかしが効かないので、余計に難しい動きだとも言えますね。バットマン・スートゥニュについて解説してみます。

執筆者:石島 みどり

バットマン・スートゥニュの「スートゥニュ」 は 「支える」 という意味。軸脚をドゥミ・プリエにしながら動脚を前・横・後ろのいずれかに出し、動脚の膝を伸ばしたまま軸脚に引き寄せ、両脚で第5ポジションのア・テール、ドゥミ・ポアント、ポアントのいずれかに立つ動きです。

バットマン・スートゥニュの「スートゥニュ」 は 「支える」 という意味。軸脚をドゥミ・プリエにしながら動脚を前・横・後ろのいずれかに出し、動脚の膝を伸ばしたまま軸脚に引き寄せ、両脚で第5ポジションのア・テール、ドゥミ・ポアント、ポアントのいずれかに立つ動きです。

まずは今回の動き、バットマン・スートゥニュの意味から確認しましょう。

日本語に訳すと 「スートゥニュ」 は 「支える」 という意味になります。軸脚を支えながら、動脚を動かします。軸脚をドゥミ・プリエにしながら動脚を前・横・後ろのいずれかに出します。その後動脚の膝を伸ばしたまま軸脚に引き寄せ、両脚で第5ポジションのア・テール、ドゥミ・ポアント、ポアントのいずれかに立ちます。


軸脚の開始ポジションと終わりのポジション

軸脚がア・テールから開始する場合、動脚を第5ポジションに引き寄せるときもア・テールにします。軸脚がドゥミ・ポアントから開始する場合は、引き寄せるときもドゥミ・ポアントにします。ポアントも同様です。

ドゥミ・ポアント、ポアントに上げてからドゥミ・プリエに戻るときは、膝の伸びを保ったまま下り、かかとが床に触れてからドゥミ・プリエを始めます。この動きがスムーズに行われるように注意します。


軸脚

軸脚はバットマン・タンデュを通して出す場合と膝を曲げて行う場合の、2種類の出し方があります。動脚を曲げて行う場合の膝は、曲げきるまで軸脚は伸ばしたままにし、各方向 (前・横・後ろ) に出すときに軸脚をプリエにして行きます。

バットマン・タンデュを通る場合も膝を曲げる場合も、動脚はア・テール、45度、90度のいずれかの高さで行います。ア・テールに出す場合はク=ドゥ=ピエ、45度の場合はふくらはぎの中ほど、90度の場合は膝の高さまでつま先を上げます。


◎バットマン・スートゥニュで大事なこと

大事なことは、軸脚と動脚の滑らかな動きにあります。動脚を伸ばしていくのと同時にプリエを始め、引き寄せてくるのと同時にプリエから伸びます。そしてドゥミ・プリエは中途半端なに位置で止めずに深める事が大事です。ドゥミ・プリエを深めることで、膝の柔らかさと弾力性を養うことができます。

バットマン・スートゥニュは大変難しい動きです。プリエを深めるときの上半身の保ち方が難しいのです。腹筋と背筋で上半身をまっすぐに保つこととがとても重要です。


ぜひ上半身の強さと両脚の滑らかな動きを獲得し、バットマン・スートゥニュの動きをマスターしてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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