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数々の名シーンを残し、2004年に退団しました。
1986年に入団した紫吹 淳さんは、真琴つばささんの一年下。そして真琴さんと同じく下級生時代を花組で過ごし、やがて月組に組替えとなり、真琴さんを引き継いで月組トップスターになりました。つまり、この二人は多くの時間を共に過ごしたのです。
相手をわかりきっている二人。真琴さんがトップで、紫吹さんが二番手という時代に、いくつもの素敵な作品を残してくれました。中でも『黒い瞳』のニコライ(真琴つばさ)とプガチョフ(紫吹淳)は、違う色の個性のぶつかり合い、溶け合うバランスが絶妙でした。
月組トップスター・紫吹 淳―退団
遼河はるひ
テレビでこの人を見ない日はないかも? 元月組男役スターの遼河はるひさん。明るく爽やかなあの雰囲気はどんな番組にも馴染みます。何本ものレギュラーを抱え、主演ドラマ「癒し屋キリコの約束」(東海テレビ)も始まりました。
共演の芸人さんにいじられっぱなしの遼河はるひさんですが、彼女は凄い! 宝塚音楽学校の入学試験の倍率の高さは有名ですが、遼河さんは過去最高の48倍の年に入学しているのです。宝塚歌劇団には1996年に入団しました。
あの通り、長身で美人な遼河さんは、舞台人としての実力も高く、スターのオーラ溢れる男役でした。
彼女はトップスターにはなりませんでしたが、新人公演主演、バウホール公演主演も果たし、『ME AND MY GIRL』のジェラルド、『グレート・ギャツビー』のニック・キャラウェイ、『エリザベート』のルドルフ皇太子など大役を演じました。二番手格の役を何度も務め、2009年に退団しました。
メディアで活躍する元タカラジェンヌのほとんどが、男役娘役共、元トップスターですが、元トップでなくてもこれほど活躍できる……。遼河はるひさんの存在は、嬉しい限りです。