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マリーヤ・アレクサンドロワ インタビュー!(5ページ目)

セルゲイ・フィーリン襲撃事件を取り上げた映画『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』。史上初、ボリショイ内部にカメラが潜入! 事件の真相と劇場の闇に迫ります。ここでは、出演者のひとり、ボリショイ・バレエ プリンシパルのマリーヤ・アレクサンドロワにインタビュー! 映画出演の経緯と事件についてお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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映像ではさまざまなひとたちがフィーリンについて証言していますが、それぞれの立場により彼に対する捉え方が大きく異なる印象を受けました。アレクサンドロワにとってのフィーリン像とは?

アレクサンドロワ>単に、ひとりの人間にいろいろな面があるということだと思います。私はこれまでずっと彼のことを尊敬し続けてきました。ただ残念なことに、彼は今自分の行ってきた選択に対する責任を取っている時期にあるのだと思います。それはパーヴェルも同じで、彼も今その段階にあると思っています。

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(C)2015 RED VELVET FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED


先頃、ウラジーミル・ウーリン総裁がフィーリンの芸術監督契約延長をせず、2016年3月で任期満了とする旨を公表しました。それについてどうお考えになりますか?

アレクサンドロワ>まぁ、言ってみれば契約上の話ですよね。私にとってウーリンは3人目の総裁で、フィーリンは8人目の芸術監督です。フィーリンの芸術監督満了が発表されましたが、私はこれが初めて劇場としての正しい決定の下し方、公表のされ方だったと考えています。“ここまでで契約が終わりですよ”とあらかじめ公にする。これは相手に対する敬意をきちんとあらわした、非常に正しいやり方だと思います。

ロシアでは誰かが指をぱちんと鳴らしただけで、“あなたは解雇だ”ということが当然のように起こります。たとえば私たちがツアーから帰ってきたら、芸術監督や総裁が違うひとになっていて、ダンサーは全く知らされてなかった、ということが当たり前にあるのです。

フィーリンは芸術監督を退きますが、劇場内で何か別の役職に就くかもしれないという話が発表されました。今回プレスに向かって宣言された総裁の言葉を私も信じていますし、そうあって欲しいと願っています。

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