「この僕がどうして?!」という結果になる前に、確認しておきましょう。
親子のお受験作法を指導している中で、前年までのデータから、『受かるお受験パパ』と『落ちるお受験パパ』の傾向と対策を明かします。
プレゼン気取り。勘違いお受験パパ
プレゼン力があるかっこいいパパにも落とし穴が!
「では、まずお父さま、志望の理由をお聞かせいただけますか?」という質問に対しても、「えー、私どもは娘が誕生した時点から……… を致しておりまして、と申しますのも、先生方もご存じのように……… 」と立て板に水の如く、自信に満ちた表情で答える。お子さんや家族の話をしているのに、プレゼン力だけが際立ってしまうような説明の仕方。もしあなたが、伝統ある私立校の面接官なら、好印象を持つでしょうか?
園・学校側は、流暢でよどみない説明を求めているのではありません。お父さまの志望校への想いや熱意、お子さんへの愛情、そして誠実な回答を評価します。お受験の面接の応答にはそぐわないスマート過ぎる言動が、逆効果を招くことをお忘れなく!
プライドが高すぎるお受験パパ
間違いを指摘されるのを極端に嫌う。人に指図されたくない。指導されたくない。どんな場面でもデキる自分でいたい。そんなプライドが高すぎるお受験パパが目立ちます。お母さま方からも、「先生、プライドが高い主人を何とか指導していただけますか?」といった相談をよく受けます。このような必要以上のプライドは、せっかくのレッスンの効果も半減してしまいますので、まずは、講師との信頼関係を構築していくことから始めます。ポイントは、お父さまのプライドを尊重しながら、ご性格や癖を考慮すること。良いところは積極的に評価し、直すべきところを率直に指摘していくことで、お互いの信頼関係を築き上げていきます。
それにより、ご自身の欠点や弱みを素直に受け入れ、心配されていたお母さまも驚くほどの変化が見られるようになります。大切なことは、有能なお受験パパの意識を変えること。まずは、お父さまのご性格をよくご存じであるお母さまが、“お受験パパ意識改革”を試してみてください。
次のページでは、合格への道を完全に閉ざしてしまうかも?
お受験パパのさらなる取り返しのつかないパターンをご紹介!