語学の上達にはたくさん間違うことも大切ですが、最初っから間違いやすい箇所がわかっていれば効率的に勉強を進めていくことができるものです。フランス語の勉強に際して、多くの日本人が間違いやすい箇所はある程度共通しています。今回はそうした間違いをピックアップし、徹底解説。フランス語検定などテストの最終確認にもお役立てください。

単数と複数は大問題

フランス語で「私は~が好きです」という文を作るには、J'aime(ジェム)の後に名詞もしくは、動詞の原形をつけます。その際に、J'aime voyager.(ジェム ヴォワイヤジェ/私は旅行をすることが好きです。)のように、動詞を用いる場合には通常大きな間違いはないのですが、後ろに名詞がくる場合には色々な間違いが見られます。

例えば「犬が好きです」という場合には、chien(シアン/犬)という単語を辞書で引いて、そのまま冠詞なしでJ'aime chienとしてしまったり、英語でいうところのtheにあたる定冠詞(le, la, les)を正しくつけている場合でもJ'aime le chien.と単数形にしてしまったりする間違いが見られます。英語でもI love dogs.となるように、この場合は犬が可算名詞(数えられる名詞)であるので、J'aime les chiens.(ジェム レ シアン)と名詞を複数形にするのが正解です。

「魚が好き」は要注意!

poisson

同じ「好き」でも表現方法が異なる

次に、「コーヒーが好き」という場合を考えてみましょう。英語の感覚を持ち合わせている人であればI love coffee. と単数形になるので、フランス語も同じではないか?と考えますよね。はい、バッチリ正解です。フランス語のcafé(カフェ/コーヒー)は、飲料を指す場合には不可算名詞(数えられない名詞)となりますので、単数形を用いJ'aime le café.(ジェム ル カフェ)となります。

それでは、「魚が好き」はどうでしょうか?「魚」は英語では単複同形の特殊な名詞ですが、フランス語では単数形でpoisson(ポワソン)、複数形はpoissons(ポワソン)と語尾に-sをつけてつくります。さらに、J'aime le poisson.(ジェム ル ポワソン)、J'aime les poissons.(ジェム レ ポワソン)と2種類の言い方が可能です。ただし、前者のように単数形を用いる場合は「食べ物としての魚」、後者のように複数形である場合には観賞用などの「食べ物としてではない魚」が好きであるという意味になります。音声にすると冠詞のle(ル)とles(レ)という一音だけの違いですが、伝達内容は異なりますので注意が必要です。筆記テストなどの場合は、冠詞の部分をカッコでぬかれることが多いので、後ろの名詞との性数の一致に気をつけて正解を選んでください。

次ページでは、似ているが故に混同してしまう間違いをチェックしてみましょう。