宝塚ファン/元タカラジェンヌの活躍

バラエティー番組で活躍する元タカラジェンヌ(2ページ目)

宝塚歌劇団を退団後も、舞台や映像の世界で活動している元タカラジェンヌは少なくありません。その中で「バラエティー番組」に度々出演している元タカラジェンヌたちがいます。彼女たちは宝塚時代、どんな男役、娘役だったのでしょうか。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド


『長い春の果てに』『With A Song in my Heart』~紫吹 淳

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

どんな衣装も着こなすプロポーションとセンスの良さ。下級生の頃より評価されていたダンステクニックや見せ方も素晴らしく、トップとして出演したベルリン公演も大成功。
数々の名シーンを残し、2004年に退団しました。

1986年に入団した紫吹 淳さんは、真琴つばささんの一年下。そして真琴さんと同じく下級生時代を花組で過ごし、やがて月組に組替えとなり、真琴さんを引き継いで月組トップスターになりました。つまり、この二人は多くの時間を共に過ごしたのです。

相手をわかりきっている二人。真琴さんがトップで、紫吹さんが二番手という時代に、いくつもの素敵な作品を残してくれました。中でも『黒い瞳』のニコライ(真琴つばさ)とプガチョフ(紫吹淳)は、違う色の個性のぶつかり合い、溶け合うバランスが絶妙でした。

月組トップスター・紫吹 淳―退団



遼河はるひ

テレビでこの人を見ない日はないかも? 元月組男役スターの遼河はるひさん。
明るく爽やかなあの雰囲気はどんな番組にも馴染みます。何本ものレギュラーを抱え、主演ドラマ「癒し屋キリコの約束」(東海テレビ)も始まりました。

共演の芸人さんにいじられっぱなしの遼河はるひさんですが、彼女は凄い! 宝塚音楽学校の入学試験の倍率の高さは有名ですが、遼河さんは過去最高の48倍の年に入学しているのです。宝塚歌劇団には1996年に入団しました。

あの通り、長身で美人な遼河さんは、舞台人としての実力も高く、スターのオーラ溢れる男役でした。
彼女はトップスターにはなりませんでしたが、新人公演主演、バウホール公演主演も果たし、『ME AND MY GIRL』のジェラルド、『グレート・ギャツビー』のニック・キャラウェイ、『エリザベート』のルドルフ皇太子など大役を演じました。二番手格の役を何度も務め、2009年に退団しました。

メディアで活躍する元タカラジェンヌのほとんどが、男役娘役共、元トップスターですが、元トップでなくてもこれほど活躍できる……。遼河はるひさんの存在は、嬉しい限りです。

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