そば/東京のそば屋

九条ネギのぶっかけそばがおいしい!正音(下北沢)

下北沢の「正音」は、そばの断面の角が立ち、コシが強くよくツユにからむ二八そばが食べられる。氷水で冷やされているので口当たりが幾分硬く感じるが、食べ進めるとそのシコシコとした食感がいい。

前島 敏正

執筆者:前島 敏正

そばガイド

下北沢駅周辺の人混みから少し離れた場所にある「正音」

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玄関

下北沢駅北口から商店街を抜け、少し奥に進むと四角い額に少し崩した文字で「正音」と書いてある看板に気づく。良く見なければうっかり見過ごしてしまいそうだ。以前お邪魔した時はビルのオーナーが経営していた違うお店であったが、「本陣房」で修行した今の店主が、そのオーナーから居抜きで開店したそうだ。

店名の由来を店主にお聞きしたところ、「正しい」という言葉は以前よりお気に入りの言葉で、「音」とは娘さんの一文字から取ったと教えてくれた。濃いヒゲの店主は一見気難しそうに見えるが、優しい店主であった。BGMはジャズでなくブルースというのも下北沢にふさわしい。


店内の様子

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店内

入り口は料亭割烹風だが店内はモダンである。ガラス張りの打ち場をL字に囲む内装はまだ新しく、奇麗に清掃されて気持ちがいい。店内はカウンター5席、テーブル20席と合計25席で満席となる。

 

鶏つくね焼きとごぼうの煮付け

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摘み

つまみは突き出しの揚げそばである。カリカリと香ばしくてあとを引く。鶏つくね焼きは軟骨などを細かに砕いて混ぜ込んであり、ピンポン玉くらいの大きさにしてある。予め火を通して焦げ目を付けて出される美味しい逸品である。凝縮した肉の旨みがあり、添えられた卵の黄身を絡めればコクが増してさらに旨い。


九条ネギのぶっかけそば

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二八のそばは断面の角が立ち、コシが強くツユにからみ易くなっている。氷水で冷やされているので口当たりが幾分硬く感じるが、食べ進めるとそのシコシコとした食感がよく、このそばに九条ねぎの辛味と大根の甘みが加わることにより、さらに旨さが倍増する。
「ツユ」はカツオの薫り高く、「かえし」と合わせることにより、バランスが取れて少し濃く仕上がり、そばとの相性も良い。

 

仕上げはそば湯

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そば湯

最後の締めのそば湯は冷えたお腹を温める効能がある。そば湯は白濁しており、最後まで出汁の味をシッカリ引き出してくれる。トロミは弱いが、良いバランスであり、すっきりとした後味が心地よい。そば湯は食べ終わったぶっかけそばの猪口に入れるのもいいが、別に空の猪口をもらい、そば湯だけでいただくのもお勧めである。


【店舗情報】
店名:正音
TEL(予約専用番号):050-5890-6388
住所:東京都世田谷区北沢2-28-1 慶水ビル1F
交通手段 :下北沢駅から208m
定休日:水曜日
備考:ランチ営業、日曜営業

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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