ウェルト表面に凸凹を全く付けないため、出し縫いの糸が目立つ「平目付け」。それ故縫いのピッチが均等でないとカッコ良く見えず、ひょっとすると最も靴メーカーの実力が反映される目付けなのかもしれません。一般的なドレスシューズに採用されるのがこの「細目付け」。読者の皆さんには最もお馴染みの意匠かもしれません。それにしてもこの靴は、出し縫いのピッチも目付けのピッチも相当細かいですなぁ。カントリー系の靴やアメリカの紳士靴などで暫し見られるのがこの「粗目付け」。「細目付け」に比べ明らかに迫力を感じさせます。地に足がガシッと付いた武骨な印象が増幅されます。イギリスのエドワード・グリーンの靴の何気ない特徴である「面取り目付け」は、正に「平目付け」と「細目付け」のハイブリッド。ほんのひと手間ですが、靴の美しさが一気に増す役割を果たします。ビスポークのドレスシューズに多く見られる「ブラインドウェルト」仕様。目付けの境界にある横長の線が、「蓋」の開口部です。出し縫いの糸はその下に覆い隠されており、外からは全く見えません。リーガル製の高価格帯の紳士靴でたまに見る仕様です。目付けの中央部に走る横線は糸ではなくて切り込み線。出し縫いの糸は、その直下に潜り込んでいます。この写真の記事を読む※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。