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メルマガ【東京すみれ会館】

毎週金曜朝に発行の「宝塚ファン」メールマガジン。そのコラムをほんの少~しご紹介。ガイド記事とは“ひと味”違って“ひとクセ”あるコラム。ど~ぞ! 今回は【東京すみれ会館】。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

「宝塚ファン」ではメールマガジンのバックナンバーを公開していません。また申し訳ありませんが、再発行もできません。ですので不定期に、バックナンバーを少しずつご紹介いたします。(中略)


東京すみれ会館 Part1

【170号 2004年5月21日】

東京公演中、生徒が宿泊する東京すみれ会館が、昨年なくなりました。
今、生徒がどこから通っているかは、プライベートなことなのでお話しませんが、すでになくなった東京すみれ会館については、もうお話してもいいでしょう。
長くなると思いますので、数回に分けさせてクダサイ。

東京すみれ会館は、日比谷線&JRの恵比寿にありました。
かなり急な坂をぐんぐん上り、住宅街の中にありました。
ここから、劇場のある日比谷まで通っていました。

組子の半数以上が、東京すみれ会館に宿泊します。
逆に「東京すみれ会館に泊まらない人」=「寮外生」とは?

まず、関東に実家のある人。
または、実家に準じる…お姉さんや親戚など…の家がある人は、そこから通勤してもOK。
一応、これが規則。

でもスターさんなどの中には、ウィークリーマンションから通ったり、ホテル(サヨナラ公演時のトップさんが多いかな)から通う人もいます。
もちろん許可が必要。

「関東に実家があるけど、劇場までの通勤時間が長い人」は、自分の希望で、寮生となる人もいます。

「寮外生だけど、1日だけ宿泊」なんてことも可能でした。
食事&布団代として、ほんの少し実費がかかりましたけど。
「翌朝、早くに楽屋入りしなくてはいけないから」とか、「楽しそうだし…」と、寮に泊まる寮外生もいましたっけ。
他の組の生徒も、泊まれます。

外泊届けを出せば、寮生が、同期や知人の家などに外泊することはOK。

寮外生には、一律で交通費が支給されていましたが、寮生には、日比谷線の「中目黒~銀座」間の定期が支給されました。
なぜ「恵比寿~日比谷」を通うのに、定期は「中目黒~銀座」だったのか…。
金額が同じだからでしょうね。

寮での食事はタダ。交通費もいらない。
「東京公演中には、お財布の中身の減りが少ない…」…でしたね。

門限は11:00。
これは、上級生であろうと同じです。

たまに「終演後、外食をし、タクシーがなかなかつかまらず、門限に間に合わない~」なんて人もいます。
そーゆう場合は、連絡をしなければなりません。

「バレなきゃ、いいじゃん…」 それが! バレるんです!
玄関受付には、楽屋と同じく“着到板”があり、11:00になっても帰っていない人は一目瞭然。
門限破りをすると、組長さんなどに…叱られます…

すみれ会館は三階建て。
わずか三階建てなのに、エレベーターもありました。

一階は――
受付、食堂、お風呂、生徒監のお父ちゃんの部屋、最下級生の大部屋、
洗面所&トイレ。

二階は――
大部屋がたくさん。洗面所&トイレ。

三階は――
個室が4つほど。稽古場、洗濯室、洗面所&トイレ。

続きは、また来週~。

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