オルチャタとは?

オルチャタ

8~13世紀にイスラム王朝から伝来したと言われる

オルチャタは大人から子供まで多くの人に愛されているスペインの伝統的なノンアルコールドリンク。夏限定のものです。起源はバレンシア地方にありますが、バルセロナにもバレンシア州お墨付きのオルチャタカフェがあります。その1つを取材で訪れました。何にも例えられない、植物の蜜のような不思議な味わいのこのドリンク、まずはどのように作られるか見てみましょう。

チュファス

品質が認定されたチュファスを使用。

オルチャタはチュファと呼ばれる地下茎を潰し、プレスしたもの。チュファはヒヨコマメのようなものです。これをまず2時間おきに水を替えながら8時間ほど水に浸します。水面に浮いたチュファを取り除きます。水に塩を加えて、さらに浮いてきたチュファを除きます。除菌剤のようなものを加えて、その後しっかり水を流します。粉砕機にて粉砕し、プレス、ろ過したものに砂糖を加え、さらにろ過。冷蔵庫で冷やして出来上がり。

保存料などが使用されないので、24時間しかもたないそう。だからオルチャタカフェでは毎日作りたてのものが飲めるのです。

手作りオルチャタの名物店

カフェ

バレンシア出身者が開店した歴史あるカフェ

スペインではチュファの品質はD.O.(※)として、政府により原産地が認定されています。今回取材したお店「シルベント」はバルセロナには2店しかないと言われる名店。バレンシアの.D.O.ヒホナに毎年オルチャタを提出し、品質検査を受けています。せっかくチュファが高品質でもそれからできるオルチャタがだめだと、D.O.の名に関わってくるとか。

(※)D.O.とは原産地呼称制度のこと。政府によって品質が認められた地域が名づけられます。

オスカル

店のマネージャーでオーナーの1人、オスカルさん

1978年にバレンシアのヒホナ出身の兄弟が始めたお店。地元の人で朝Kら賑わう小さな歴史的なカフェです。オルチャタはイートインなら1.55ユーロ~。2.40でテイクアウトもできます。オルチャタには砂糖が入っていますが、後口は意外にもさっぱり。どこか豆乳に似た風味もします。

同店ではオルチャタにバニラアイスクリームを乗せたクバノや、レモンシャーベットとオルチャタを半々で混ぜたカナリオ。その他アイスクリームがベースのパフェや、コーヒーシャーベットなど涼しくなるメニューが満載。小腹が空いているならファルトンという細長いスティック状の菓子パンもご一緒にどうぞ。本場バレンシアでは、熱々の焼きたてファルトンを冷たいオルチャタに浸して食べるそうです。

オルチャタ用意

毎朝作りたてのオルチャタが用意される

「シルベント」ではオルチャタは3月~11月末まで楽しめます。その他の店では大体4月~9月ごろまで。同店は10月からはもう1つのスペイン名物菓子トゥロンが現れ、冬場はオルチャタはなくなりトゥロンのお店となります。1、2月は閉店し3月にまたオルチャタとともに開店するという仕組み。

3月から11月にバルセロナを訪れる皆さん、是非手作りのオルチャタを味わってみてください。なお市販のものもスーパーで販売されていますが、手作りのものとは全く異なる味わいです。

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■シルベント(silvent)
住所:Escorial 94-100 Barcelona
TEL:(34)93 213 1007
営業時間:9:30~21:30
定休日:1、2月

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