映画/おすすめ映画

『彼は秘密の女ともだち』&女装映画(2ページ目)

フランソワ・オゾン監督のフランス映画『彼は秘密の女ともだち』は、なんと女装ママが登場するラブストーリーです。というわけで、この映画をトップに女装映画をピックアップ。綺麗な女装もあれば、笑える女装もあったりして。個性的な女装映画をぜひ楽しんで!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

女装するには事情がある女装男子映画

『お熱いのがお好き』(1959年度作品)
ギャングの抗争に巻き込まれたバンドマン二人(ジャック・レモン&トニー・カーティス)が女ばかりの楽団に紛れ込み、ギャングを欺くために女装をするという名匠ビリー・ワイルダーの傑作コメディ。

キュートでポッチャリなマリリン・モンローに熱を上げたり、あまり上手とはいえない女装をしたり、テンポもよく、笑いもまんべんなく散りばめられているワイルダー映画。1959年というクラシック作品ですが、今見ても十分楽しめるのは、やはり演出と脚本&主演二人の上手さですかね。ドタバタだけど、下品じゃないところが魅力です。

監督:ビリー・ワイルダー 出演:ジャック・レモン、トニー・カーティス、マリリン・モンローほか


『トッツィー』(1982年度作品)
売れない役者のマイケル(ダスティン・ホフマン)が、仕事を得ようと女装をし、ドロシーとしてオーディションに行ったら合格! 彼は共演女優のジュリー(ジェシカ・ラング)に心惹かれていくけれど、彼女はマイケルを女性と信じて疑わず……。マイケルはどうする?

ダスティン・ホフマンは意外にも女装が似合い「こういう中年女性いそう」と思えるのがおかしい。また女装した彼(彼女)が、男にモテモテなのもさらにおかしい。好きな人には本当の気持ちを打ち明けられないのに。なんてイジワルな展開!
本当のことを言いたいけど言えない、そんなドロシーの気持ちは切なく、笑わせながらも泣きのツボはバッチリ抑えた映画なのです。

監督:シドニー・ポラック 出演:ダスティン・ホフマン、ジェシカ・ラング、テリー・ガー、ダブニー・コールマン、チャールズ・ダーニング、ビル・マーレイ


『ミセス・ダウト』(1993年度作品)
離婚して子供たちの親権を取られた声優のダニエル(ロビン・ウィリアムズ)は、元妻(サリー・フィールド)が家政婦募集の広告を出したのを見て、英国風の中年女性ミセス・ダウトに変身。子供たちに会いたい一心で、ダニエルであることを隠して、元妻の家の家政婦になるのです!

父親であることを隠して子供たちの面倒を見るミセス・ダウトことダニエルの親心。彼は声優なので、女性の声を出すのもお手の物っていうのがいいですね。見た目も英国風のおばちゃんになりきっていて、ロビン・ウィリアムズは芸達者だなあ……としみじみ。「パパだよ」と言えない辛さがときどきキュっと切なく感じられ、ロビンの寂しさを内包した笑顔には心わしづかみにされますよ。

後半はダニエル本人とミセス・ダウトを行ったり来たりする忙しさで爆笑を誘いつつ、ハイライトのシーンで大感動! ロビン・ウィリアムズの魅力たっぷりの映画です。

監督:クリス・コロンバス 出演:ロビン・ウィリアムズ、サリー・フィールド、ピアース・ブロスナン

>次のページでは女装美女二人とドラッグクイーンのロードムービーをどうぞ。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます